ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
micro:bitを搭載したプログラミングおもちゃはいくつかありますが、どれも車タイプのロボットで、自由度が低いのが残念ポイント。
しかし、「Building:bit Super kit」はレゴブロックと互換性のあるブロックで16種類のロボットに組み換えて、プログラミングの基本を学習できます。
遊び方は簡単です。説明書通りにロボットを組み立てて、パソコンでプログラムを作り転送するだけです。
というわけで本記事では、「Building:bit Super kit」を遊ぶのに必要なものからネット上の口コミ、類似品との比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- 作例が豊富(16種類)
- 教材が豊富(ブロックとPython)
- micro:bitで制御できる
- レゴブロックと互換性がある
- 説明書が中国語と英語のみ
- 組み立て説明書がわかりにくい
- ブロックの精度は並
Building:bit Super kitの基本情報
「Building:bit Super kit」はレゴブロックと互換性のあるブロックで16種類のロボットを組み立てて、micro:bitで制御する拡張性の高いプログラミングおもちゃです。
商品名 | Building:bit Super kit |
メーカー | Shenzhen Yahboom Technology Co., Ltd. |
ブランド | - |
参考価格(税込) | Micro:bit付属版:15,180円 Micro:bit別売版:11,059円 |
対象年齢 | 8歳以上 |
使用電池 | 内蔵バッテリー |
必要な工具 | なし |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
教材 | Webサイトに詳しい説明あり(ただし、全て英語)、作例集(16例) |
マイコン | 種類(付属/別売) | micro:bit(付属) |
プログラム書込み | 可能 | |
入力装置 | ハード | micro:bit V2に準ずる |
デバイス | なし | |
出力装置 | ハード | サーボモーター、DCモーター×2、LED×4、ブザー |
デバイス | なし | |
デバイスとの接続方法 | USB-TypeA ⇔ micro USB-TypeBケーブル(付属) | |
パーツ数 | 358 |
デバイス | パソコン | 【オフライン】Windows 【オンライン】Windows/macOS/Chrome OS |
タブレット | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】Android/iOS(書き込み不可) |
|
スマホ | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】Android/iOS(書き込み不可) |
|
ブラウザ | Google Chrome/Microsoft Edge/Firefox/Safari | |
インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
プログラミング方法 | ・ビジュアルプログラミング(ブロックを組み立てるタイプ) ・テキストプログラミング |
|
プログラミングソフト | ・Microsoft MakeCode for micro:bit ・micro:bit |
|
プログラミング言語 | ・ビジュアル:オリジナル ・テキスト:JavaScript/Python |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「micro:bitを利用したロボットプログラミング」です。
- 16種類のロボットをプログラミング
- スマホや別のmicro:bitからロボットを操縦
- ロボットのLEDをカラフルに点灯
- ロボットのブザーで音楽を奏でる
- ビジュアルとJavaScript、Pythonでプログラミング
micro:bitを搭載しているので、モーターやブザーなどあらゆるものをプログラミングきますよ。
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングする方法とWEBブラウザを使ってオンラインでプログラミングする方法があります。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合
Building:bit Super kitの内容物
まずは、パッケージから。
中身です。ぎっしり詰まっており、けっこう重たいです。
というわけで内容物です。
内容物はロボットパーツ一式と説明書です。
主要なパーツを説明しますね。
まずは、micro:bit V2です。最新のものが付属します。
そして、micro:bitを接続する制御ボードと充電式電池です。袋の中身はジャンパーキャップと言って、ピン同士を接続するために使います。
電池は乾電池のような形をしていますが、スマホのバッテリーなどと同じで充電式電池です。USBケーブルを接続して充電します。
この制御ボードには色々な端子があり、モーターやセンサーを接続できます。ここに接続したモーターなどをmicro:bitから制御します。
裏面はこんな感じでブロックを取り付けられるようになっています。
micro:bitを接続するとこんな感じです。
そして、モーターです。くるくる回転するだけのDCモーターと回転角度を指示できるサーボモーターがあります。
そして、パソコンとmicro:bitを接続するUSBケーブルが付属しています。
最後に組み立て説明書です。
全16例の組み立て方が載っているので、こんなに分厚いです!
ただ、言語は中国語と英語のみです。とはいえ、写真が多いので問題ないです。
Building:bit Super kitの遊び方・レビュー
必要な工具
別途用意が必要な工具は次のとおりです。
- なし
組み立て方
組み立ては簡単です。説明書はわかりにくい(後述)のですが、工程は少ないので、ゆっくり作っても25分くらいでした。
組み立ては付属の説明書を見ながらおこないます。
組み立て完了!
というわけで、完成するとこんな感じです!ヘリコプターを作りました!
ローターはDCモーターで回転します。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
遊び方
このキットでは次の3種類の遊び方ができます。
- ① スマホからロボットを操縦
- ② ロボットをプログラミング
- ③ 別のmicro:bitからロボットを操縦
③は別売りのmicro:bitとゲームパッドを使って操縦する方法です。このゲームパッドは持ってないので、①と②について解説します。
① スマホからロボットを操縦
まず、ロボットのmicro:bitにスマホ通信用のプログラムを書き込みます。プログラムは公式サイトからダウンロードできます。
そして、スマホやタブレットに下記の専用アプリをインストールすれば準備OK!
Mbit
森 刘無料posted withアプリーチ
実際に動かしてる様子がこちらです。
② ロボットをプログラミング
まず、「Microsoft MakeCode for micro:bit」というソフトでmicro:bitのプログラムを作ります。(サンプルプログラムが公式サイトにあります。)
こんな感じでブロックを組み立てるようにプログラムを作るビジュアルプログラミングソフトです。
そして、パソコンとmicro:bitを接続してプログラムを書き込みます。
あとはロボットの電源をONにするだけです。実際に動いてる様子はこちら。
Building:bit Super kitの作例 ~16種類~
このキットは全部で16種類の作例があります。
- ヘリコプター(本記事)
- 投石車
- かわいい車
- クリップロボット
- キャリアカー
- スキップカー
- 昇降機
- 水泳選手
- クモ
- 二足歩行ロボット
- 変面
- メリーゴーラウンド
- 風車
- 一輪車
- 自動ドア
- 竜騎士
一応、英語を訳してみたのですが、よくわからないのもあります。竜騎士?
とりあえず、作例が多いと思ってもらえれば。
Building:bit Super kitの口コミ・デメリット
ネット上の口コミを探しましたが見つかりませんでした。なので、私が感じたデメリットを詳しく解説します。
- 説明書が中国語と英語のみ
- 組み立て説明書がわかりにくい
- ブロックの精度は並
それぞれ解説します。
説明書が中国語と英語のみ
付属の説明書や公式サイトの説明はすべて中国語と英語のみです。
組み立て説明書がわかりにくい
組み立て説明書の写真がわかりにくいです。下記のとおり、写真の前後を見ないとどことどこを接続するのかわかりません。
ブロックの精度は並
本キットのブロックはレゴブロックと互換性があるのですが、精度は並です。接続がキツかったり、ゆるかったりです。
また、1個だけですが、成形不良のパーツが含まれてました。
Building:bit Super kitのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- 作例が豊富(16例)
- 教材が豊富(ブロックとPython)
- micro:bitで制御できる
- レゴブロックと互換性がある
それぞれ解説します。
作例が豊富(16例)
このキットは全16の作例があります。
これなら、お子さんも飽きずに長く遊べるでしょう。
教材が豊富(ブロックとPython)
公式サイトにある教材が豊富です。
全16の作例に対して、それぞれビジュアルプログラミングとPythonでのプログラミングに関する資料があります。
ですが、micro:bitを使ったことがあるお子さんなら一人で黙々と学習できますよ。
micro:bitで制御できる
何と言っても、これが最大のメリットです。
そもそもmicro:bit自体が高機能でプログラミング学習に最適です。それをロボットに搭載してロボットを動かせるというのは「待ってました!」って感じですね~。
レゴブロックと互換性がある
レゴブロックと互換性があるので、お手持ちのレゴブロックと組み合わせて遊ぶことができます。
Building:bit Super kitの類似品との比較
最後に、ブロックで組み立てるタイプのプログラミングおもちゃ比較です。
「Building:bit Super kit」はブロックのパーツ数は少ないものの、価格に対する機能面や教材の豊富さはダントツですね。
商品名 | Building:bit Super kit | Apitor Robot X | レゴブースト クリエイティブ・ボックス |
メーカー | Shenzhen Yahboom Technology Co., Ltd. |
Apitor Technology Co., Ltd. | The LEGO Group. |
価格(税込) | 15,180円(参考価格) | 13,000円(参考価格) | 19,980円(希望小売価格) |
対象年齢 | 8歳以上 | 8歳以上 | 7~12歳 |
使用電池 | 内蔵バッテリー | 単3電池×3本(別売) | 単4電池×6本(別売) |
教材 | 48レッスン | 12レッスン | なし |
作例数 | 16 | 12 | 9 |
パーツ数 | 358 | 600 | 847 |
センサー類 | ボタン×2、光センサー、 温度センサー、 加速度センサー、 地磁気センサー、 タッチセンサー、 マイク、LED、スピーカー |
カラーセンサー、 赤外線センサー |
カラーセンサー、 距離センサー、 傾斜センサー |
モーター | DCモーター×2、 サーボモーター×1 |
DCモーター×3 | サーボモーター×3 |
デバイス | パソコン/タブレット/スマホ | タブレット/スマホ | タブレット/スマホ |
ただ、作例のクオリティは「Apitor Robot X」と「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」の方が高いです。
なので、結論は下記の通り。
- 詳しい教材と高機能なキットでしっかり学習したい
Building:bit Super kit - 低価格で面白い作例を作りながら気軽に学習したい
Apitor Robot X - 動きが面白くて細かい作例を作りながら学習したい
レゴブースト クリエイティブ・ボックス
上記の通りです。
関連「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」の詳細レビューはこちら
Building:bit Super kitをおすすめできる人
「Building:bit Super kit」はmicro:bitを使ったことがあって、ブロックで色々なロボットを作ってプログラミングしたいお子さんにおすすめです。
micro:bitをプログラミングしたことがないお子さんがいきなり挑戦するのは難しいかもですが、なんとなく使い方がわかっているお子さんなら十分楽しめるでしょう。
それに、作例自体の解説は詳しいので、1つのおもちゃで長く遊びたいお子さんにはもってこいです!
結論:高機能で色々できるmicro:bit搭載ロボ
本記事は「Building:bit Super kit」をエンジニア目線でレビューしました。
また、このキットはmicro:bit別売り版もあるので、すでにmicro:bitをお持ちの方は安く済ませられます。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- 作例が豊富(16種類)
- 教材が豊富(ブロックとPython)
- micro:bitで制御できる
- レゴブロックと互換性がある
- 説明書が中国語と英語のみ
- 組み立て説明書がわかりにくい
- ブロックの精度は並