
STEM教育のメリットとデメリットは何かな?将来の役に立つのかな?お金がかかるのかな?
こんな疑問にお答えします。
- STEM教育のメリット3点
- STEM教育のデメリット3点
基本的にデメリットは無いのですが、STEM教育に力を入れている学校・地域とそうじゃない学校・地域に分かれるので、そうじゃない地域にお住まいの方は個人で対策をしたほうが良いかもです。
小学校の先生をしている友人の話や大手メーカーでソフトウェアエンジニアとして開発をしていた私の経験をもとに解説します。
STEM教育のメリット
STEM教育の主なメリットは次の3つです。
- ① 論理的思考力や問題解決力が育つ
- ② 将来の進路や職業選択の幅が広がる
- ③ 遊び感覚で学べるので、早いうちから自然に始められる
それぞれ解説します。
① 論理的思考力や問題解決力が育つ
STEM教育は、自分で考え、筋道を立てて問題を解決する力が育ちます。
例えば、プログラミングで「キャラクターを動かす」課題を解く際、子どもは失敗と試行錯誤を繰り返します。その中で、「どうすれば目的の動きになるのか?」と、原因と結果のつながりを論理的に整理するようになります。
SNSを見てると論理が破綻している主張をよく見かけませんか?論理的思考力がちゃんと備わっていれば、そういう主張をしないようにしたり、どこがおかしいか気づけるようになります。
だからこそ、小学生のうちからSTEMに親しむことは、日常の学びや将来の学力の土台を作るうえで非常に有益です。
② 将来の進路や職業選択の幅が広がる
というか、無いとかなり苦戦します。
社会のデジタル化が進む中で、プログラミングやデータ活用、AIの基礎知識を持つ人材は、あらゆる業界で求められています。
例えば、農家も気温や湿度をデータで管理したり、ドローンやGPSを搭載した農機具で自動化したりしてコストを削減して利益を上げないといけません。
なので、どんな進路を選ぶにしても、時代に適応するためにSTEM教育を受けるメリットがあります。
③ 遊び感覚で学べるので、早いうちから自然に始められる
最近では、子どもの発達段階に合わせて設計された教材や教室が増えており、遊びながら自然とSTEM的思考を育むことができます。
たとえば、小学校低学年でも使える「Scratch」や「Apitor Robot Q」などは、視覚的に分かりやすく、楽しみながら論理的に考える力が育つ設計になっています。
とはいえ、「早期教育は子どもに負担では?」と思われるかもですが、無理に学ばせるのではなく、遊びの延長として導入することでストレスなく続けられます。
STEM教育のデメリット
STEM教育の主なデメリットは次の3つです。
- ① 内容が難しすぎて負担になる恐れがある
- ② STEMに対する苦手意識やストレスを生む恐れがある
- ③ 教育格差が生まれる恐れがある
それぞれ解説します。
① 内容が難しすぎて負担になる恐れがある
STEM教育は抽象的な内容が多く、子どもの発達段階によっては理解が難しく、学習の負担になる可能性があります。
なので、STEM教育は子どもの理解力や興味の成熟度を見極めたうえで、段階的に導入することが大切ですね。
② STEMに対する苦手意識やストレスを生む恐れがある
STEM教育を早期に無理に始めると、子どもに苦手意識やストレスを与えてしまうことがあります。
子どもがまだ興味を持っていないうちから「将来のため」として詰め込み教育をすると、自分の意思ではなく親の期待として受け止めてしまい、やる気を失う原因になります。
なので、お子さんのペースや好奇心を尊重し、無理なく楽しめる形でSTEM教育を取り入れることが、長期的な学びの成功につながりますよ。
③ 教育格差が生まれる恐れがある
都市部ではプログラミング教室やロボット教室が多いのですが、地方にはなかなかありません。
とはいえ、最近はオンラインで受講できるプログラミング教室も増えてますし、自宅で手軽に遊べるプログラミングおもちゃもあるので、そこまで心配する必要はないかなと。
ただ、小学校の先生をしている友人に聞いたのですが、プログラミングを教えられる先生が不足しているようです。
なので、可能ならプログラミング教室に通ったり、自宅でプログラミングおもちゃを使った学習をするなど、個人で対策をしといたほうが良いかもです。
一応、エンジニアとしておすすめできるプログラミングおもちゃとプログラミング教室は下記にまとめているので、気になる方はご覧ください。


それでは(^_^)/~