ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
「アンパンマンが好きな子供に、小さい頃からプログラミングに触れさせたいなぁ」という親御さんにぴったりなのが「アンパンマン はじめてプログラミング!どの道とおる?アンパンマンドライブカー」です。
このおもちゃはパソコンやタブレットを使うことなくプログラミングを体験できるアンパンマンのプログラミングおもちゃです。
遊び方は簡単です。マップ上にゴールを決めて、スタートからゴールまで進むように車のボタンを押してプログラミングするだけです。
というわけで本記事では、「アンパンマン はじめてプログラミング!どの道とおる?アンパンマンドライブカー」の基本的な遊び方から学びになる遊び方に加えて、ネット上の口コミについても、エンジニア目線でレビューしていきます!
- パソコン・ダブレット不要
- 理解しやすい順番で解説してある
- アンパンマンの音声と音楽が鳴る
- 分岐処理、反復処理ができない
- マップの折り目に車が引っかかる
- 命令の種類が少ない
アンパンマンドライブカーの基本情報
「アンパンマン はじめてプログラミング!どの道とおる?アンパンマンドライブカー」はマップ上にスタートとゴールを決めて、スタートからゴールまで進むようにプログラミングするロボットカーです。
商品名 | アンパンマン はじめてプログラミング! どの道とおる?アンパンマンドライブカー |
メーカー | ㈱セガトイズ |
ブランド | - |
希望小売価格(税込) | 6,050円 |
対象年齢 | 3歳以上 |
使用電池 | 単4電池×3本(別売) |
必要な工具 | ドライバー(電池ボックス開閉用) |
可能な基本処理 | 順次/ |
教材 | 問題集(12問) |
マイコン | オリジナル(付属) |
入力装置 | なし |
出力装置 | LED、スピーカー |
音量調整 | 可能(ON/OFF) |
マップ/コース | 4×5マス |
デバイス | 不要 |
プログラミング方法 | アンプラグドプログラミング(本体のボタン操作) |
命令の種類 | 4種類(前進、後退、右回転、左回転) |
最大可能命令数 | 50 |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「移動のプログラミング」です。
- スタートからゴールまで進むためのプログラミング
- アンパンマンの音声を鳴らしながらプログラミング
アンパンマンの音声や音楽が鳴るプログラミングおもちゃは唯一です。
アンパンマンドライブカーの内容物
内容物一覧です。冊子の説明書はなく、箱の裏に説明書きがあります。
アンパンマンの形をした車にアンパンマンが乗っています。車の前面中央はLEDが光ります。
車の後ろに電源スイッチがあります。
左に倒すと遊ぶときにボタンの音やアンパンマンの音声が鳴ります。右に倒すと音は鳴らずに遊べます。
1~3のボタンはそれぞれのモードに切り替えます。プログラミングは下の方の矢印ボタンを押すことで行います。
単4電池×3本(別売)が必要です。また、電池蓋を開けるにはプラスドライバーが別途必要です。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じで、結構大きいです。(電池で支えてます。)
問題カードが12枚付属しています。裏に回答があります。
最後にマップです。665mm×525mmです。裏は無地です。一般的な学習机に置けるサイズです。
あと、商品を箱から取り出すときは注意が必要です。こんな感じで、内箱に商品が固定されていないので、宙で開けると床に落下します。私は落下させてしまいました。。。
アンパンマンドライブカーの遊び方・レビュー
このおもちゃでは、プログラミングの概念である
- ① 人間が事前に命令を考える
- ② 人間がコンピュータに命令をする
- ③ コンピュータが命令を実行する
を体験することができます。
プログラミングはリモコンカーやビデオゲームと違い、車を自分で操縦するわけではありません。車に事前に命令をしておけば、ゴールまで勝手に進んでくれるというものです。
どこにプログラミング要素があるのか解説しながら、遊び方を説明しますね。
基本的な遊び方-モード1
モード1はボタンを押す度に車が動くモードです。
- 1.マップのスタート位置に車を置く
- 2.好きな矢印ボタンを押して動作を確認する
矢印ボタンを一つずつ押して、どのボタンを押すと車はどういう動作になるか確認しましょう。
基本的な遊び方-モード2
モード2はプログラミングを行うモードです。
1.マップのゴールを決める
問題カードを見ながら考えます。これは目的(達成したいこと)を設定する作業です。目的を達成するためにどうしたらいいかを考えることが、プログラミングの始まりです。
2.通り道を決める
目的を達成するためにはどういう通り道が最適なのか考える作業です。
3.車に出す命令を考える
頭の中で車に出す命令を考えます。これがプログラミングの「①人間が事前に命令を考える」作業です。
4.車のボタン操作を行いプログラミングする
3.で考えた通りにボタンを操作しましょう。これがプログラミングの「②人間がコンピュータに命令をする」作業です。
5.マップの上を走らせる
いよいよ、アンパンマンボタンを押したらプログラムが動き出します。これがプログラミングの「③コンピュータが命令を実行する」作業です。
基本的な遊び方-モード3
モード3は自由走行モードです。矢印ボタンかアンパンマンボタンを押すと、勝手に走り出し、しばらく走ると止まります。
このモードで遊ぶときはマップのスタート位置に車を置きましょう。マップの外に走り出して机の上から落下することがあります。
学びになる遊び方
せっかくなので、ただ遊ぶだけではなく「こうやって遊んだらプログラミング的思考力を身につけられるよ」という学びになる遊び方をエンジニア目線で紹介します。コツは2点あります。
- 命令を考える作業と命令を出す作業を分ける
- 失敗原因を考える
命令を考える作業と命令を出す作業を分ける
車に出す命令を考えるときに紙に書くことをおすすめします。
なぜなら、作ろうとしているプログラムを可視化できるからです。
プログラムが可視化されると、お子さんがどういうふうに考えてプログラミングしたのか親御さんがわかるので、お子さんとの会話が増えて楽しいですよ。
ただ、毎回紙に書くのは大変かなと思って、矢印ボタンカードを作成しました。よければ、印刷して切ってから活用くださいm(_ _)m
失敗原因を考える
そして、マップを走らせた後も重要です。もし、失敗してしまったら、どこに原因があるか考えてみましょう。このときに考えるポイントは2つです。
- ① 事前に考えた命令の順番は正しかったのか?
- ② 事前に考えた命令の順番通りに矢印ボタンを操作することができたか?
①はエンジニアでいう、設計が間違っていないか確認する作業です。②はエンジニアでいう、設計書は正しくできたけど、プログラムを打ち間違えていないか確認する作業です。
このように、失敗したときにどこに原因があるのかお子さんと一緒に考えてあげると、おもちゃで遊ぶだけでは得られない問題解決力を身につけられます。
なので、お子さんが問題に直面したときに、きっと自分で解決できるようになりますよ。
アンパンマンドライブカーの口コミ
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- マップの折り目に引っかかりやすい
- マップが破けやすい
- 分岐処理、反復処理ができない
それぞれ検証したので詳しく解説します。
マップの折り目に引っかかりやすい
これは私も感じました。どうしても梱包の都合上、折り目がつきます。私はデスクマットに挟むことで解決しました。
マップのサイズは665mm×525mmで、デスクマットは900mm×600mmを使っています。
マップが破けやすい
紙製なのでしかたないですね。普通の紙よりはしっかりしていますが、使い方によっては破けてしまうかもです。
繰り返しですが、デスクマットを使用すれば解決できます。
分岐処理、反復処理ができない
これは私の意見ですが、分岐処理と反復処理ができないのはデメリットです。
分岐処理とは、条件によって動作を変える処理です。反復処理とは、同じ命令を何回も繰り返してくれる処理です。
このおもちゃはプログラミングに初めて触れるお子さん向けなので、複雑にならないように分岐処理と反復処理ができないようになっていると思います。
なので、プログラミングに慣れているお子さんはすぐに飽きてしまうかもですが、プログラミング初心者のお子さんにはちょうどいいでしょう。
アンパンマンドライブカーのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次の2点です。
- パソコン・ダブレット不要(スクリーンレス)
- ボタンと動作の確認→プログラミングの順に学べるので理解しやすい
- アンパンマンの音声と音楽が楽しめる
それぞれ解説します。
パソコン・ダブレット不要(スクリーンレス)
パソコンやタブレットを使わないでプログラミングできるので、小さなお子さんでも安心してプログラミング学習に使えますね。
ちなみに、パソコンやタブレットを使わないでプログラミングする方法を「アンプラグドプログラミング」といいます。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
プログラミング教育のアンプラグドプログラミングについて詳しく解説
ボタンと動作の確認→プログラミングの順に学べるので理解しやすい
ボタンを押すとどういう動作になるのか確認できるモードがあり、その後にプログラミングを行うモードで遊ぶという順番でプログラミングを導入しているので、理解しやすくていいです。
なので、プログラミングに初めて触れるお子さんでも、きっと挫折せずに学べますよ。
アンパンマンの音声と音楽が楽しめる
プログラミングおもちゃの中でアンパンマンをモチーフにしたものはこの商品だけです。
アンパンマン好きのお子さんなら楽しんでプログラミングを体験できるでしょう!
アンパンマンドライブカーと類似品の比較
PCやタブレットを使用せず、車をプログラミングするタイプのおもちゃ比較です。
「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」の方がプログラミングおもちゃとしてできることは多いです。
ただ、アンパンマンブランドを活かしたキャラクターや音声、音楽は捨てがたいところ。
また、音をオフにしてもプログラミング遊びができるので、「一人でずっと遊んでくれるのはいいけど静かにしてくれないかな」という要望にも答えられます。
商品名 | アンパンマン はじめてプログラミング! どの道とおる? アンパンマンドライブカー |
カードでピピッと はじめてのプログラミングカー |
げんばへいそげ! ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ |
メーカー | ㈱セガトイズ | ㈱学研ステイフル | ㈱シー・シー・ピー |
希望小売価格(税込) | 6,050円 | 6,578円 | 5,478円 |
対象年齢 | 3歳以上 | 3歳以上 | 3歳以上 |
使用電池 | 単4電池×3本(別売) | 単3電池×3本(別売) | 単4電池×3本(別売) |
プログラミング方法 | 本体のボタン操作 | 付属のICタグを使用 | 本体のボタン操作 |
教材 | 問題集(12問) | 問題集(12問+α) | 問題集(5問) |
マップ/コース | 4×5マス | 4×6マス | 付属品で自由に作成 |
音量調整 | 可能(ON/OFF) | 不可 | 不可 |
命令の種類 | 4種類 (前進、後退、 右回転、左回転) |
10種類 (前進、後退、 右回転、左回転、 停止、ハザード、 ヘッドライト、 クラクション、ゴール、 ループ) |
6種類 (前進、後退、 右回転、左回転、 サイレン、放水) |
最大可能命令数 | 50 | 50 | 100 |
可能な基本処理 | 順次/ |
順次/ |
順次/ |
特徴 | アンパンマンの音声が鳴る | マクロ機能が使える | 消防車の音が鳴る |
関連「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」の詳細レビューはこちら
関連「げんばへいそげ!ポチッとプログラミングカー しょうぼうしゃ」の詳細レビューはこちら
アンパンマンドライブカーをおすすめできる人
「アンパンマン はじめてプログラミング!どの道とおる?アンパンマンドライブカー」はアンパンマンが好きで、プログラミングに初めて触れるお子さんにおすすめです。
特に、パソコンやタブレットの操作になれていないお子さんには、おもちゃだけでプログラミングを楽しめるのが良い点です。
アンパンマンのプログラミングおもちゃは他に無いので、アンパンマンが好きなお子さんなら、このおもちゃで積極的にプログラミングを学べるでしょう。
アンパンマンドライブカーのレビューまとめ
本記事は「アンパンマン はじめてプログラミング!どの道とおる?アンパンマンドライブカー」をエンジニア目線でレビューしました。
パソコンやタブレットが不要なプログラミングおもちゃとして必要最低限の内容を網羅しつつ、アンパンマンというブランドを使ったプログラミングおもちゃは他にありません。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- パソコン・ダブレット不要
- 理解しやすい順番で解説してある
- アンパンマンの音声と音楽が鳴る
- 分岐処理、反復処理ができない
- マップの折り目に車が引っかかる
- 命令の種類が少ない
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