ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
「子供が小さい頃からプログラミングに触れさせたいけど、パソコンやタブレットを与えるのはちょっとなぁ…」という親御さんにぴったりなのが「げんばへいそげ!ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ」です。
このプログラミングおもちゃはパソコンやタブレットを使うことなく、このおもちゃだけでプログラミングを始められます。
遊び方は簡単です。コースを作り、スタートとゴールを決めて、スタートからゴールまで進むように消防車にプログラミングするだけです。プログラミングは本体のボタン操作で行います。
というわけで本記事では、「げんばへいそげ!ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ」の基本的な遊び方から学びになる遊び方について、エンジニア目線でレビューしていきます!
- パソコン・ダブレット不要
- 最大100回まで命令できる
- コースを自由に作成できる
- 消防車のサイレンが鳴る
- 分岐処理、反復処理ができない
- 連続使用時間が60分
ポチッとプログラミングカー消防車の基本情報
「げんばへいそげ!ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ」は付属の部品でコースを作り、スタートとゴールを決めて、スタートからゴールまで進むようにプログラミングする消防車タイプのロボットカーです。
商品名 | げんばへいそげ!ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ |
メーカー | ㈱シー・シー・ピー |
ブランド | - |
希望小売価格(税込) | 5,478円 |
対象年齢 | 3歳以上 |
使用電池 | 単4電池×3本(別売) |
必要な工具 | ドライバー(電池ボックス開閉用) |
可能な基本処理 | 順次/ |
教材 | 問題集(5問) |
マイコン | オリジナル(付属) |
入力装置 | なし |
出力装置 | LED、スピーカー |
音量調整 | 不可 |
マップ/コース | 付属品で自由に作成 |
デバイス | 不要 |
プログラミング方法 | アンプラグドプログラミング(本体のボタン操作) |
命令の種類 | 6種類(前進、後退、右回転、左回転、サイレン、放水) |
最大可能命令数 | 100 |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「車の走行と消防車アクションのプログラミング」です。
- スタートからゴールまで進むためのプログラミング
- サイレンや放水音を鳴らすプログラミング
まだ文字が読めないお子さんでも、簡単なボタン操作でプログラミングができますよ。
では、内容物を見ていきましょう!
ポチッとプログラミングカー消防車の内容物
内容物は本体とコースを作るための部品です。
消防車の前から。消防車の模様は印刷されているので、シールが剥がれて汚くなる心配はありません。
消防車の後ろから。バックするときもバック音がなり、パトランプが光ります。
消防車の上から。操作ボタンとパトランプがあります。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じで、結構大きいです。
単4電池×3本(別売)が必要です。また、電池蓋を開けるにはプラスドライバーが別途必要です。
説明書に問題が5問載っています。白黒ですが、図が多くてわかりやすいです。
コースバーとコースバージョイントです。コースバーは紙製でそれぞれ16枚ずつあります。コースバージョイントに接続してコースを作ります。
実際にコースを作るとこんな感じです。説明書に載っている問題のコースはこのサイズなので、卓上で遊ぶにはちょっと大きめのテーブルじゃないと厳しいです。
また、付属のコース作成用定規を使えば、紙にコースを描いたり、お手持ちのブロックでコースを作ったりできます。
最後に、消火栓チップ、消防署チップ、火災現場チップです。ゴールなどに置いて目印として使います。
それでは、プログラミングしていきましょう!
ポチッとプログラミングカー消防車の遊び方・レビュー
このおもちゃでは、プログラミングの概念である
- ① 人間が事前に命令を考える
- ② 人間がコンピュータに命令をする
- ③ コンピュータが命令を実行する
を体験することができます。
プログラミングはリモコンカーやビデオゲームと違い、車を自分で操縦するわけではありません。車に事前に命令をしておけば、ゴールまで勝手に進んでくれるというものです。
どこにプログラミング要素があるのか解説しながら、遊び方を説明しますね。
基本的な遊び方-フリーモード
フリーモードは自由にプログラミングできるモードです。電源スイッチを「A」に倒します。
自分でコースを考えて作成し、消防車をプログラミングするモードです。
付属のパーツを使ってコースを作ることもできますし、付属の定規を使えば紙に線を描いてコースを作ることもできます。
基本的な遊び方-ミッションモード
ミッションモードは説明書にある問題を解決するモードです。電源スイッチを「B」に倒します。
1.説明書の問題通りにコースを作る
全部で5問あります。写真は1つ目の問題です。
目的(達成したいこと)はスタートからゴールまで10個の命令で進むことです。目的を達成するためにどうしたらいいかを考えることが、プログラミングの始まりです。
2.通り道を決める
10個の命令(ボタン操作)でゴールするにはどの通り道が最適なのか考えましょう。
3.車に出す命令を考える
頭の中で車に出す命令を考えます。
これがプログラミングの「①人間が事前に命令を考える」作業です。
4.車のボタン操作を行いプログラミングする
3.で考えた通りにボタンを操作しましょう。ボタンを押すと「ピッ!」と音がなります。
これがプログラミングの「②人間がコンピュータに命令をする」作業です。
5.コースを走らせる
いよいよ、GOボタンを押したらプログラムが動き出します。 プログラムが正しければ、パトランプが点滅し、サイレンがなります。
これがプログラミングの「③コンピュータが命令を実行する」作業です。
学びになる遊び方
せっかくなので、ただ遊ぶだけではなく「こうやって遊んだらプログラミング的思考力を身につけられるよ」という学びになる遊び方をエンジニア目線で紹介します。コツは2点あります。
- 命令を考える作業と命令を出す作業を分ける
- 失敗原因を考える
命令を考える作業と命令を出す作業を分ける
車に出す命令を考えるときに紙に書くことをおすすめします。
なぜなら、作ろうとしているプログラムを可視化できるからです。
プログラムが可視化されると、お子さんがどういうふうに考えてプログラミングしたのか親御さんがわかるので、お子さんとの会話が増えて楽しいですよ。
ただ、毎回紙に書くのは大変かなと思って、矢印ボタンカードを作成しました。よければ、印刷して切ってから活用くださいm(_ _)m
失敗原因を考える
そして、マップを走らせた後も重要です。もし、失敗してしまったら、どこに原因があるか考えてみましょう。このときに考えるポイントは2つです。
- ①事前に考えた命令の順番は正しかったのか?
- ②事前に考えた命令の順番通りに矢印ボタンを操作することができたか?
①はエンジニアでいう、設計が間違っていないか確認する作業です。②はエンジニアでいう、設計書は正しくできたけど、プログラムを打ち間違えていないか確認する作業です。
このように、失敗したときにどこに原因があるのかお子さんと一緒に考えてあげると、おもちゃで遊ぶだけでは得られない問題解決力を身につけられます。
なので、お子さんが問題に直面したときに、きっと自分で解決できるようになりますよ。
ポチッとプログラミングカー消防車の口コミ・デメリット
ネット上の口コミを探しましたが見つかりませんでしたので、私が感じたデメリットを解説します。デメリットは次のとおりです。
- 分岐処理、反復処理ができない
- 連続使用時間が約60分
それぞれ解説します。
分岐処理、反復処理ができない
このおもちゃは分岐処理と反復処理ができません。
対象年齢が高いプログラミングおもちゃなら分岐処理や反復処理ができますが、このおもちゃはプログラミングに初めて触れるお子さん向けなので、複雑にならないように分岐処理と反復処理ができないようになっていると思います。
なので、プログラミングに慣れているお子さんはすぐに飽きてしまうかもですが、プログラミング初心者のお子さんにはちょうどいいかなと。
連続使用時間が約60分
メーカーによると連続使用時間目安は約60分ということです。
60分の使用で電池を買い替えるのは経済的ではないので、充電式の電池を買うことをおすすめします。
ポチッとプログラミングカー消防車のメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- パソコン・ダブレット不要(スクリーンレス)
- 最大100回まで命令できる
- コースを自由に作成できる
- 消防車のサイレンが鳴る
それぞれ解説します。
パソコン・ダブレット不要
パソコンやタブレットを使わないでプログラミングできるので、小さなお子さんでも安心してプログラミング学習に使えますね。
ちなみに、パソコンやタブレットを使わないでプログラミングする方法を「アンプラグドプログラミング」といいます。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
プログラミング教育のアンプラグドプログラミングについて詳しく解説
最大100回まで命令できる
類似のおもちゃは最大50回が多い中、このおもちゃは最大100回まで命令できます。
なので、目先のことだけでなく、かなり先まで予測する力が鍛えられますよ。
コースを自由に作成できる
類似のおもちゃは紙に描かれたマップを使用することが多いですが、このおもちゃはそのマップを自分で作ることができます。
なので、お子さんの想像力に驚かされるかもしれませんね。
消防車のサイレンが鳴る
消防車のサイレンや放水音が鳴るプログラミングおもちゃはこの商品だけです。
消防車好きのお子さんなら黙々とプログラミング学習に取り組めるでしょう。
ポチッとプログラミングカー消防車と類似品の比較
最後に、PCやタブレットを使用せず、車をプログラミングするタイプのおもちゃ比較です。
このおもちゃの特徴は何と言っても消防車であるところ。サイレンが鳴ったり、パトランプが光ったりするプログラミングおもちゃは他にありません。
また、コースを自由に作成できるのも特徴です。付属のパーツを使えば自由にコースを作成できるので長く遊べます。
商品名 | げんばへいそげ! ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ |
カードでピピッと はじめてのプログラミングカー |
アンパンマン はじめてプログラミング! どの道とおる? アンパンマンドライブカー |
メーカー | ㈱シー・シー・ピー | ㈱学研ステイフル | ㈱セガトイズ |
希望小売価格(税込) | 5,478円 | 6,578円 | 6,050円 |
対象年齢 | 3歳以上 | 3歳以上 | 3歳以上 |
使用電池 | 単4電池×3本(別売) | 単3電池×3本(別売) | 単4電池×3本(別売) |
デバイス | 不要 | 不要 | 不要 |
プログラミング方法 | 本体のボタン操作 | 付属のICタグを使用 | 本体のボタン操作 |
教材 | 問題集(5問) | 問題集(12問+α) | 問題集(12問) |
マップ/コース | 付属品で自由に作成 | 4×6マス | 4×5マス |
音量調整 | 不可 | 不可 | 可能(ON/OFF) |
命令の種類 | 6種類 (前進、後退、 右回転、左回転、 サイレン、放水) |
10種類 (前進、後退、右回転、左回転、 停止、ハザード、ヘッドライト、 クラクション、ゴール、ループ) |
4種類 (前進、後退、 右回転、左回転) |
最大可能命令数 | 100 | 50 | 50 |
可能な基本処理 | 順次/ |
順次/ |
順次/ |
特徴 | 消防車の音が鳴る | マクロ機能が使える | アンパンマンの音声が鳴る |
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ポチッとプログラミングカー消防車をおすすめできる人
「げんばへいそげ!ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ」は消防車が好きで、プログラミングに初めて触れるお子さんにおすすめです。
消防車モチーフでサイレンやパトランプが光るプログラミングおもちゃは他にありません!
それに、「まだパソコンやタブレットを与えたくないけど、プログラミングには触れさせたいな」という要望に答えられます。
また、コースを自由に作れるのでお子さんの発想力に驚かされるかもしれませんね。
ポチッとプログラミングカー消防車のレビューまとめ
本記事は「げんばへいそげ!ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ」をエンジニア目線でレビューしました。
プログラミングの知識も経験もない親御さんでも、プログラミングのことがなんとなくわかるおもちゃになっているので、親子でプログラミングを始めるきっかけになりますよ。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- パソコン・ダブレット不要
- 最大100回まで命令できる
- コースを自由に作成できる
- 消防車のサイレンが鳴る
- 分岐処理、反復処理ができない
- 連続使用時間が60分
▼おすすめプログラミングおもちゃまとめ(年齢別)