ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
最近のプログラミングおもちゃはどんどん高価格になっていて、なかなか手を出しにくいのが悩ましいところ。
ですが、子ども向け雑誌「小学8年生 はじめてのプログラミング号」に付属するガラケー型アイテム「F503i」は1,500円の雑誌の付録でありながら本格的なプログラミング体験が可能です。
この「F503i」は8種類のゲームが遊べるだけでなく、タブレットとBluetoothで接続すれば着メロを作ったり、明るさセンサーを駆使したプログラムを作れます!
というわけで本記事では、「小学8年生 はじめてのプログラミング号」の「F503i」を遊ぶのに必要なものからネット上の口コミ、embotとの連携までエンジニア目線でレビューしていきます!
- 機能が豊富で安い(高コスパ)
- 3つの基本処理を全て可能
- embotと連携可能
- 着メロ作成が楽しい
- 安っぽい
- 会員登録が面倒
- 使い方の解説が少ない
【小学8年生】F503iの基本情報
「小学8年生 はじめてのプログラミング号」の「F503i」はボタンを使った8種類のゲームが遊べる他、タブレットでプログラミングして着メロを作れる本格的なプログラミングおもちゃです。
商品名 | F503i(小8付録バージョン) |
メーカー | ㈱e-Craft |
ブランド | - |
希望小売価格(税込) | 1,500円 |
対象年齢 | 6歳以上 |
使用電池 | 単4電池×2本(別売) |
必要な工具 | ドライバー |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
教材 | 雑誌に簡単な説明あり |
マイコン | 種類(付属/別売) | オリジナル(付属) |
プログラム書込み | 不可 | |
入力装置 | ハード | 明るさセンサー、ボタン×12 |
デバイス | ジャイロセンサー、位置情報、時刻、方位 | |
出力装置 | ハード | LED×3、ブザー |
デバイス | ログ(画面表示) | |
デバイスとの接続方法 | Bluetooth |
デバイス | パソコン | 不可 |
タブレット | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
スマホ | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
ブラウザ | 不可 | |
インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
プログラミング方法 | ビジュアルプログラミング(フローチャートタイプ) | |
プログラミングソフト | embotアプリ | |
プログラミング言語 | オリジナル |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「テンキーや明るさセンサーを使うプログラミング」です。
- 単体で8種類のゲームが遊べる
- 着メロをプログラミング
- LEDを光らせるプログラミング
- 明るさに反応して音を鳴らすプログラミング
- 別売りのembotとの連携
本キットだけでも十分遊べますが、別売りのembotと連携するともっと楽しめますよ。
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングします。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合:不可
【小学8年生】F503iの内容物
まずは、パッケージから。
中身は本体だけです。
内容物一覧です。本体と雑誌に入っているステッカーとペーパークラフトです。
主要なパーツを説明しますね。
本体のF503i(小8付録バージョン)です。真っ白ですね。色はせめてグレーだと本物に近かったかも。
背面です。カード取り出しボタンは待ち受け画面に入れたカードを取り出すときに使いますが、ぶっちゃけ取り出しにくいです。
電源部分です。この付録だけで遊べる単体モードとアプリでプログラミングできるプログラミングモードがあります。
遊ぶには単4電池×2本(別売)が必要です。また、電池蓋を開けるにはプラスドライバーが別途必要です。
ステッカーです。本体の表示する文字だけでなく、デコれるようにいろんなシールがあります。
待ち受け画面用カードです。11種類あります。結構多いです。
遊び方カードです。8種類の遊び方があります。
ステッカーを貼り、台座を作ってみました!
ぐるっと一周するとこんな感じ。(タップで拡大)
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
【小学8年生】F503iの使い方・プログラミング方法・レビュー
遊び方としては次の3通りです。
- 内蔵プログラムで遊ぶ
- 自作プログラムで遊ぶ
- embotと連携して遊ぶ
それぞれ紹介します。
1.内蔵プログラムで遊ぶ
本キットには既に8つのプログラムが書き込まれています。その8種類はこちら。
- ピアノプレイ
- 着メロ再生
- 占い
- 記憶力ゲーム
- 親来たセンサー
- 早押しクイズ
- 電話早取り
- シークレット
2.着メロを流してみるとこんな感じです。懐かしー!!
3.占いは明るさセンサーを利用しています。占い師が水晶に手をかざす動きをすることで占いの結果が出るプログラムです。
2.自作プログラムで遊ぶ
2番目は自分でプログラムを作って遊ぶ方法です。
プログラミング方法
プログラミングは専用アプリでおこないます。タブレットとスマホのみ対応です。
専用アプリはアイコンをつないでフローチャートを作るタイプのプログラミングソフトです。
Functionという緑色のアイコンの中は下記のようにもう少し細かくプログラミングします。
デバイスとの接続方法
デバイスとF503iはBluetoothで接続します
手順がわかれば全くストレスなく接続できますよ。なので、挫折せずにプログラミングに取り組めるでしょう。
プログラムの実行方法
作ったプログラムを動かすにはデバイスから実行します。つまり、プログラムを動かすには常にタブレットと接続しておく必要があります。
そして、実際に着メロ(猫ふんじゃった)を作って再生した様子がこちらです。(カメラのマイクの性能が悪くてブザーの音が小さいですが、実際は大きいです。)
3.embotと連携して遊ぶ
別売りのembotと連携して遊べます。動画はF503iの明るさセンサーが暗さを検知したらembotのLEDが光るプログラムです。
以上が、基本的な遊び方です。
【小学8年生】F503iの口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- 安っぽい
- 会員登録が面倒
- 使い方の解説が少ない
- テンキーの値取得がわかりにくい
それぞれ検証したので詳しく解説します。
安っぽい
本体は真っ白で、軽いので安っぽいとのこと。
確かに、色はグレーだと本物に近かったかもです。
会員登録が面倒
アプリの会員登録とF503iを使うための会員登録があるのは面倒とのこと。
まぁ、確かに面倒ですね。
使い方の解説が少ない
雑誌には簡単な使い方しか書いてありません。なので、私が使い方解説記事を書きました。
プログラミングが初めての方でもわかるように書いたので、よかったら参考にしてくださいm(_ _)m
テンキーの値取得がわかりにくい
デメリットというほどではないですが、ちょっと迷った点がテンキーの値取得です。
右端のセンサー類の部分をタップすると各センサー値を取得できるのですが、F503iのキー入力をタップすると「0」を押したときの値しか表示されません。
【小学8年生】F503iのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- 機能が豊富で安い(高コスパ)
- 3つの基本処理を全て可能
- embotと連携可能
- 着メロ作成が楽しい
それぞれ解説します。
機能が豊富で安い(高コスパ)
ボタン×12、明るさセンサー、ブザー、LED×3も機能があるのに雑誌の付録というのはかなりお得です。
なので、プログラミングを始めるのにおすすめですよ。
3つの基本処理を全て可能
世の中のプログラムはすべて、下記の3つの処理の組み合わせでできています。
- 順次処理・・・決められた順番に命令を実行する
- 分岐処理・・・条件によって命令を分岐する
- 反復処理・・・同じ命令を指定する回数だけ繰り返す
本キットはこれらのすべてができます。
embotと連携可能
本キットのプログラミングアプリはもともとembotのアプリなので、embotと連携して遊ぶことができます。
embotにはモーターやスピーカー、ジョイスティックや超音波センサーを接続できるので、組み合わせればかなり幅広いプログラミングができます。
着メロ作成が楽しい
懐かしの着メロを手軽に作れるのは楽しいです。
また、着メロを作りながらアプリのプログラミング方法を学べるので、プログラミング初心者の入門にちょうどいいです。
【小学8年生】F503iをおすすめできる人
「小学8年生 はじめてのプログラミング号」の「F503i」は着メロを作りながらプログラミングを学びたいお子さんとすでにembotを持っているお子さんにおすすめです。
embotの活用の可能性がかなり広がりました。embotを持ってない方はあわせて買うのもアリです。
結論:付録なのに本格的
本記事は「小学8年生 はじめてのプログラミング号」の「F503i」をエンジニア目線でレビューしました。
雑誌の付録なのにできることは本格的で、プログラミングおもちゃとして完成度が高かったです。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- 機能が豊富で安い(高コスパ)
- 3つの基本処理を全て可能
- embotと連携可能
- 着メロ作成が楽しい
- 安っぽい
- 会員登録が面倒
- 使い方の解説が少ない
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