micro:bitをプログラミングするにはMakeCodeに登場する命令の種類を知っておくと理解がスムーズにできます。
- 【microbit】MakeCodeに登場する命令の種類
MakeCodeの命令は大きくわけて3種類です。それぞれブロックの形が違うので、形の意味や使い方を解説します。
【microbit】MakeCodeに登場する命令の種類
MakeCodeに登場する命令の種類は大きくわけて次の3種類です。
- 開始命令
- 処理命令
- 引数
それぞれ解説します。
開始命令
開始命令はプログラムの開始を示す命令です。
次のようなコの字形のブロックがそうで、ブロックの間にプログラム作ります。
例えば、「最初だけ」ブロックはmicro:bitの電源をONにした最初だけプログラムが実行されます。
また、「ボタンAが押されたとき」ブロックはmicro:bitのボタンAが押されるとプログラムを実行します。
このように「開始命令」はプログラムが動き出すきっかけを指示する命令です。
なので、「ボタンAが押されたとき」ブロックはボタンAが押されたことをきっかけに動き出すプログラムを書くブロック、ということです。
処理命令
処理命令は様々な処理をする基本的な命令です。
次のような上下(前後)に他のブロックをつなげられる形のブロックです。
例えば、「アイコンを表示」ブロックは指定したアイコンをLEDディスプレイに表示します。
処理命令の種類は様々で、それぞれ動作が異なるので、詳しい解説は各記事をご覧ください。
引数
引数は色々な値を指定できる箇所のことで、赤枠の部分です。
引数には次の2種類があり、それぞれ指定できる値が異なります。
- ブロックの形が◯:数値、文字列
- ブロックの形が◇:真偽値
そもそも、なぜ引数に種類があるのかというと、種類を指定することで想定外の値を受け取らなくていいようにするためです。
次はそれぞれの引数を詳しく解説します。
数値、文字列
これはそのままの意味で数値または文字列を指定する引数です。
- 数 値:-1、0、20、256など
- 文字列:A,ABC、Hello!、50などの英数字
また、数値と文字列は次のように区別します。
- 数 値:空白の◯
- 文字列:”(ダブルクォーテーション)で囲む◯
なので実は、同じ「5」でも数値としての5と文字列としての5があります。
違いは足し算をしたときにわかります。数値どうしを足すと普通に計算できますが、文字列を足すと文字列と文字列の連結(つないだ形)になります。
なので、数値として扱うときと文字列として扱うときをしっかり区別しましょう。
真偽値
これは「真」か「偽」のどちらかの値を指定する引数です。
真偽値の「真」と「偽」の意味は次のとおりです。
- 真:正しい ≒ (式などの条件が)成り立つ
- 偽:正しくない ≒ (式などの条件が)成り立たない
引数が数値または文字列の場合は「256」、「-30」、「Hello!」など、色々な値がありますが、真偽値の場合は「真」と「偽」の2種類しかありません。
例えば「条件式が成り立つ(真)場合は処理A、成り立たない(偽)場合は処理Bを実行する」のように使います。
まとめ
本記事のおさらいです。
- 命令には「開始命令」、「処理命令」、「引数」の3種類がある
- 引数には「数値、文字列」、「真偽値」の2種類がある
- ブロックの形が◯は「数値、文字列」、◇は「真偽値」
- 数字は数値としての数字と文字列としての数字がある
上記のとおりです。
ブロックの形を見るとそれぞれの役割が見えてきます。役割がわかると、どのブロック(命令)をつなげたらいいのかわかるので、プログラミングの理解がはやくなるでしょう。
それでは、micro:bitを楽しんでください(^^)/~