結局、プログラミング教育ってなんだろう…?そもそも小学校でプログラミング教育が必修化されたのはどうしてかな?プログラミング教育のねらいを知りたいな。中学校や高校でもプログラミング教育があるのかな?もしそうだとするなら家庭でもなにかしたほうがいいのかな?
こんな疑問にお答えします。
- プログラミング教育とは?【背景からねらいまで解説】
- 中学、高校でもプログラミング教育が必修化【大学入試にも出ます】
- 家庭でもプログラミング教育をしたほうがいい話
今回は文部科学省のプログラミング教育に関する資料をもとに、大手メーカーでソフトウェアエンジニアを6年以上経験している私が解説します。
プログラミング教育とは?【背景からねらいまで解説】
小学校におけるプログラミング教育とはつまり、
ということです。
これはコンピューターを使って具体的にプログラムを作ってみるということです。
ただ、バリバリプログラムを書けるようになること(プログラミング言語を習得すること)が目的ではないのでご安心ください。
プログラミング教育が導入された背景
文部科学省の資料(「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」)を要約すると次のとおりです。
これは理解できますね。今もこれからもコンピューターやITなしでは生きられないです。
なので、次世代を担う子どもたちには早い段階からコンピューターに触れさせようということですね。
プログラミング教育のねらい(具体的な目的)
文部科学省の資料(「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」)によるとねらいは3点あります。
- 「プログラミング的思考」を育むこと
- プログラムの働きやよさ等への「気付き」を促し、コンピュータ等を上手に活用して問題を解決しようとする態度を育むこと
- 各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等の学びをより確実なものとすること
これですよね、よくわからないのは。これを要約すると下記のとおりです。
1.「プログラミング的思考」を育むこと
1つ目は、下記のとおりです。
2.プログラムの働きやよさ等への「気付き」を促し、コンピュータ等を上手に活用して問題を解決しようとする態度を育むこと
2つ目は、下記のとおりです。
3.各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等の学びをより確実なものとすること
3つ目は、例えば下記のとおりです。
ということ、つまり、「算数の学びを確実なものにするためにプログラミングを活用する」ということです。
かなりざっくり解説だったので、もっと詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
プログラミング教育のねらい・目的をエンジニアがわかりやすく解説
小学校におけるプログラミング教育をまとめると
以上をまとめると、小学校のプログラミング教育とはプログラミング的思考力を身につけるためにプログラミングを体験してみるということです。
ここまでは小学校のプログラミング教育の話でしたが、実は小学校だけでなく中学、高校でもプログラミング教育は必修化されました。
中学、高校でもプログラミング教育が必修化されました【大学入試にも出ます】
次の通り、プログラミング教育は小学校だけでなく、中学、高校でも必修化されました。
- 小学校:2020年度
- 中学校:2021年度
- 高 校:2022年度
そして、なんと2025年の大学入学共通テストから「情報科目」が追加されます。
つまり、2022年4月に高校1年生になった世代から高校でプログラミング教育が始まり、そのまま大学入学共通テストでプログラミングに関する試験があるということです。
家庭でもプログラミング教育をしたほうがいい話
この流れを見ていると早い段階から家庭でもプログラミング教育をしたほうが良さそうです。
家庭でもプログラミング教育をしたほうがいい理由
なぜなら、大学入試センターにある情報科目の入試サンプルがなかなか本格的だったからです。例えば、次のような問題です。
- IPアドレスの仕組みを問う問題
- アナログ画像をデジタル画像に変換する仕組みを問う問題
- 配列を用いるプログラムの一部を作る問題
上記のとおりです。これを見てパッと分かる小中高生は少ないのでは?
プログラムを作る問題に関しては座学だけで能力が身につくかというと、、、かなり厳しいですね。
私がプログラミングを習得した方法
私は高専の講義で毎週出る課題を解きながら、なんとかプログラミングを習得しました。(それでも会社ではまだまだ通用しないレベルでした。)
高専の場合は毎週2時間プログラミングの時間が確保されていましたが、普通高校でその時間は確保されていません。普通に考えたら学校の授業だけでプログラミングを習得できる生徒はほんの一握りでしょう。
ではどうするか?家庭でプログラミング学習をするしかないです。
プログラミングのいいところはいきなり勉強してもいいところです。数学などは順番に勉強しないと理解できませんが、プログラミングは前提知識がほとんど必要ありません。
なので、高校生になって部活や他の科目の入試対策が忙しくなる前に小学生や中学生の頃からプログラミングを体験しておくことは大いにありです。
家庭でできる簡単なプログラミング学習方法
結論はプログラミングおもちゃを使う方法です。
理由は初めてプログラミングに触れるお子さんでも楽しくプログラミングを学べるように作ってあるからです。
例えば、「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」が有名ですね。
「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」はビジュアルプログラミングソフトでプログラミングするレゴブロックのプログラミングおもちゃです。
レゴブロックでロボットを組み立てたあとは、こんな感じでタブレット上で命令アイコンを1つ1つ並べながらプログラミングします。
それに、レゴブロックなのでこんな感じで自由に組み換えできます。オートビルダーは小さなロボットを自動で組み立てる工場なのですが、その動きは感動モノです!!
レゴブーストについて詳しく知りたい方は下記のレビュー記事をご覧ください。
【注意点有】レゴでプログラミング!レゴブーストの口コミ・レビュー
親御さんがプログラミング経験無くても問題ない話
とはいえ、「プログラミング経験者じゃない私が教えられるかな」と思われるかもです。
ですが、安心してください。親御さんがプログラミングを教える必要はありません。
プログラミングおもちゃは初心者にもわかりやすいようにできていますし、わからなければ一緒に勉強すればいいです。仕事でもプログラミングの感覚を持っていると役に立ちますからね。
これを機にプログラミングに挑戦しよう!
というわけで、家庭でもプログラミングを学習する方法は色々あるのでぜひ挑戦してみてください。
また、レゴブーストのようなロボット教材をプログラミング教育で使うメリットとデメリットもあわせてご確認ください。
プログラミング教育の教材にロボットを使うメリットとデメリット
お子さんが大きくなるのはあっという間です。
「チャンスを活かせる者は決してチャンスを逃さない」ですよ。