ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
レゴのプログラミングおもちゃは色々な種類がありますが、その中でも家庭向けのプログラミングおもちゃが「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」です。
ブロックの数が847個もあり、5種類の作例だけでなく他のレゴブロックと組み合わせて自由な発想でロボットを作ることができます。
遊び方は簡単です。説明書通りにロボットを組み立てながら、タブレットやスマホでプログラムを作り、実行するだけです。
というわけで本記事では「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」を遊ぶときの注意点からネット上の口コミ、類似品の比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- アプリで全て完結
- カラーセンサーが付属
- サーボモーターが3個付属
- ブロック数が多い
- 組み立てが小分けになっている
- 他のレゴブロックと互換性がある
- アプリとロボットの接続がしにくい
- 命令アイコンの説明がわかりにくい
- プログラムをロボットに書き込めない
- 単4電池×6本(別売)が必要
LEGO BOOST(レゴブースト)の基本情報
「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」はビジュアルプログラミングソフトでプログラミングするレゴブロックのプログラミングおもちゃです。
商品名 | レゴブースト クリエイティブ・ボックス |
メーカー | The LEGO Group. |
ブランド | LEGO BOOST |
希望小売価格(税込) | 19,980円 |
対象年齢 | 7~12歳 |
使用電池 | 単4電池×6本(別売) |
必要な工具 | ドライバー(電池ボックス開閉用) |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
教材 | アプリに教材が付属 |
マイコン | 種類(付属/別売) | オリジナル(付属) |
プログラム書込み | 不可 | |
入力装置 | ハード | カラーセンサー&距離センサー、傾斜センサー |
デバイス | マイク | |
出力装置 | ハード | サーボモーター×3、LED×2 |
デバイス | マイク | |
デバイスとの接続方法 | Bluetooth | |
パーツ数 | 847 |
デバイス | パソコン | 【オフライン】Windows/macOS/Chrome OS 【オンライン】Windows/macOS |
タブレット | 【オフライン】Android/iOS/Fire OS 【オンライン】不可 |
|
スマホ | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
ブラウザ | Google Chrome/Firefox | |
インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
プログラミング方法 | ビジュアルプログラミング(ブロックを組み立てるタイプ) | |
プログラミングソフト | ・LEGO BOOST ・Scratch |
|
プログラミング言語 | ・オリジナル ・Scratch |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「9種類のロボットプログラミング」です。
- 単純なロボットカー
- 弾を発射するロボットのバーニー
- 表情豊かな猫のフランキー
- 小さなロボットを組み立てるオートビルダー
- 4種類のツールを動かすM.T.R.4
- 演奏ができるギター4000
- 実際に歩行できる4足歩行ロボット
- ステアリングを操作できるロボットカー
- 距離センサーに反応して開閉できる城門
もちろん、レゴブロックなので自由な発想でロボットを作ることができますよ。
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングする方法とWEBブラウザを使ってオンラインでプログラミングする方法があります。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合
LEGO BOOST(レゴブースト)の内容物
内容物一覧の1枚目です。マイコンやモーター、センサー類です。
残りの内容物一覧です。普通のレゴブロックが11袋あります。
では、主要なパーツを説明しますね。
まずは、マイクロコンピュータ(マイコン)です。本商品オリジナルマイコンで「ムーブハブ」といいます。
裏から見るとこんな感じです。ブロックを取り付けられるようになっています。
単4電池×6本(別売)が必要です。また、電池蓋を開けるにはプラスドライバーが別途必要です。
次はサーボモーターです。
そして、カラー&距離センサーです。
マップ兼簡易説明書です。表は内容物や簡単な説明が書いてあります。
裏はマップがあります。組み立てたロボットをプログラミングするときに活用します。
注意書きの紙はありますが、詳しい説明書はありません。
それでは、プログラミングしてロボットを動かしていきましょう!
LEGO BOOST(レゴブースト)の遊び方・レビュー
遊び方の流れ
レゴブーストを遊ぶときの全体の流れは次のとおりです。
- プロペラカーの組み立て
- プロペラカーのプログラミング
- 好きなロボットの組み立て・プログラミング
上記のとおりです。
まずは、簡単なプロペラカーを作って、アプリの使い方やプログラミング方法を学びます。その後は、用意されているロボットの中から好きなロボットを組み立てて遊びましょう!
では、どんな感じで組み立てやプログラミングを進めるのか画像付きで紹介しますね。
プロペラカーの組み立て方・プログラミング方法
使用するプログラミングソフトはThe LEGO Group.オリジナルのソフトで「LEGO BOOST」といいます。無料で使用できます。
まずはアプリを起動して組み立て説明書を表示します。指示通りに進めていけば大丈夫です。
そして組み立て説明書を見ながら順番に組み立てます。
そして、出来上がったものがこちら!ここまで約10分です。
この後は、プロペラカーとタブレット/スマホをBluetoothで接続します。
初めて接続するときはマイコン(ムーブハブ)のファームウェア更新が始まります。
接続が完了するとプログラミング方法の解説が始まります。アニメーションもあるのでわかりやすいですよ。
こんな感じでアイコンを並べてプログラムを作ります。「▶」ボタンを押すとプログラムが実行されます。
ここまでできたら次は好きなようにロボットを作りましょう!
バーニーの組み立て方
今回は5種類ある作例の中からパッケージにも描いてある「バーニー」を作ります。
組み立ては簡単です。工程は多いですが説明書は概ねわかりやすいです。レゴブロックに慣れている私ですが、ゆっくり作っても約1時間10分でした。
また、組み立てに工具は必要ありません。電池を入れるときだけプラスドライバーが必要です。
組み立てはアプリ内の組み立て説明書を見ながら行います。
そして、出来上がったものがこちら!首と眉毛、クローラーが動きます。
後から見るとこんな感じです。
底面です。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。結構大きいですね。
他の作例は別記事にしますね。
次は、バーニーをプログラミングしていきましょう!
バーニーのプログラミング方法
バーニーのプログラミングは2種類あります。
- 課題に沿って進める方法
- 自由にプログラミングする方法
まずは課題に沿って進める方法です。
課題は最初の組み立てを含めて大項目6種類×中項目3種類で全18種類です。
最初の組み立てが終わるまで他の課題はできないようになっています。
最初の組み立てが終わると残りの3個の課題が開放され、その3個をクリアすると4個目が、4個目をクリアすると最後の1個が開放されます。
一方、自由にプログラミングする方法はメニュの「赤い工具箱」をタップして起動します。
これがプログラミング画面です。アイコンを並べてプログラミングします。
最初は使用できる命令アイコンの種類が少ないです。使用できる命令アイコンを増やすには課題をクリアしないといけません。
他の作例
レゴブーストの作例は全部で9種類あります。それぞれ詳しくレビューしていますので気になる方は下記よりどうぞ。(プロペラカー以外です。)
LEGO BOOST(レゴブースト)の口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- アプリとロボットの接続がしにくい
- 命令アイコンの説明がわかりにくい
- プログラムをロボットに書き込めない
それぞれ検証したので詳しく解説します。
アプリとロボットの接続がしにくい
最も多かった口コミで、アプリとロボットの接続がすんなりできないということです。
私もその問題に直面しました。
アプリとロボットをBluetoothで接続するとファームウェアを更新するように促されますが、アプリの手順通りに進めてもできませんでした。
解決方法はこちらの記事をご覧ください。手順を踏めば簡単です。
【簡単】レゴブーストのファームウェア更新ができないときの解決方法
命令アイコンの説明がわかりにくい
プログラミングするときの「命令アイコン」の説明がないのでわかりにくいです。
直進や右左折などの命令アイコンはなんとなくわかるのですが、次の紫色の命令アイコンは見ただけではわからないですよね。全部、音声を流す系の命令アイコンです。
世界中で販売されている商品なので、なるべく文字を使わないようにしてあります。そのため、説明が少し足りないですね。
プログラムをロボットに書き込めない
プログラムをロボットに書き込むことができません。なので、ロボットを動かすときは常にタブレットやスマホと接続しておく必要があります。
ただその分、「カラーセンサーが検知したらタブレット/スマホから音を鳴らす」というようなデバイスの機能を使ってプログラミングできるメリットがあります。
LEGO BOOST(レゴブースト)のメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- アプリで全て完結
- カラーセンサーが付属
- サーボモーターが3個付属
- ブロックが豊富
- 組み立てが小分けになっている
- 他のレゴブロックと互換性がある
いくつか解説しますね。
アプリで全て完結
組み立て説明からプログラミング、そして課題までアプリで完結している点は便利でいいです。
よくある「簡単な操作はアプリで、詳しいプログラミングはPCで、教材は公式サイトで」のような面倒くささがないのはかなりうれしいポイントです。
アプリを一度ダウンロードすれば、インターネットに接続せずに遊べるので安心してお子さんの勉強に使えますね。
サーボモーターが3個付属
サーボモーターが3個付属するのはうれしいポイントです。
一般的な商品はDCモーターであることが多いです。
DCモーターは電流を流すと回転し続けますが、サーボモーターは回転する角度を細かく制御できます。
なので、ロボットの腕を90度曲げたり、首を45度かしげたり細かく制御できるのでよりレベルの高いプログラミング学習ができるでしょう。
組み立てが小分けになっている
組み立てに1時間以上もかかりますが、組み立てが小分けになっているのは素晴らしいです。
バーニーを作るときも3段階に分かれており、その度にプログラミングの解説が入るので飽きずに最後まで組み立てる事ができます。
ちょっとずつ組み立てることができるので、お子さんの集中力が続かないときでも少しずつ勉強ができますよ。
LEGO BOOST(レゴブースト)と類似品の比較
最後に同じブロックタイプのプログラミングおもちゃを比較してみるとこのおもちゃの特徴が見えてきます。
まず、圧倒的にブロック数が多いです。価格は2倍ほどしますが、ブロック1個あたりの価格は一番安いです。
また、センサーが3種類付属し、さらにサーボモーターが3個付属します。他の2商品はどちらかだけなのでお得なことがわかります。
商品名 |
レゴブースト クリエイティブ・ボックス |
CUBROID | Jimu Robot Mini Kit |
メーカー | The LEGO Group. | Cubroid, Inc. | Ubtech Robotics Corp. |
価格(税込) | 19,980円 (希望小売価格) |
19,800円 (参考価格) |
9,000円 (参考価格) |
対象年齢 | 7~12歳 | 記載なし | 8歳以上 |
使用電池 | 単4電池×6本(別売) | 内蔵バッテリー | 内蔵バッテリー |
必要な工具 | ドライバー(電池ボックス用) | なし | なし |
搭載センサー | カラー&距離、傾斜 | 近接、ライト&タッチ | なし |
パーツ数 | 847 | 111 | 249 |
デバイス | 必要 (Android/iOS/Fire OS) |
必要 (Android/iOS/Windows) |
必要 (Android/iOS) |
プログラミング言語 | ・オリジナル ・Scratch |
・オリジナル ・Scratch |
オリジナル |
教材 | アプリに教材が付属 | 公式サイトに教材あり (要会員登録) |
アプリに教材が付属 |
LEGO BOOST(レゴブースト)をおすすめできる人
「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」はレゴブロックが好きで、色々なロボットを作りながらプログラミングを学習したいお子さんにおすすめです。
何と言っても、レゴブロックで作ったロボットをプログラミングして動かせるのは楽しいです!
Bluetooth接続は少し癖があるものの、センサーが3種類でサーボモーターが3個あるので工夫次第で色々なロボットを作れます。
あと、ちょっとずつ組み立てて、ちょっとずつプログラミングしていくので挫折せずにプログラミングに取り組めるでしょう。
結論:プログラミングおもちゃの定番アイテム
本記事は「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」をエンジニア目線でレビューしました。
世界中で愛されるレゴブロックなので組み立てやすさはさすがです。
発売されて4年以上経ちますが、通販サイトの評価が高いので安心して購入できますね。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- アプリで全て完結
- カラーセンサーが付属
- サーボモーターが3個付属
- ブロック数が多い
- 組み立てが小分けになっている
- 他のレゴブロックと互換性がある
- アプリとロボットの接続がしにくい
- 命令アイコンの説明がわかりにくい
- プログラムをロボットに書き込めない
- 単4電池×6本(別売)が必要
▼おすすめプログラミングおもちゃまとめ(年齢別)