こんな疑問にお答えします。
- プログラミング教育のアンプラグドプログラミングについて詳しく解説
- アンプラグドプログラミングの具体的な方法を紹介
私は高専、大学、大学院でロボットの制御プログラムを作り、その後は大手メーカーでソフトウェアエンジニアとして6年以上バリバリプログラムを書いていました。
この経験をもとに解説します。
プログラミング教育のアンプラグドプログラミングについて詳しく解説
プログラミング教育のアンプラグドプログラミングについて解説していきます。
アンプラグドプログラミングとは?
プログラミング教育におけるアンプラグドプログラミングとは「パソコン(PC)やタブレットなどの電子機器を使わないでプログラミング的思考力を養うこと」です。
このプログラミング的思考力とは「目的を達成するために最適な手段を選べる力」のことです。
この思考力自体は実際にプログラムを作らなくても身につけることができるのでPCやタブレットを使わなくてもいいというわけです。
アンプラグドプログラミングの具体例
もう少し具体例を交えながらアンプラグドプログラミングを説明します。
例えば、「家の周りは夜になると暗くて危険なのでなんとか改善したい」という目的があるとします。
このときにどういうプログラムを作るかというと、例えば次のとおりです。
- 1.人が近づいたかどうかを判定する
- 2-1.人が近づいた場合
- ・・・ライトを点灯させる
- 2-2.人が近づいていない場合
- ・・・ライトを点灯させない(なにもしない)
ただこのプログラムだと昼間の明るいときでも人が近づいたらライトが点いてしまいます。それはイマイチですよね。
なので、プログラムを改良すると次のとおりです。
- 1.人が近づいたかどうかを判定する
- 2-1.人が近づいた場合 かつ 外の明るさが暗い場合
- ・・・ライトを点灯させる
- 2-2.人が近づいた場合 かつ 外の明るさが明るい場合
- ・・・ライトを点灯させない(なにもしない)
- 2-3.人が近づいていない場合
- ・・・ライトを点灯させない(なにもしない)
これなら外が暗いときだけ人が近づいたらライトを点灯させることができますので、目的の「家の周りは夜になると暗くて危険なのでなんとか改善したい」を達成することができます。
このように、実際にプログラムを作らなくても「どういう考えで目的を達成すれば最適なのか」と考えることがアンプラグドプログラミングです。
本当にアンプラグドプログラミングに意味はあるのか?
とはいえ、「パソコンでプログラミングしないと意味ないんじゃないの?アンプラグドプログラミングって意味あるのかな?」と思われるかもです。
結論は、意味あります。
なぜなら、プログラムを書く能力よりもプログラムをどのように作るかを考える力が大事だからです。
アンプラグドプログラミングではプログラムを書く作業をしないので、むしろプログラムをどのように作るか考える「プログラミング的思考力を養うこと」に集中できます。
なのでアンプラグドプログラミングに取り組むことは意味があります。
アンプラグドプログラミングの具体的な実践方法を紹介
結論は、プログラミングおもちゃを活用する方法です。
プログラミングおもちゃのメリット
プログラミングおもちゃは、プログラミングを知らないお子さんでも遊びながら自然とプログラミング的思考力を身に着けられるように作られています。
それにプログラミングおもちゃにはアンプラグドなプログラミングおもちゃもたくさんあるのでいくつか紹介します。
ボットリー コーディングロボット アクティビティセット
「ボットリー コーディングロボット アクティビティセット」は付属のボードやブロックでコースを作り、スタートとゴールを決めて、スタートからゴールまで進むようプログラミングするロボットカーです。
商品名 | ボットリー コーディングロボット アクティビティセット |
価格(税込) | 13,200円(希望小売価格) |
対象年齢 | 5歳~中学年 |
対応デバイス | |
教材の有無 | 問題集(10問) |
機能性 | 基本的 |
種類 | アンプラグド-完成品型 |
特徴 | プログラムの基本処理が全て学べる |
このおもちゃは目と目の間に距離センサーがあるので、障害物を避けながら移動することができます。
このロボットをスタートからゴールまで進めるにはどうしたらいいか考えることでプログラミング学習になります。
特徴は何と言っても、プログラムの基本処理(順次、分岐、反復)を全てできることです。
また、プログラムを考えるときに役立つ「命令カード」も付属するので、プログラムのどこがおかしいか考える力が養えます。
なので、「ボットリー コーディングロボット アクティビティセット」はプログラミングは初めてだけど、基本的なことは全部体験したいお子さんにおすすめです。
関連「ボットリー コーディングロボット アクティビティセット」の詳細レビューはこちら
カードでピピッとはじめてのプログラミングカー
「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」は付属のマップ上にスタートとゴールを決めて、スタートからゴールまで進むようにプログラミングするロボットカーです。
商品名 | カードでピピッとはじめてのプログラミングカー |
価格(税込) | 6,578円(希望小売価格) |
対象年齢 | 3歳~小学校低学年 |
対応デバイス | |
教材の有無 | 問題集(12問+α) |
機能性 | 基本的 |
種類 | アンプラグド-完成品型 |
特徴 | 命令の種類が10種類で豊富 |
このおもちゃにはヘッドライト(LED)とスピーカーがあります。
この車をスタートからゴールまで進めるにはどうしたらいいか考えることでプログラミング学習になります。
特徴は何と言っても、命令が10種類で豊富な点です。
プログラミングはICチップを内蔵した「命令タグ」を読み込ませることでおこないます。
なので、「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」はプログラミングに触れたことがなくて、プログラミングがどういうものなのか知りたいお子さんにおすすめです。
関連「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」の詳細レビューはこちら
3Dロジカルルートパズル
「3Dロジカルルートパズル」は問題通りにスタート位置にボールを置き、ゴールと同じ色の場所にボールが転がるようにルート(経路)を組み立てるパズルタイプのおもちゃです。
商品名 | 3Dロジカルルートパズル |
価格(税込) | 5,280円(希望小売価格) |
対象年齢 | 6歳~大人 |
対応デバイス | |
教材の有無 | 問題集(103問) |
機能性 | 並 |
種類 | アンプラグド-ハードウェア不要型 |
特徴 | 玉転がしとパズルを組み合わせたおもちゃ |
このおもちゃは問題通りにボールをスタート位置に置き、一番下のゴールと同じ色のところにボールを入れたらクリアです。
柱をはめるときに力が必要ですが、ロジカルルートパズルに前後移動が加わったおかげで、空間認識力が自然と鍛えられます。
各ピースは工夫されており、ボールが回転しながら落下するのでボールを見失いにくいです。
また、問題が全103問あり、やりごたえバツグンです!
なので、「3Dロジカルルートパズル」は立体パズルが好きで、プログラミング的思考力を学びたいお子さんにおすすめです。
結論:アンプラグドプログラミングから始めることは有効です
アンプラグドプログラミングなプログラミングおもちゃを3種類紹介しました。
どのおもちゃもプログラミング的思考力を身につけるために必要な要素が入っています。
各おもちゃの詳細が気になる方は下記のレビュー記事をご覧くださいm(_ _)m
それでは、プログラミングを楽しんでください(^_^)/~