ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
パソコンやタブレットを使わないで本格的なプログラミング学習をするのはなかなか大変です。
ですが、それを可能にしたプログラミングおもちゃが「カードプログラミングトイ プローボ」です。
プログラミングの考え方を学べる詳しい教材が付属する上に、ブロックで自由にロボットを作れます!
遊び方は簡単です。説明書通りにロボットを組み立てて、ストーリーに沿ってカードを並べながらプログラムを作り、ロボットに読み取らせて実行するだけです。
というわけで本記事では「カードプログラミングトイ プローボ」の遊び方から、ネット上の口コミ、類似品との比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- パソコン・ダブレット不要
- 教材が豊富(30レッスン)
- 作例が豊富(34種類)
- 命令の種類が豊富(42種類で過去最多)
- 他のロボットとの連動が楽しい
- 拡張性がある(拡張キットがある)
- 一部のパーツが固い
- 卓上で遊ぶには大きすぎる
- カード類の取り扱いに注意が必要
カードプログラミングトイ プローボの基本情報
「カードプログラミングトイ プローボ」はデバイス不要で、カードを並べてプログラムを作り、マップ上で動作するブロックタイプのプログラミングおもちゃです。
商品名 | カードプログラミングトイ プローボ |
メーカー | Genius Toy Taiwan Co., Ltd. |
ブランド | プローボ |
希望小売価格(税込) | 15,000円 |
対象年齢 | 4歳以上 |
使用電池 | 単3電池×3本(付属) |
必要な工具 | ドライバー(付属) |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
教材 | 問題集(30問) |
マイコン | オリジナル(付属) |
入力装置 | 光学センサー |
出力装置 | DCモーター×3、LED、スピーカー |
マップ/コース | 付属品で自由に作成 |
パーツ数 | 278 |
デバイス | 不要 |
プログラミング方法 | アンプラグドプログラミング(カードを並べる) |
命令の種類 | 42種類 (前進、後退、右折、左折、停止、ギア右回転、ギア左回転、ギア停止、 サウンド×10、LED×18、関数、条件、反復、AND、OR、イベント) |
最大可能命令数 | 30 |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「プログラムの基礎を学べるプログラミング」です。
- デバイスを使わずにカードを並べてプログラミング
- ロボットをスタートからゴールまで進めるプログラミング
- プログラムの基本処理の「順次、分岐、反復」を使用するプログラミング
- プログラムに必要な関数を使用するプログラミング
ストーリーに沿って色々なキャラクターを組み立てて学習が進んでいくので、小さなお子さんでも興味を持って取り組めるでしょう!
カードプログラミングトイ プローボの内容物
まずは、パッケージから。
正規の輸入代理店から購入すると一度開封したことを知らせるシールが貼られています。
中身は説明書と各パーツが入っています。
では、内容物を見ていきましょう!
内容物一覧の1枚目です。本体のロボットベースや紙類です。
あとはブロックパーツです。
主要なパーツを説明しますね。
まずは、ロボットベースです。これにブロックを取り付けてロボットを作り、プログラミングします。
後ろから。
天面から。
底面から。
遊ぶのに必用な単3電池×3本と電池蓋を開けるプラスドライバーは付属します。
命令カードです。全108枚、裏表印刷で42種類あります。これを並べてプログラムを作ります。
マップです。全19枚、裏表印刷で38種類です。
装飾用カードとストラップです。装飾用カードはロボットを装飾するために使います。ストラップはマップにロボットなどを固定するために使います。
最後に説明書です。全65ページでなかなか詳しいです。ルビがふってあるでお子さんだけでも読めるでしょう。
わりと文字が多いですが、図も多いので小学校中学年くらいのお子さんなら一人で黙々と勉強できるでしょう。
カードプログラミングトイ プローボの遊び方・レビュー
組み立て方
組み立ては一部大変です。工作に慣れている私ですが、組み立て自体はゆっくり作っても1つのロボットあたり15分くらいでした。
組み立ては説明書を見ながらおこないます。
そして、大変なのがこれです。メッチャ固かったです。大人の私でもかなり力が必要でした。これは大人の方がやってあげてください。
あと、一番小さいパーツは約10.1mmのこれなんですが、これも取り付けと取り外しがすごく固いです。
そして、出来上がったものがこちら!ピーナツサンドのサミーです。腕は閉じたり開いたできます。
後ろはこんな感じ。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
基本的な遊び方
基本的には教材の指示通りにロボットをプログラミングします。
- 問題を読んでスタートとゴールを確認する
- スタートからゴールまで進むように命令カードでプログラムを作る
- ロボットにプログラムを読み取らせる
- ロボットをマップの上においてプログラムを実行する
上記のとおりです。
1.問題を読んでスタートとゴールを確認する
問題を読んでスタートとゴールの位置を確認し、どんなルートで進めばいいか考えましょう。
2.スタートからゴールまで進むように命令カードでプログラムを作る
1.で考えたルートを通るように命令カードを並べてプログラムを作ります。
3.ロボットにプログラムを読み取らせる
2.で作ったプログラムの上にロボットを置いてプログラムを読み取らせます。
4.ロボットをマップの上においてプログラムを実行する
あとは、マップの上にロボットを置いてプログラムを実行するだけです。
また、プローボの特徴はただロボットを移動させるだけでなく、ギアを使ってマップに置かれているキャラクターと連動するところです。
上記の遊び方を含め、動画にしたのでご覧ください。
カードプログラミングトイ プローボの作例
その他のロボット(キャラクター)を紹介します。全34モデルです。すごい量です!※画像タップで拡大します。
これらは教材のレッスン(ストーリー)に沿って新しいロボットを組み立てていきます。なので、一度にすべてのロボットを作ることはできません。
カードプログラミングトイ プローボの口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- 一部のパーツが固い
- 卓上で遊ぶには大きすぎる
- カード類の取り扱いに注意が必要
それぞれ検証したので詳しく解説します。
一部のパーツが固い
前述しましたが、このパーツを組み立てるときがものすごく固かったです。あと、一番小さいパーツもです。
卓上で遊ぶには大きすぎる
ロボットやマップのサイズが大きく、卓上で遊ぶのは難しいです。
教材に載っているマップは最大で1050mm×900mmです。
カード類の取り扱いに注意が必要
命令カードやマップ類はすべて紙製なので、取り扱いに注意が必要です。
カードプログラミングトイ プローボのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- パソコン・ダブレット不要(スクリーンレス)
- プログラミング的思考力を養いやすい
- 教材が豊富(30レッスン)
- 作例が豊富(34種類)
- 命令の種類が豊富(42種類で過去最多)
- 他のロボットとの連動が楽しい
- 拡張性がある(拡張キットがある)
いくつか解説しますね。
パソコン・ダブレット不要(スクリーンレス)
パソコンやタブレットを使わないでプログラミングできるので、小さなお子さんでも安心してプログラミング学習に使えますね。
なので、「子供が小さい頃からプログラミングに触れさせたいけど、パソコンやタブレットを与えるのはちょっと…」という場合にぴったりです!
プログラミング的思考力を養いやすい
ロボットを動かす前に命令カードを並べながらプログラムを考えるので、プログラミング的思考力を養いやすいです。
ロボットが思い通りの動作にならなかったら、プログラムのどこが悪かったかすぐに確認できますし、頭の中でシミュレーションする能力も鍛えられます。
教材が豊富(30レッスン)
30レッスンもあるプログラミングおもちゃはなかなかありません!このおもちゃだけでかなり勉強になります。
また、教材は楽しく学べるように工夫してあり、次の順番で進んでいきます。
- 課題(目的)設定
- プログラム例(課題の解答)
- プログラムを真似する(ロボットを動かす)
- プログラムの解説
つまり、とりあえずロボットを動かしてみて、どういう動作になるか確認しながら理解していくタイプの教材です。
なので、遊びながら自然とプログラミングが身につくように設計してあります。
拡張性がある(拡張キットがある)
別売りで「カードプログラミングトイ プローボ はたらくキット」という拡張キットがあります。
これはフォークリフトやブルドーザーなどを組み立てられるキットです。
詳しくは「【口コミ・レビュー】カードプログラミングトイプローボ はたらくキット」のレビュー記事をご覧ください。
カードプログラミングトイ プローボと類似品の比較
最後に、パソコンやタブレットを使わないタイプのおもちゃを3種類比較しました。
結論は次のとおりです。
- ロボットを組み立てながら順番に勉強したい
カードプログラミングトイ プローボ - 卓上で遊べて問題集が多いものがいい
toioバリューパック“GoGo ロボットプログラミング~ロジーボのひみつ~”同梱版 - まずは低価格で最低限の内容がいい
カードでピピッとはじめてのプログラミングカー
概要は次のとおりです。「プローボ」と「toio」はかなり似ているおもちゃです。
商品名 | カードプログラミングトイ プローボ |
toioバリューパック “GoGo ロボットプログラミング ~ロジーボのひみつ~”同梱版 |
カードでピピッと はじめてのプログラミングカー |
メーカー | Genius Toy Taiwan Co., Ltd. | Sony Interactive Entertainment Inc. |
㈱学研ステイフル |
希望小売価格(税込) | 15,000円 | 21,978円 | 6,578円 |
対象年齢 | 4歳以上 | 6歳以上 | 3歳以上 |
プログラミング方法 | カードを並べる | カードを並べる | 付属のICタグを使用 |
教材 | 問題集(30問) | 問題集(48問) | 問題集(12問+α) |
設計部品 | 付属 | 付属 | 付属 |
命令の種類 | 42種類 (前進、後退、 右折、左折、停止、 ギア右回転、ギア左回転、 ギア停止、サウンド×10、 LED×18、関数、条件、 反復、AND、OR、イベント) |
15種類 (前進、停止、 右回転、左回転、 関数×2、アクション、 分岐×3、反復×5) |
10種類 (前進、後退、 右回転、左回転、 停止、ハザード、 ヘッドライト、ゴール、 クラクション、ループ) |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 | 順次/分岐/反復 | 順次/ |
組み換え | 可能 | 不可 | 不可 |
特徴 | ロボット同士の連動がある | 卓上で遊べる | 低価格 |
「toio」は問題数が多い上に教材の説明がわかりやすく、「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」は必要最低限の内容な分、低価格で鉄板のプログラミングおもちゃです。
ただ、「プローボ」は命令の種類がかなり多く、ブロックでロボットを組み立てる点が優れています。
なので、お子さんの好みにあわせてお選びください。もう一度まとめを載せておきます。
- ロボットを組み立てながら順番に勉強したい
カードプログラミングトイ プローボ - 卓上で遊べて問題集が多いものがいい
toioバリューパック“GoGo ロボットプログラミング~ロジーボのひみつ~”同梱版 - まずは低価格で最低限の内容がいい
カードでピピッとはじめてのプログラミングカー
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カードプログラミングトイ プローボは何歳から?
プローボの対象年齢は4歳以上ですが、4歳のお子さんが一人で遊ぶのは難しいです。
なので、次のような遊び方だとより楽しめるでしょう。
- 4歳~6歳
プログラムは大人が作り、ロボット作りと実行は大人と一緒にする - 小学校低学年
ロボットは一人で作り、プログラミングは大人と一緒にする - 小学校中学年以上
教材を見ながら一人で遊ぶ
小さい頃から遊べるおもちゃだと思ってもらえればいいかなと。
カードプログラミングトイ プローボをおすすめできる人
「カードプログラミングトイ プローボ」はまだパソコンやタブレットを使えないけど、かわいいキャラクターを作りながら一人で黙々とプログラミング学習をしたいお子さんにおすすめです。
教材はガッツリ勉強する内容になっているわけではなく、どちらかというと遊び重視の内容になっているので、気構えずにプログラミング学習を始められます。
また、命令カードの種類が42種類もあるプログラミングおもちゃはなかなかないので、長く遊んでほしい方はぜひ。
結論:教材とブロックが豊富なプログラミングおもちゃ
本記事は「カードプログラミングトイ プローボ」をエンジニア目線でレビューをしました。
デバイスを使わなくて、ブロックでロボットを組み立てるタイプのおもちゃはほとんどないので、このタイプが気に入った方はぜひ。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- パソコン・ダブレット不要
- 教材が豊富(30レッスン)
- 作例が豊富(34種類)
- 命令の種類が豊富(42種類で過去最多)
- 他のロボットとの連動が楽しい
- 拡張性がある(拡張キットがある)
- 一部のパーツが固い
- 卓上で遊ぶには大きすぎる
- カード類の取り扱いに注意が必要
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