ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
KOOVシリーズはプログラミングおもちゃの中でも教材が詳しく丁寧で、自宅でプログラミング学習をするのに最適な教材です。
シリーズの中でも電子パーツ数、ブロック数、教材数と価格のバランスが丁度いいのが「KOOV スターターキット」です。
遊び方は簡単です。説明書通りにロボットを組み立てて、チュートリアルに沿ってプログラミングしていくだけです。
というわけで本記事では、「KOOV スターターキット」を遊ぶのに必要なものからネット上の口コミ、KOOVシリーズの比較、類似品との比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- 作例が豊富(24例)
- ブロックがきれいでワクワクする
- 拡張性が高い
- 教材が詳しくて丁寧(教材の数が多い)
- 高額
- Android端末では使えない
- 加速度センサーとタイヤが付属しない
KOOV スターターキットの基本情報
「KOOV スターターキット」はキラキラカラフルな透明ブロックで24種類のロボットを組み立てて、プログラミングする高機能なプログラミングおもちゃです。
商品名 | KOOV スターターキット |
メーカー | Sony Global Education, Inc. |
ブランド | KOOV |
希望小売価格(税込) | 40,568円 |
対象年齢 | 8歳以上 |
使用電池 | 単3電池×3本(別売) |
必要な工具 | ドライバー(電池ボックス開閉用) |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
教材 | アプリに詳しい教材あり |
マイコン | 種類(付属/別売) | Arduino互換(付属) |
プログラム書込み | 可能 | |
入力装置 | ハード | 赤外線フォトリフレクタ、光センサー、ボタン×4 |
デバイス | なし | |
出力装置 | ハード | LED×3、フルカラーLED、ブザー、DCモーター、サーボモーター |
デバイス | なし | |
デバイスとの接続方法 | ・USB-TypeA ⇔ micro USB-TypeBケーブル(付属) ・Bluetooth |
|
パーツ数 | 188 |
デバイス | パソコン | 【オフライン】Windows/macOS/Chrome OS 【オンライン】不可 |
タブレット | 【オフライン】iOS 【オンライン】不可 |
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スマホ | 不可 | |
ブラウザ | 不可 | |
インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
プログラミング方法 | ビジュアルプログラミング(ブロックを組み立てるタイプ) |
|
プログラミングソフト | オリジナル | |
プログラミング言語 | ビジュアル:オリジナル |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「ブロックで組み立てたロボットのプログラミング」です。
- 24種類のロボットをプログラミング
- ロボットのLEDをカラフルに点灯
- ロボットのブザーで音楽を奏でる
- サーボモーターでロボットを細かく動かす
- 作品を専用アプリでシェアできる
センサー類やモーター類が多いので、想像したものを創造できますよ。
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングする方法があります。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合:不可
KOOV スターターキットの内容物
箱はこんな感じです。けっこうズッシリです。
というわけで内容物です。
内容物一覧です。電子部品とブロックパーツ、説明書です。
主要なパーツを説明しますね。
まずは、カラフルできれいなブロックです。アーテックブロックと同じ規格のブロックですが、クリアパーツになっているのでかなりきれいです!!
そして重要なコアです。これに小さなコンピューターが入っています。モーターやセンサーを接続して動かします。
その他の電子パーツです。
まずはLEDです。3色あります。
サーボモーターです。これは回転する角度を指示できるモーターです。
DCモーターです。くるくる回転するモーターです。
- 光センサー・・・明るさを検知する
- ブザー・・・音を鳴らす
- 赤外線フォトリフレクタ・・・物体の有無を検知する
コアを動かすには単3電池×3本(別売)が必要です。またフタを開閉するにはドライバーが別途必要です。
そして、パソコンとコアを接続するUSBケーブルが付属しています。
最後に説明書です。始め方のみ書いてあり、学習教材やロボットの組み立て方はアプリの説明書を見ます。
KOOV スターターキットの遊び方・レビュー
必要な工具
別途用意が必要な工具は次のとおりです。
- ドライバー(電池ボックス開閉用)
組み立て方
組み立ては簡単です。やさしい作例でしたが、ゆっくり作っても15分くらいでした。
組み立てはアプリの説明書を見ながらおこないます。
実はこの説明書はめちゃくちゃ便利でして、ブロックの接続がアニメーションになってる上、ブロックをグリグリ回転させて色んな角度から見ることができるんです!
組み立て完了!
というわけで、完成するとこんな感じです!カメラを作りました!
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
プログラミング方法
Scratchのようなブロックタイプのプログラミングです。
プログラムの転送
作ったプログラムをコアに転送します。
付属のUSBケーブルでコアとパソコンを接続し、転送を押すだけです。転送が完了すると自動で切断されます。
プログラムの実行
転送が完了するとプログラムが動き出します。被写体が近づくとフラッシュが光り、シャッター音がなるようにプログラミングしています。
ちなみにパソコンから実行もできる
実はプログラムを転送しなくても、パソコンと接続した状態でプログラムを実行することができます。
ただ、反応は遅いので、指示を出してからモーターが動くまでに時間がかかります。
KOOV スターターキットの作例 ~24種類~
このキットは全部で24種類の作例があります。他のプログラミングおもちゃに比べてかなり多いです。
KOOV スターターキットの口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- 高額
- Android端末では使えない
- 加速度センサーとタイヤが付属しない
それぞれ解説します。
高額
これが一番多い口コミですね。プログラミングおもちゃの中でもかなり高いです。
ただ、教材の内容や付属するセンサー類、拡張性を考えるとしょうがないという気もします。
Android端末では使えない
iPadでは使えるのですが、Androidタブレットでは使えません。(スマホはどれも使えません)
Androidタブレットしか持っていない方はご注意ください。
加速度センサーとタイヤが付属しない
加速度センサーとはロボットが動いていることを検知するセンサーです。
これがあるとセンサーの傾きに合わせて車を前進させたり、ロボットが止まると音を鳴らしたりできるんですけどね。
また、タイヤも付属しないので、車タイプのロボットを作れません。
KOOV スターターキットのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- 作例が豊富(24例)
- ブロックがきれいでワクワクする
- 拡張性が高い
- 教材が詳しくて丁寧(教材の数が多い)
それぞれ解説します。
作例が豊富(24例)
このキットには全24例の作例があります。また、今後も追加予定と書いてあったので、飽きずに長く遊べますね。
高額なおもちゃなので、かなりうれしいポイントです。
ブロックがきれいでワクワクする
ブロックがカラフルで透明なのできれいですね~。他のおもちゃには無いです。
拡張性が高い
コアに色んなセンサー類を接続できるので、拡張して長く遊べます。
教材が詳しくて丁寧(教材の数が多い)
学習コースが全4コース22レッスンあり、アプリの使い方からロボットの構造、センサーの仕組みまで詳しく解説されてるので、お子さんだけでも一人で黙々と学習できます。
それにスターターキットより安いエントリーキットとベーシックキット2はそれぞれ1コースしかないので、スターターキットは価格の割に教材数が多いです。
KOOVシリーズの比較
KOOVシリーズには全4種類のキットと差分だけのセットが全5種類あります。
詳しい比較は下記の記事をご覧ください。
KOOV スターターキットの類似品との比較
最後に、ブロックで組み立てるタイプのプログラミングおもちゃ比較です。
「KOOV スターターキット」は高額ですが、高機能で教材が豊富です。
商品名 | KOOV スターターキット | Apitor Robot X | Building:bit Super kit |
メーカー | Sony Global Education, Inc. |
Apitor Technology Co., Ltd. | Shenzhen Yahboom Technology Co., Ltd. |
価格(税込) | 40,568円(希望小売価格) | 13,000円(参考価格) | 15,180円(参考価格) |
対象年齢 | 8歳以上 | 8歳以上 | 8歳以上 |
使用電池 | 単3電池×3本(別売) | 単3電池×3本(別売) | 内蔵バッテリー |
教材 | 22レッスン | 12レッスン | 48レッスン |
作例数 | 24 | 12 | 16 |
パーツ数 | 188 | 600 | 358 |
センサー類 | 赤外線フォトリフレクタ、 光センサー、 ボタン×4、ブザー、 LED×3、フルカラーLED |
カラーセンサー、 赤外線センサー |
ボタン×2、光センサー、 温度センサー、 加速度センサー、 地磁気センサー、 タッチセンサー、 マイク、LED、スピーカー |
モーター | DCモーター×1、 サーボモーター×1 |
DCモーター×3 | DCモーター×2、 サーボモーター×1 |
デバイス | パソコン/タブレット | タブレット/スマホ | パソコン/タブレット/スマホ |
「Apitor Robot X」と「Building:bit Super kit」はレゴブロックと互換性のあるブロックを使います。
どちらも教材は付属するのですが、「Apitor Robot X」は必要最低限です。「Building:bit Super kit」はけっこう詳しいですが、英語と中国語しかありません。
「KOOV スターターキット」は高額な分、作例が多いです。教材数もけっこう多くて詳しいので、学習効果だけを考えると良いですよ。
とはいえ、気軽に手を出せる価格ではないので、結論は下記のとおりです。
- 順序立てて詳しく解説してくれる教材を使って長く遊びたい
KOOV スターターキット - 低価格で面白い作例を作りながらプログラミングを体験したい
Apitor Robot X - そこそこ詳しい教材と高機能なキットで学習したい
Building:bit Super kit
上記の通りです。
関連「Building:bit Super kit」の詳細レビューはこちら
KOOV スターターキットをおすすめできる人
「KOOV スターターキット」はアドバンスキットは高くて買えないけど、パーツも教材も多いものがいいお子さんにおすすめです。
最上位のアドバンスキットの次にパーツ数が多いキットです。差分だけのパーツセットは公式通販サイトで買えるので、まずはスターターキットを買うのはアリです。
結論:かなり遊べるプログラミングおもちゃ
本記事は「KOOV スターターキット」をエンジニア目線でレビューしました。
一部の通販サイトには在庫があるようですが、原則は公式通販サイトのみの取り扱いです。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- 作例が豊富(24例)
- ブロックがきれいでワクワクする
- 拡張性が高い
- 教材が詳しくて丁寧(教材の数が多い)
- 高額
- Android端末では使えない
- 加速度センサーとタイヤが付属しない