ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
KOOVシリーズはプログラミングおもちゃの中でも教材が詳しく丁寧で、自宅でプログラミング学習をするのに最適な教材です。
シリーズの中でもセンサーとLEDが入っていて一番低価格なのが「KOOV ベーシックキット2」です。
遊び方は簡単です。説明書通りにロボットを組み立てて、チュートリアルに沿ってプログラミングしていくだけです。
というわけで本記事では、「KOOV ベーシックキット2」を遊ぶのに必要なものからネット上の口コミ、KOOVシリーズの比較、類似品との比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- 作例が豊富(9例)
- ブロックがきれいでワクワクする
- 拡張性が高い
- 教材が詳しくて丁寧
- DCモーターとタイヤが付属
- 高額
- Android端末では使えない
- サーボモーターが付属しない
KOOV ベーシックキット2の基本情報
「KOOV ベーシックキット2」はキラキラカラフルな透明ブロックで9種類のロボットを組み立てて、プログラミングする高機能なプログラミングおもちゃです。
商品名 | KOOV ベーシックキット2 |
メーカー | Sony Global Education, Inc. |
ブランド | KOOV |
希望小売価格(税込) | 24,800円 |
対象年齢 | 8歳以上 |
使用電池 | 単3電池×3本(別売) |
必要な工具 | ドライバー(電池ボックス開閉用) |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
教材 | アプリに詳しい教材あり |
マイコン | 種類(付属/別売) | Arduino互換(付属) |
プログラム書込み | 可能 | |
入力装置 | ハード | 赤外線フォトリフレクタ、ボタン×4 |
デバイス | なし | |
出力装置 | ハード | LED×2、フルカラーLED、ブザー、DCモーター×2 |
デバイス | なし | |
デバイスとの接続方法 | ・USB-TypeA ⇔ micro USB-TypeBケーブル(付属) ・Bluetooth |
|
パーツ数 | 112 |
デバイス | パソコン | 【オフライン】Windows/macOS/Chrome OS 【オンライン】不可 |
タブレット | 【オフライン】iOS 【オンライン】不可 |
|
スマホ | 不可 | |
ブラウザ | 不可 | |
インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
プログラミング方法 | ビジュアルプログラミング(ブロックを組み立てるタイプ) |
|
プログラミングソフト | オリジナル | |
プログラミング言語 | ビジュアル:オリジナル |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「ブロックで組み立てたロボットのプログラミング」です。
- 9種類のロボットをプログラミング
- 物体が近づいたことを検知する
- ロボットのブザーで音楽を奏でる
- 作品を専用アプリでシェアできる
赤外線フォトリフレクタがあるので、物体との距離を測ってプログラミングすることができますよ。
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングする方法があります。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合:不可
KOOV ベーシックキット2の内容物
内容物一覧です。電子部品とブロックパーツ、説明書です。
主要なパーツを説明しますね。
まずは、カラフルできれいなブロックです。アーテックブロックと同じ規格のブロックですが、クリアパーツになっているのでかなりきれいです!!
そして重要なコアです。これに小さなコンピューターが入っています。モーターやセンサーを接続して動かします。
その他の電子パーツです。
まずはLEDです。2色あります。
DCモーターです。くるくる回転するモーターです。
- ブザー・・・音を鳴らす
- 赤外線フォトリフレクタ・・・物体の有無を検知する
コアを動かすには単3電池×3本(別売)が必要です。またフタを開閉するにはドライバーが別途必要です。
そして、パソコンとコアを接続するUSBケーブルが付属しています。
最後に説明書です。始め方のみ書いてあり、学習教材やロボットの組み立て方はアプリの説明書を見ます。
KOOV ベーシックキット2の遊び方・レビュー
必要な工具
別途用意が必要な工具は次のとおりです。
- ドライバー(電池ボックス開閉用)
組み立て方
組み立ては簡単です。やさしい作例でしたが、ゆっくり作っても10分くらいでした。
組み立てはアプリの説明書を見ながらおこないます。
実はこの説明書はめちゃくちゃ便利でして、ブロックの接続がアニメーションになってる上、ブロックをグリグリ回転させて色んな角度から見ることができるんです!
組み立て完了!
というわけで、完成するとこんな感じです!ニワトリを作りました!
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
プログラミング方法
Scratchのようなブロックタイプのプログラミングです。
プログラムの転送
作ったプログラムをコアに転送します。
付属のUSBケーブルでコアとパソコンを接続し、転送を押すだけです。転送が完了すると自動で切断されます。
プログラムの実行
転送が完了するとプログラムが動き出します。赤外線フォトリフレクタが物体を検知するとランダムで3種類の鳴き声を鳴らします。
ちなみにパソコンから実行もできる
実はプログラムを転送しなくても、パソコンと接続した状態でプログラムを実行することができます。
ただ、反応は遅いので、指示を出してからモーターが動くまでに時間がかかります。
KOOV ベーシックキット2の作例 ~9種類~
このキットは全部で9種類の作例があります。他のプログラミングおもちゃに比べて多いほうです。
KOOV ベーシックキット2の口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- 高額
- Android端末では使えない
- サーボモーターが付属しない
それぞれ解説します。
高額
これが一番多い口コミですね。プログラミングおもちゃの中でもかなり高いです。
ただ、教材の内容や付属するセンサー類、拡張性を考えるとしょうがないという気もします。
Android端末では使えない
iPadでは使えるのですが、Androidタブレットでは使えません。(スマホはどれも使えません)
Androidタブレットしか持っていない方はご注意ください。
サーボモーターが付属しない
サーボモーターとは回転する角度を指定できるモーターで、ロボットの腕などを自由自在に動かせるモーターです。
これがあると制作の幅がかなり広がるんですが、1個も付属していないのは残念です。
KOOV ベーシックキット2のメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- 作例が豊富(9例)
- ブロックがきれいでワクワクする
- 拡張性が高い
- DCモーターとタイヤが付属
それぞれ解説します。
作例が豊富(9例)
このキットには全9例の作例があります。また、今後も追加予定と書いてあったので、飽きずに長く遊べますね。
高額なおもちゃなので、かなりうれしいポイントです。
ブロックがきれいでワクワクする
ブロックがカラフルで透明なのできれいですね~。他のおもちゃには無いです。
拡張性が高い
コアに色んなセンサー類を接続できるので、拡張して長く遊べます。
DCモーターとタイヤが付属
DCモーターが2個とタイヤが4個付属します。なので、車系のロボットを作れます。
乗り物系のロボットを作りたいお子さんに向いてるキットです。
KOOVシリーズの比較
KOOVシリーズには全4種類のキットと差分だけのセットが全5種類あります。
詳しい比較は下記の記事をご覧ください。
KOOV ベーシックキット2の類似品との比較
最後に、ブロックで組み立てるタイプのプログラミングおもちゃ比較です。
「KOOV ベーシックキット2」は高額ですが、教材が丁寧で詳しいです。
商品名 | KOOV ベーシックキット2 | Apitor Robot X | Building:bit Super kit |
メーカー | Sony Global Education, Inc. |
Apitor Technology Co., Ltd. | Shenzhen Yahboom Technology Co., Ltd. |
価格(税込) | 24,800円(希望小売価格) | 13,000円(参考価格) | 15,180円(参考価格) |
対象年齢 | 8歳以上 | 8歳以上 | 8歳以上 |
使用電池 | 単3電池×3本(別売) | 単3電池×3本(別売) | 内蔵バッテリー |
教材 | 4レッスン | 12レッスン | 48レッスン |
作例数 | 9 | 12 | 16 |
パーツ数 | 112 | 600 | 358 |
センサー類 | 赤外線フォトリフレクタ、 ボタン×4、 ブザー、 LED×2、 フルカラーLED |
カラーセンサー、 赤外線センサー |
ボタン×2、光センサー、 温度センサー、 加速度センサー、 地磁気センサー、 タッチセンサー、 マイク、LED、スピーカー |
モーター | DCモーター×2 |
DCモーター×3 | DCモーター×2、 サーボモーター×1 |
デバイス | パソコン/タブレット | タブレット/スマホ | パソコン/タブレット/スマホ |
「Apitor Robot X」と「Building:bit Super kit」はレゴブロックと互換性のあるブロックを使います。
「KOOV ベーシックキット2」は価格の割に作例も少ないし、機能もそこそこです。ただ、教材のわかりやすさはダントツです。
なので、結論は下記のとおりです。
- どうしてもKOOVがいいけどアドバンスキットは買えない
KOOV ベーシックキット2 - 低価格で面白い作例を作りながらプログラミングを体験したい
Apitor Robot X - そこそこ詳しい教材と高機能なキットで学習したい
Building:bit Super kit
上記の通りです。
関連「Building:bit Super kit」の詳細レビューはこちら
KOOV ベーシックキット2をおすすめできる人
「KOOV ベーシックキット2」はアドバンスキットは高くて買えないけど、パトカーやライントレーサーなどの車系のロボットを作りたいお子さんにおすすめです。
一般販売されている中では最上位のアドバンスキットの次にパーツ数が多いキットです。
センサー類は必要最低限ですが、それなりに遊べますよ。
結論:車系を作りたいお子さん向けのKOOV
本記事は「KOOV ベーシックキット2」をエンジニア目線でレビューしました。
Amazonで買えるキットとしては中間の価格です。一番安いエントリーキットを買うくらいならベーシックキット2がいいです。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- 作例が豊富(9例)
- ブロックがきれいでワクワクする
- 拡張性が高い
- 教材が詳しくて丁寧
- DCモーターとタイヤが付属
- 高額
- Android端末では使えない
- サーボモーターが付属しない