ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
プログラミングおもちゃで人気なのはブロックでロボットを作るタイプです。
以前紹介した「WhalesBot E7 Pro」は高機能な分、高価格で手を出しにくかったのが惜しいポイント。
そんな中、低価格の新作が登場しました!それが「WhalesBot D1」です。
というわけで本記事では「WhalesBot D1」の遊び方から、ネット上の口コミ、類似品の比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- 作例が豊富(21例)
- チュートリアルが便利
- ブロックの精度が高い
- 組み立て説明書が便利
- 4歳が一人で遊ぶのは難しい
- モーターは1個のみ
- 組み立てアプリは一時停止不可
WhalesBot D1の基本情報
「WhalesBot D1」はブロックで21種類のロボットを組み立てて、操縦したりプログラミングしたりできる比較的低年齢向けのロボットキットです。
商品名 | WhalesBot D1 |
メーカー | Shanghai WhalesBot Technology Co., Ltd |
ブランド | WhalesBot |
参考小売価格(税込) | 10,000円 |
対象年齢 | 4~10歳 |
使用電池 | 単3電池×3本(別売) |
必要な工具 | 不要 |
可能な基本処理 | 順次/ |
教材 | 作例集(21例)、簡単なチュートリアルあり |
マイコン | 種類(付属/別売) | オリジナル(付属) |
プログラム書込み | 可能 | |
入力装置 | ハード | なし |
デバイス | なし | |
出力装置 | ハード | 閉ループモーター、スピーカー |
デバイス | なし | |
デバイスとの接続方法 | Bluetooth | |
パーツ数 | 288 |
デバイス | パソコン | 不可 |
タブレット | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
スマホ | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
ブラウザ | 不可 | |
インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
プログラミング方法 | ビジュアルプログラミング(アイコンを並べるタイプ) |
|
プログラミングソフト | オリジナル | |
プログラミング言語 | Scratch Jr.ベース |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「21種類のロボットプログラミング」です。
- モーター1個を使うロボットの制作
- 21種類のロボットに組み換えて操縦する
- 21種類のロボットに組み換えてプログラミング
- Scratch Jr.で簡単プログラミング
Scratch Jr.は文字がほとんどなく記号だけで構成されているので、4歳のお子さんから遊べますよ!
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングします。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合:不可
WhalesBot D1の内容物
まずは、パッケージから。
中にはブロックがぎっしりです!これはワクワクしますね!
内容物一覧です。まずはブロック類です。全部で288ピースあります。
コアとなるコントローラーとモーターです。モーターは1個だけなのでちょっと物足りないです。
主要なパーツを説明しますね。
まずは、コントローラーです。この中に小さなコンピューターが入っており、モーターを制御します。
動かすには単3電池×3本(別売)が必要です。
閉ループモーターです。回転方向、回転速度、回転時間を指定することができます。
また、コントローラーに接続し、回転ボタンを押すだけで接続したモーターを動かすことができます。
クイックスタートガイドです。始め方が書いてあります。あとはアプリを見ながら進めるのですが、細かい説明はありません。
WhalesBot D1の遊び方・レビュー
組み立て方
組み立ては簡単です。ゆっくり作っても30分くらいでした。パーツの精度は良いのでサクサク組み立てられますし、間違ったときも簡単に取り外せました。
組み立ては専用アプリ内の説明書を見ながらおこないます。しかも、3D説明書でグリグリ動かしながらあらゆる角度から見ることができます。
また、事前にブロックを仕分けしておくと組み立てやすいです。私は100円ショップのケースを使ってます。
組み立て完了!
そして、出来上がったものがこちら!「F1カー」です。おお!けっこうかっこいいですね。
後ろはこんな感じ。タイヤが透明なのが面白いです。
ぐるっと一周するとこんな感じ。(タップで拡大)
カバーは可動するので電源ボタンは押しやすい構造になっています。これはGoodです!
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
デバイスとロボットの接続
デバイスとロボットはBluetoothで接続します。
- タブレット・スマホ:Bluetooth接続
接続は一瞬で終わり、ストレスなく接続できましたよ。
ロボットの操縦方法
本キットはアプリ(タブレット/スマホの)のコントローラーを使ってロボットをリモコン操縦することができます。
- リモコンモード・・・スティックやボタンで操縦
リモコンモード
リモコンモードはスティックやボタンで操縦するモードです。
動かしてる様子です。
ロボットのプログラミング方法
今作のプログラミング方法は1種類です。
- Scratch Jr.ベース:アイコンを並べてプログラミング
Scratch Jr.ベース
Scratch Jr.ベースのアプリは命令アイコンを横に並べてプログラミングするタイプです。
プログラムの実行
作ったプログラムを動かす方法は次のとおりです。
- タブレット・スマホ:アプリと接続したまま実行
今作もサクッと実行できました。ストレスフリーです。
実際にプログラミングして動かしてみた様子です。音はロボットのスピーカーから鳴っています。
WhalesBot D1の作例 ~21種類~
WhalesBot D1は全部で21種類の作例があります。簡単な車から複雑な機構のロボットまで様々です。
- スマートカー
- 飛行機
- スピナー1
- カニ
- ボートリフト
- F1カー
- ロバ
- クレーン
- ミル
- レーシングカー
- ブランコ
- スピナー2
- 泡立て器
- スピンパル
- スピナー3
- ロケット
- ファン
- スカイフライヤー
- おもちゃの車
- 時計
- 不思議なおもちゃ
WhalesBot D1の口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。とはいえ、発売して間もないので、口コミは少なめです。
- 4歳が一人で遊ぶのは難しい
- モーターが1個しか付属しない
- 組み立てアプリのアニメを一時停止できない
それぞれ検証したので詳しく解説します。
4歳が一人で遊ぶのは難しい
対象年齢は4~10歳とあるが、4歳が一人で遊ぶには難しいという口コミがけっこうありました。
ただ、最初のサポートさえできればすぐに慣れると思いますが、小学校低学年くらいのお子さんからがちょうどいいかもです。
モーターが1個しか付属しない
モーターは1個だけなので、ちょっと物足りないです。
最低2個は付属してほしかったですね~。
組み立てアプリのアニメを一時停止できない
これは私の感想ですが、組み立てアプリのアニメーションを一時停止できないので、どの穴に取り付ければ良いのかがわかりにくかったです。
WhalesBot D1のメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- 作例が豊富(21種類)
- チュートリアルが便利
- ブロックの精度が高い
- 組立説明書は視点変更・拡大縮小が可能
それぞれ解説しますね。
作例が豊富(21種類)
簡単な車から複雑なロボットまで全部で21種類の作例があります。
チュートリアルが便利
プログラミング方法のチュートリアルがあり、アプリの使い方がわかるようになっています。
漢字が使われているので、小さなお子さんは親御さんと一緒に遊ぶ必要があるでしょうが、なんとなく進めるだけでも理解しやすいように作られているのはGoodです。
ブロックの精度が高い
前作のときにも感じたのですが、シンプルにブロックの精度が高くて驚きました!簡単にはめられて、簡単に外せます。
これならブロック玩具をあまり遊んだことがないお子さんでも楽しめるでしょう。
組立説明書は視点変更・拡大縮小が可能
組立説明書は3Dなので、視点を変えたり、拡大・縮小ができたりします。
WhalesBot D1とLEGOブロックの互換性【なし】
本キットはLEGOブロックに似ているので互換性があるかなと思っていましたが、互換性はありませんでした。
下記の通り、大きさが違います。
WhalesBotシリーズの比較
今のところWhalesBotシリーズは全4種類です。簡単にまとめると次のとおりです。表の右にいくに連れ、難易度が上がります。
商品名 | A1![]() |
B3 Pro | D1![]() |
E7 Pro![]() |
参考価格(税込) | 9,000円 | 24,400円 | 10,000円 | 38,000円 |
対象年齢 | 3歳以上 | 4~12歳 | 4~10歳 | 8~12歳 |
教材 | ストーリーブック (8問) |
詳しいテキスト | チュートリアル (24問) |
詳しいテキスト |
作例数 | 8 | 24 | 21 | 12 |
パーツ数 | 36 | 66 | 288 | 637 |
入力装置 | 押しボタン | なし | なし | グレースケールセンサー、 プッシュスイッチ×2、 赤外線センサー |
出力装置 | モーター、ブザー | 閉ループモーター×3、 スピーカー |
閉ループモーター、 スピーカー |
閉ループモーター×3、 LEDディスプレイ×2、 スピーカー |
プログラミング方法 | アンプラグド (命令ブロックを接続) |
アンプラグド (命令カードを並べる) |
Scratch Jr.ベース | ・Scratch Jr.ベース ・Scratchベース ・C言語/Python |
デバイス | 不要 | 不要 | ・タブレット ・スマホ |
・タブレット ・スマホ ・PC |
まず、大きな違いはデバイスを使うか使わないかです。
なので、未就学児のお子さんにはデバイスを使わないA1かB3 Proがおすすめです。
また、デバイスを使うキットの違いはロボット製作とプログラミングの難易度です。
以上をまとめると次のとおりです。
上記のとおりです!
WhalesBot D1の類似品と比較
同じ価格帯のブロック式プログラミングおもちゃを比較しました。
結論から言うとWhalesBot D1は作例が多くてかなり長く遊べます!
概要を比較すると下記のとおりでして、機能では少し劣るものの、作例の多さでカバーしています。
商品名 | 参考価格(税込) | 対象年齢 | 教材 | 作例数 | パーツ数 | 入力装置 | 出力装置 | デバイス | 言語 |
WhalesBot D1![]() |
10,000円 | 4~10歳 | チュートリアル (24問) |
21 | 288 | なし | モーター、 スピーカー |
・タブレット ・スマホ |
Scratch Jr. |
Apitor Robot R![]() |
7,900円 | 6歳以上 | なし | 4 | 300 | なし | モーター×2 | ・タブレット ・スマホ |
Scratch Jr. |
KOOV エントリーキット![]() |
14,800円 | 8歳以上 | アプリに 詳しい教材あり |
2 | 83 | ボタン×4 | フルカラーLED、 DCモーター×2 |
・PC ・タブレット |
オリジナル |
とはいえ、それぞれ特徴があるのでまとめると下記の通り。
- 作例が多くてチュートリアルに沿って進めたいならWhalesBot D1
- 安くてレゴブロックと互換性があるキットがよければApitor Robot R
- そこそこ機能が多くて、詳しい教材を見ながら進めたいならKOOV
上記のとおりです。
WhalesBot D1をおすすめできる人
「WhalesBot D1」はプログラミング初心者だけど、いろんなロボットを作ってプログラミング学習をしていきたい小学校低学年以上のお子さんにおすすめです。
結論:お手頃価格で初めてのプログラミングに向いてる
本記事は「WhalesBot D1」をエンジニア目線でレビューをしました。
以前紹介した「WhalesBot E7 Pro」は高機能な分、高価格で手を出しにくかったのですが、「WhalesBot D1」はプログラミングおもちゃの中では低価格ですし、内容も良かったので、初心者の導入に向いてるなと感じました。
それに記事執筆時点では30%OFFで買えるので安いうちに買うことをおすすめします!
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- 作例が豊富(21例)
- チュートリアルが便利
- ブロックの精度が高い
- 組み立て説明書が便利
- 4歳が一人で遊ぶのは難しい
- モーターは1個のみ
- 組み立てアプリは一時停止不可
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