ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
ブロックタイプのプログラミングおもちゃで人気なのがApitor Robotシリーズです。
なんと、その人気シリーズに新作が登場しました!それが「Apitor Robot R」と「Apitor Robot J」です。
新作の改良点は初めてのお子さんでもプログラミングがしやすくなった点です。
中でも「Apitor Robot J」はカッコいい6種類のロボットに組み換えでき、初めてクローラーを搭載しました!なので、デコボコ道でも楽々移動できるロボットを作れます。
というわけで本記事では「Apitor Robot J」の遊び方から、ネット上の口コミ、Apitor Robotシリーズの比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- 初心者でも扱いやすい
- 作例が豊富(6種類)
- 教材が付属(9レッスン)
- レゴブロックと互換性がある
- 黙々と1人で集中できる
- 組立時にブロックを探し出すのが大変
- プログラミングの解説が少ない
- センサーが付属しない
Apitor Robot Jの基本情報
「Apitor Robot J」はレゴブロックと互換性があるブロックで6種類のロボットを組み立てて、操縦したりプログラミングしたりできるロボットです。
商品名 | Apitor Robot J |
メーカー | Apitor Technology Co., Ltd. |
ブランド | Apitor Robot |
参考価格(税込) | 10,900円 |
対象年齢 | 7歳以上 |
使用電池 | 単3電池×3本(別売) |
必要な工具 | 不要 |
可能な基本処理 | 順次/ |
教材 | アプリにチュートリアルあり |
マイコン | 種類(付属/別売) | オリジナル(付属) |
プログラム書込み | 不可 | |
入力装置 | ハード | なし |
デバイス | マイク | |
出力装置 | ハード | DCモーター×2、LED×2 |
デバイス | スピーカー、ディスプレイ | |
デバイスとの接続方法 | Bluetooth | |
パーツ数 | 480 |
デバイス | パソコン | 不可 |
タブレット | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
スマホ | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
ブラウザ | 不可 | |
インターネット接続 | 初回のみ必要 | |
プログラミング方法 | ビジュアルプログラミング(アイコンを並べるタイプ) | |
プログラミングソフト | Apitor Kit | |
プログラミング言語 | Scratch Jr.(XML、JavaScriptに変換可能) |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「6種類のロボットプログラミング」です。
- 6種類のロボットに組み換えて操縦する
- 6種類のロボットに組み換えてプログラミング
- オリジナルのロボットを作ってプログラミング
- Scratch Jr.で簡単プログラミング
- ゲームをしながらプログラミング学習
これまでのApitor Robotシリーズより、より簡単に、そして手軽にロボットプログラミングができるようになりました!
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングします。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合:不可
Apitor Robot Jの内容物
まずは、パッケージから。
説明書と各パーツが入っています。
内容物一覧です。コントロールユニット(頭脳部品)とブロックです。
主要なパーツを説明しますね。
まずは、コントロールユニットです。この中に小さなコンピューターが入っており、LEDやモーターを制御します。
後ろから。モーターは左右にそれぞれあります。
動かすには単3電池×3本(別売)が必要です。
ブロック外しも付属します。ほぼ、レゴブロックのブロック外しと同じです。
最後は説明書です。アプリの導入手順などの基本的な解説があります。
また、作例の1つの「ドリルカー」の組み立て説明書だけあります。
レゴブロックの説明書と同じ感じです。概ねわかりやすいです。
Apitor Robot Jの遊び方・レビュー
組み立て方
組み立ては概ね簡単です。工作に慣れている私ですが、組み立て自体はゆっくり作っても60分くらいでした。
組み立ては専用アプリ内の説明書を見ながらおこないます。
ただ、レゴブロックと違って使用するブロックが袋にまとまっていないので、こんな感じで事前に仕分けてから組み立てました。何のために袋に番号が書いてあるのか不明です。。。
組み立て完了!
そして、出来上がったものがこちら!「ロボット J」です。Apitor Robot Xの戦士やレゴブーストのバーニーに似ていますね。
後ろはこんな感じ。右肩にキャノンがあります。
ぐるっと一周するとこんな感じ。(タップで拡大)
分解しなくても電池ボックスのフタを開けられるので電池交換が簡単です。
可動箇所は頭、目、肩、肘、キャノンです。
クローラーの質も高いです。レゴブーストと遜色ありません。
顔のアップ。目と頭は動くのですが、少し緩いです。操縦してるうちに勝手に動いてしまいます。
右腕です。
左腕です。ガトリングガンになってますね。メカメカしいです。
肩キャノンです。いや~、ロボットに肩キャノンはありますね~。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
デバイスとロボットの接続
デバイスとロボットはBluetoothで接続します。
- ロボットの電源をONにする
- アプリから接続をタップする
これだけです。ストレスなく接続できましたよ。
ロボットの操縦方法
本キットはアプリのコントローラーを使ってロボットをリモコン操縦することができます。
そして、今作からロボットの操縦方法が増えました!それは下記の通り。
- デュアルモーターリモートモード
・・・左右のモーターをスティック1本で操縦 - シングルモーターリモートモード
・・・左右のモーターをそれぞれ操縦 - ジャイロモード\NEW/
・・・タブレットの傾きで操縦 - パスモード\NEW/
・・・軌道を描いて操縦
ジャイロモード\NEW/
ジャイロモードはタブレットやスマホを傾けてロボットを操縦します。
動かしてる様子です。
パスモード\NEW/
今回から新しく追加されたパスモードです。ロボットの軌道を線で描いたら、そのとおりにロボットが移動します。
ただ、かなり広い場所が必要です。というのも、最短の線で約24cmも進みます。
上記の線を引いただけで、動画くらい動きます。
ロボットのプログラミング方法
プログラミングは命令アイコンを並べてプログラムを作る方法です。Scratch Jr.ベースのソフトです。
サンプルプログラムは前に進んで、タブレットから音声を鳴らします。
Apitor Robot Jの作例 ~6種類~
Apitor Robot Jは全部で6種類の作例があります。SFって感じがワクワクします!(タップで詳細レビュー記事へ)
Apitor Robot Jの口コミ・デメリット
ネット上の口コミを探しましたが見つかりませんでした。発売して間もないからでしょう。なので、私が感じたデメリットを詳しく解説します。
- 組立時にブロックを探し出すのが大変
- プログラミングの解説が少ない
- 電池が取りにくい
- センサーが付属しない
それぞれ解説します。
組立時にブロックを探し出すのが大変
レゴブロックだと「まずは1番の袋だけで組み立てて、次は2番の袋だけで組み立てる・・・」のように順番に組み立てるようになっているので、パーツを探しやすいです。
ですが、Apitorは、ブロックは小分けされて番号も書いてあるものの、順番に組み立てるようになっていません。
プログラミングの解説が少ない
各命令アイコンがどういう意味なのかほとんど書かれていません。(一部のアイコンには説明があるんですけどね。)
なので、動かしながら使い方を探っていかなきゃいけません。
電池が取りにくい
こんな感じで奥まっているので、取り出しにくいですね~。
センサーが付属しない
これはデメリットというよりも棲み分けなんですが、このキットはセンサーが付属しません。つまり、分岐処理(条件によって処理を変えること)ができません。
ただ、センサーが付属しない分、初心者でも簡単に扱えますし、低価格なので、簡単なものから始めたいお子さんにはもってこいです。
Apitor Robot Jのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- 初心者でも扱いやすくなった
- 作例が豊富(6種類)
- 教材が付属(9レッスン)
- レゴブロックと互換性がある
- 黙々と1人で集中できる
それぞれ解説しますね。
初心者でも扱いやすくなった
これまでのシリーズよりもプログラミングが簡単になりました。アイコンを並べるだけでロボットが動きますし、命令の数が少ないので、初めてのお子さんでも直感的にわかります。
なので、今までプログラミングに興味がなかったお子さんの才能が開花するかもです。
作例が豊富(6種類)
Apitor Robot Jは全6種類の作例があります。なので、飽きずに長く遊べますし、お子さんの想像力が刺激されて、凄いものを作れちゃうかもです。
教材が付属(9レッスン)
アプリやロボットの簡単な解説や簡単なミッションがあわせて9レッスンがあります。
レゴブロックと互換性がある
レゴブロックと互換性があるので、お手持ちのレゴブロックと組み合わせて遊ぶことができます。
ブロックを追加できるので、お子さんの創造力に驚かされるかもしれませんね。
黙々と1人で集中できる
組み立て説明書は概ねわかりやすいのでお子さん1人でも黙々と組み立てられるでしょう。
上位モデルのApitor Robot X、S、Qより簡単なので、お子さんだけで遊んでほしい場合にちょうどいいですよ。
Apitor Robotシリーズの比較
Apitor Robotシリーズは全6種類(+プログラミングできないキット3種類)あります。
大きな違いは下記の4つです。
- プログラミング方法
- センサーの有無
- パーツ数と作例数
- 価格
比較表は下記のとおりです。
商品名 | Apitor Robot R | Apitor Robot J | Apitor Robot Q | Apitor Robot S | Apitor Robot X |
参考価格(税込) | 7,900円 |
10,900円 |
9,900円 | 11,900円 | 13,900円 |
対象年齢 | 6歳以上 | 7歳以上 | 6歳以上 | 7歳以上 | 8歳以上 |
教材 | 9レッスン | 9レッスン | 12レッスン | 8レッスン | 12レッスン |
作例数 | 4 | 6 | 20 | 10 | 12 |
パーツ数 | 300 | 480 | 233 | 389 | 600 |
センサー類 | なし | なし | カラーセンサー、 赤外線センサー |
カラーセンサー、 赤外線センサー |
カラーセンサー、 赤外線センサー×2 |
モーター | DCモーター×2 | DCモーター×2 | DCモーター×2 | DCモーター×2 | DCモーター×3 |
プログラミング 方法 |
Scratch Jr. (簡単) |
Scratch Jr. (簡単) |
Scratch (普通) |
Scratch (普通) |
Scratch (普通) |
操縦方法 | 4種類 | 4種類 | 2種類 | 2種類 | 2種類 |
基本的な内容は同じなので、まずはプログラミング方法(簡単、普通)で選び、次は価格と作例の好みで選ぶと良いですよ。
Apitor Robot Jをおすすめできる人
「Apitor Robot J」はプログラミングに触れるのは初めてだけど、ロボットを作って操縦したりプログラミングしたいお子さんにおすすめです。
命令アイコンがわかりにくい部分はあるのですが、初めてのお子さんでも扱いやすいので、小さいうちにプログラミングを経験させたい場合にぴったりです。
結論:小学生の初めてプログラミングにピッタリ!
本記事は「Apitor Robot J」をエンジニア目線でレビューをしました。
ロボットの作例もしっかりしており、安っぽくありません。にも関わらず、比較的低価格でしっかりプログラミングできる点は良かったです。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- 初心者でも扱いやすい
- 作例が豊富(6種類)
- 教材が付属(9レッスン)
- レゴブロックと互換性がある
- 黙々と1人で集中できる
- 組立時にブロックを探し出すのが大変
- プログラミングの解説が少ない
- センサーが付属しない