
STEM教育とはどういう意味?なぜ注目されているの?家庭でできる実践方法や教材ってあるの?
こんな疑問にお答えします。
- STEM教育の意味とは?【科学・技術・工学・数学を横断的に学ぶ教育】
- STEM教育が注目される理由【AI時代に必要な力が身につく】
- STEM教育の取り組み例とおすすめ教材【家庭でも手軽に始められる】
本記事は大手メーカーでソフトウェアエンジニアとして開発の仕事をしてきた私が現場の実感も交えて解説します。
ちなみに、私は高専→大学→大学院→大手メーカーと進み、子供の頃からSTEMに触れてきたので結構参考になると思います。
STEM教育の意味とは?【科学・技術・工学・数学を横断的に学ぶ教育】
STEM教育とは、「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Mathematics(数学)」の4分野を総合的に学ぶ教育のことです。
それぞれの分野と例
それぞれの分野を簡単に説明すると下記の通り。
- 科学:自然界の現象や法則を明らかにする学問
(例:物理、化学、生物) - 技術:科学を応用し、便利なツールや仕組みをつくる分野
(例:プログラミング) - 工学:設計やものづくりを通じて社会の課題を解決する学問
(例:建築、機械設計) - 数学:論理的に考え、データや数量を扱うための基礎となる学問
この4分野は、現実社会では密接につながっているため、STEM教育では「分野を横断して学ぶこと」が重要です。
教育変化の流れ
これまでの知識を習得する教育から、「それらをどうやって活用するか」「社会課題をどう解決するか」という実践力を身につけることがSTEM教育の本質です。
STEM教育が注目される理由【AI時代に必要な力が身につく】
今、世界中でSTEM教育が注目されている理由は、「AI時代には【考える力】【創る力】が必要だから」です。
AI時代に求められる力
かつては、知識を覚えていれば評価される時代でしたが今は違います。
AIやロボットが知識を大量に処理する時代には、人間にしかできない「創造力」「問題解決力」が重要視されます。
実際に、海外では国策としてSTEM教育を推進しており、日本でも小学校でプログラミングが必修化されるなど、教育の方向性が大きく変わってきています。
実体験として感じること
私自身、ソフトウェアエンジニアとして働くなかで感じているのは、「言われたことをその通りにやる人」より、「自分で考えて動ける人」が活躍しているという事実です。
だからこそ、今の子どもたちには「自分の頭で考える力」を育てる教育が必要なんです。
STEM教育の取り組み例とおすすめ教材【家庭でも手軽に始められる】
STEM教育というと、学校や専門機関で行うイメージがあるかもしれませんが、家庭でも気軽に取り入れることができます。
特におすすめなのが、遊びながら学べるSTEM教材・おもちゃの活用です。
学習より楽しい体験
子どもたちは「学習」という形よりも、「楽しい体験」のなかで力を伸ばします。
分野別のおすすめ教材
分野別におすすめの教材を紹介します。
Science(科学)を学べる教材
重力や力学を体験できるおもちゃがあります。
特にころがスイッチシリーズはピタゴラ装置のようなおもちゃでスイッチアクションが豊富で力学の仕組みを体感できます。
バネのチカラや重力の力を駆使してコースを作るのでかなり頭が鍛えられますし、何と言ってもコースを走破したときの達成感が凄いです!
関連「ころがスイッチドラえもん ジャンプキット」の詳細レビューはこちら
Technology(技術)を育てる教材
パソコンやタブレットを使ってロボットをプログラミングするおもちゃがあります。
特に、ダンボールでロボットを作るembotはプログラミング初心者でも取り組みやすいです。
関連「embot+ スターターキット」の詳細レビューはこちら
あとは、Apitor Robotシリーズですね。
LEGOブロックと互換性のあるブロックでロボットを組み立てて、タブレットでプログラミングします。
作例も多く、複雑なこともできるので結構ためになります。
Engineering(工学)の視点を育む教材
歯車やモーターを組み合わせるロボットキットや電子回路を作れるキットがあります。
特に電脳サーキットシリーズはなかなか気軽に実験できない電子回路をブロック感覚で遊べる超優良STEMおもちゃです。
説明書の回路を真似しながらパチパチ組み立てるだけで電子回路の実験ができます。
Mathematics(数学)に親しむ教材
数のパズルや論理力を鍛えるボードゲームがあります。
特にロジカルルートパズルはシンプルながら結構頭を使うので、エンジニア仲間にも好評でした。
スタート地点に置いた色付きボールが同じ色のゴールに進むようにルートを考えます。
問題数も多く、長く楽しめますよ。
ちなみに、難易度が上がった3Dロジカルルートパズルもあります。上下左右に加えて前後も移動できるようになりました。
どれかやってみよう!
まずは1つ、「楽しそう」と思える教材から始めてみるのがおすすめです。
すべてを一気に取り入れようとする必要はないです。大切なのは、「楽しい経験を通して、考える習慣をつけること」ですからね。
当サイトではプログラミングおもちゃを50種類以上レビューしているので、興味があれば下記の記事をご覧ください。
それでは将来のためにSTEM教育を取り入れてみてください(^_^)/~