NHK高校講座「情報Ⅰ」をソフトウェアエンジニアが観た感想

NHK高校講座「情報Ⅰ」をソフトウェアエンジニアが観た感想

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本記事は2023年3月27日(月)の2:35~3:35に放送されたNHK高校講座「情報Ⅰ」をソフトウェアエンジニアが観た感想記事です。

ネットニュースを見ていたら偶然、NHK高校講座で「情報Ⅰ」が放送されると知り、気になったので見てみました。

結論から言うと、高校生だけでなく、大人も知っておいた方がいい内容がわかりやすく伝えてあり、好印象でした。

今回放送されたのは全20回あるうちの第1回~3回なので、具体的にコンピューターを使ったり、プログラミングをしたりということはなく、あくまで、世の中にある「情報」との関わり方についてで、身近にある問題などを扱った内容でした。

そもそも、科目の「情報Ⅰ」って何?どういうことを勉強するの?と思われるかもなので、そのあたりも整理しつつ、放送内容から感じたことを紹介するので、プログラミングやDXに興味・関心がある方は最後までご覧くださいm(_ _)m

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NHK高校講座「情報Ⅰ」をソフトウェアエンジニアが観た感想

結論としては「プログラミングやDX(デジタルトランスフォーメーション)に興味・関心がある方はNHK高校講座「情報Ⅰ」を観るのはありだよ」という話です。

なぜなら、高校生だけでなく、大人も知っておいた方がいい内容がわかりやすく伝えてあり、好印象だったからです。

一つずつ順番に解説しますね。

そもそも情報Ⅰとは

情報Ⅰとは2022年4月から新設された情報科の科目です。

情報Ⅰが目指していることをざっくり説明すると次のとおりです。

情報や情報技術をうまく活用して、情報社会やその先の社会を生き抜く力を養おう

これは理解できますね。情報があふれている情報社会だからこそ、その情報を適切に使えるようになろう、ということですね。

情報とは(定義)

教員研修用教材によると、情報とは「人にとって意味や価値のあるもの」と定義されています。

例えば、「空を見上げたら空一面が雲に覆われている」というのは事象や現象で、それを「雲量うんりょう」という数値で表すとデータになります。

そのデータから「降水確率が90%」のように解釈すると「人にとって意味や価値のあるもの=情報」になります。

情報技術とは

こういった情報を扱う技術としてプログラミングを勉強します。

もちろんプログラミングだけでなく、コンピューターの仕組み論理演算などのコンピューターサイエンスも学習します。

私も解説記事を書いているので、興味があればどうぞ。
参考:【初心者向け】パソコンが動作する仕組みをエンジニアが丁寧に解説
参考:【論理演算】プログラミングの「かつ、または、ではない」を解説

これまでの情報科目

ちなみに、これまでも情報科目というのはありまして、次の2種類でした。

  • ① 社会と情報
  • ② 情報の科学

この「② 情報の科学」でプログラミングを学んでいたのですが、①か②の選択式でした。

つまり、①を選んだ人はプログラミングを勉強する機会が無かったということです。

2022年4月からの情報科目

それが2022年4月からは次のように変わりました

  • 情報Ⅰ(必修)・・・「① 社会と情報 + ② 情報の科学」の再編集+α
  • 情報Ⅱ(選択)・・・情報Ⅰのさらに上の内容

必修科目の「情報Ⅰ」の中にプログラミングが入っているので、「プログラミング教育が必修化されたよ」という話なんですね~。

そして、なんと2025年の大学入学共通テストから「情報科目」が追加されます。

つまり、2022年4月に高校1年生になった世代から高校でプログラミング教育が始まり、そのまま大学入学共通テストでプログラミングに関する試験があるということです。

これは忙しくなりそうですね。

ちなみに、小学校のプログラミング教育必修化についてはこちらの記事をご覧ください。
参考:【大学入試対策】プログラミング教育とは【背景からねらいまで解説】

番組の構成

ここから、番組の話に入ります。

番組の構成は次のような感じでした。

課題が与えられる→情報を使って解決する

つまり、課題を解決するために情報を有効活用するということです。

また、情報を使って解決する中で、いろいろな手法が出てきます。これについては後述します。

補足:高専の講義について

私がプログラミングを初めて学んだのは高専の講義です。Cシー言語という一般的なプログラミング言語を学びました。

その時の科目の名前は「情報処理」でした。プログラミングという名前ではないんですよね。大学にもプログラミングという名前の講義はありませんでした。

つまり、プログラミングというのはあくまで課題解決の手段であって目的ではないということです。

プログラムを作ることだったり、ソフトウェアを作ることが目的になってしまうとお客さんの課題解決とは関係ないところに時間を使ってしまって、なんだかよくわからないものが出来上がる、というのはよくある話です笑

放送第1回の概要と感想

ここから番組の感想です。

第1回のテーマは「始めよう!情報Ⅰ~問題解決のチカラ~」でした。

今回は「1人500円でパーティをやろう!食べ物も出し物も用意すること」という課題が与えられて、それを解決します。

解決のための流れは次のとおりです。

  1. アイデアをできる限り出す
  2. アイデアから具体案を決める
  3. 具体案に問題が生じたときに対応する

アイデアをたくさん出すための手法である「ブレーンストーミング」や出したアイデアを整理するKJケージェー法など、仕事でも役立つ「ツール」がいくつか紹介されていました。

実は私も…

実は私も会社で、職場の改善点を出し合うために「ブレーンストーミング」を主催していました。

気をつけたことは他人が出したアイデアを批判しないことです。

「それは違うでしょ!」とか批判していると、アイデアを言い出しにくい雰囲気になりますよね。

こんな感じで、実際の仕事にも役立つ「ツール」を改めて知れて良かったです。

放送第2回の概要と感想

第2回のテーマは「ネット社会を楽しく過ごそう!」で、「写真や動画投稿のマイルールを作れ!」という課題です。

SNSを当たり前のように使う社会なので、そのときに自分がどういうルールで写真や動画を投稿するか?という話です。

ここで「マイルール」としているのは、デジタル社会には正解がないからです。

なので、自分が投稿する内容に責任を持つために、どういう情報を発信するのか、どういう情報なら発信しても問題ないかよく考えよう!ということなんですね~。

その度に考えるようにしていたら、ついつい忘れてしまって、不適切な投稿をしてしまうかもしれないので、あらかじめマイルールを考えたり、作ることはいいことですね。

放送第3回の概要と感想

第3回のテーマは「ネット社会にも権利がある」で、「SNSを使って地元の魅力を発信しよう!」という課題です。

SNSに写真や画像を投稿するときに気をつけるポイントの一つは「著作権」です。

地元の名産品をSNSで紹介するときに、公式サイトにある画像を使ってもいいか?という疑問から始まります。

この番組内では、著作物を使っていいかどうかはケースバイケースだとされていました。

「許可なく使ってもいいよ」と記載がある場合もありますし、著作権者の名前をあわせて記載すれば使ってもいい場合もあるから、ということです。

確かに、大事なのは「著作物を使ってもいいかどうかを自分で調べる」ということですね。

私のブログでは、自分で撮影した写真のみを使用し、引用の必要がある場合は出典元や参考文献を示すように気をつけています。

番組の構成でちょっと気になったこと

各回の構成は「大きな課題が1つあり、それを3段階(中間課題が3つ)で解決していく」という流れなのですが、その中間課題がちょっとわかりにくかったです。

なぜなら、明確に「これが中間課題です!」とわかるようになっていなかったからです。

番組の途中で急に「ステージクリア!」と言われて、「あっ、今のが中間課題だったの?」となりました。

出演者の方も同様の反応でした笑

なので、「今回の目的を達成するためには3つのポイントがあります。まずは1つ目のポイントからやっていきましょう」のように順番に話が進むとわかりやすかったかなぁ、と思いました。

プログラミングは出てこないの?

気になるプログラミングは、NHK高校講座の公式サイトによると2023年10月27日放送の第13回に出てくるようです。

NHK高校講座「情報Ⅰ」は隔週金曜日の10:00~10:20みたいなので、気になる方はご覧ください。

また、新年度の初回放送は2023年4月7日(金)の10:00~10:20です。

NHK高校講座「情報Ⅰ」の公式サイトはこちら

まとめ

というわけで、プログラミングやDX(デジタルトランスフォーメーション)に興味・関心がある方はNHK高校講座「情報Ⅰ」を観るのはありだよ、という話でした。

それでは、プログラミングを楽しんでください(^_^)/~

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