ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
「mBot2」は、プログラミング教育用ロボットとして有名ですが、「本当に子ども一人で使いこなせるの?」「値段に見合うだけの価値があるの?」と不安に感じる方も多いと思います。
結論から言うと、「mBot2」はプログラミングの入門としてはちょっと難しいですが、ビジュアルプログラミングから本格的なプログラミングへステップアップしたいお子さんには、かなり相性の良いプログラミングおもちゃです。
「mBot2」は高専の実習や大手メーカーの研修で勉強するライントレースプログラムからフルカラーディスプレイを使うゲーム、音声認識(AI)を活用したプログラミング、Pythonでのプログラミングまで体験できます。
というわけで本記事では、「mBot2」を実際に遊んでみたソフトウェアエンジニアの私がメリット・デメリットを含めて、どんなお子さんに向いているか正直にレビューします!
- 機能が豊富(ライントレース、ビデオゲーム、AI)
- Scratchベースのプログラミングソフト
- Pythonでもプログラミング可能
- エンコーダモーターを使用
- PCと無線接続するには専用ドングルが必要
- プログラミング方法の解説がない
- ソフトの起動に約10秒かかる
mBot2の基本情報
「mBot2」はライントレースやフルカラーディスプレイを使ったゲーム、音声認識(AI)を活用したプログラムを作れる組み立て式のロボットカーです。

| 商品名 | mBot2 |
| メーカー | Makeblock Co., Ltd |
| ブランド | - |
| 希望小売価格(税込) | 18,590円 |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| 使用電池 | 内蔵バッテリー |
| 必要な工具 | ドライバー(付属) |
| 可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
| 教材 | サンプルプログラムのみ。(別売りの教材あり) |
| マイコン | 種類(付属/別売) | オリジナル(付属) |
| プログラム書込み | 可能 | |
| 入力装置 | ハード | 光センサー(輝度)、光センサー(RGB)、超音波センサー、 3軸ジャイロセンサー、3軸加速度センサー、マイク、 ジョイスティック、ボタン×2、HOMEボタン |
| デバイス | なし | |
| 出力装置 | ハード | エンコーダーモーター×2、LED×5、フルカラーディスプレイ、スピーカー |
| デバイス | なし | |
| デバイスとの接続方法 | ・Bluetooth ・USB-TypeA ⇔ USB-TypeCケーブル(付属) |
|
| デバイス | パソコン | 【オフライン】Windows/macOS 【オンライン】Windows/macOS/Chrome OS |
| タブレット | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
| スマホ | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
| ブラウザ | Google Chrome | |
| インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
| プログラミング方法 | ・ビジュアルプログラミング(ブロックを組み立てるタイプ) ・テキストプログラミング |
|
| プログラミングソフト | mBlock | |
| プログラミング言語 | ・ビジュアル:Scratch ・テキスト:Python |
|
このおもちゃでできること
できることは下記のような「豊富なセンサーと入力機能を利用したプログラミング」です。
- ロボットを前後左右に移動させる
- 白い紙の上に書いた黒い線に沿って進む(ライントレース)
- 赤外線センサーを使って障害物を避けながら進む
- 音声を録音して再生する
- 液晶画面を使ったゲーム
- クラウドを使った音声認識機能
高機能なので工夫次第で色々なプログラムを作ることができますよ。
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングする方法とWEBブラウザを使ってオンラインでプログラミングする方法があります。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合
mBot2の内容物
まず、箱はこんな感じです。スマホの箱のような高級な質感です。
というわけで内容物一覧の1枚目です。ロボットのパーツ類です。
内容物一覧の最後です。ライントレースマップを広げた写真は後ほど登場します。
主要なパーツを説明しますね。
まずはメーカーオリジナルマイコンのCyberPiです。ゲームのコントローラーのように見えますが、これが本体です。
側面です。HOMEボタンはプログラムを切り替えるときに使用します。
次は拡張ボードです。このボードにCyberPiやモーターなどの様々なデバイスを接続して使います。
超音波センサーとRGBセンサーです。超音波センサーは物体までの距離を取得し、RGBセンサーは色を検出することができます。
PCとロボットを接続するUSBケーブルが付属しています。

次はライントレース用のコース用紙です。裏は無地です。一般的な学習机に置けるギリギリのサイズです。
最後に説明書です。ルビは振ってないですがほとんど文字はありません。図が多くわかりやすいです。
mBot2の使い方・プログラミング方法・レビュー
必要な工具
別途用意が必要な工具は次のとおりです。
- なし
本キットにはドライバーが付属するので別途用意する必要はありません!
組み立て方
組み立ては簡単です。説明書もわかりやすく、工程も少ないです。ゆっくり作っても30分かかりませんでした。
ちなみに、似たような部品は説明書に実物大で描いてあるので、間違える心配がないのも気が利いてていいですね。
組み立て完了!
そして、出来上がったものがこちら!超音波センサーが目のようなデザインです。
ボディは金属製なのでずっしりします。
天面です。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。重さは約1Kgあり、結構重たいです。
内蔵プログラムの遊び方
mBot2には既に8つのプログラムが書き込まれています。その8種類はこちら。
- 音声反応ライト
- レコーダー
- レインボーライト
- 万華鏡
- ハッピーカウント
- mBot2 デモ1
- mBot2 デモ2
- mBot2 デモ3
いくつか紹介しますね。
1.音声反応ライト
音声反応ライトは内蔵マイクで音声を検知し、音声の大きさにあわせて光ります。
2.レコーダー
レコーダーは音声を録音し、再生することができます。
3.レインボーライト
レインボーライトは三角関数の値をアニメーションで表示します。
6.mBot2 デモ1
いよいよロボットが動きます。デモ1はライントレースです。ボタンBを押すと黒い線の上をライントレースすることができます。
動画にしました!かなり速いのにラインに沿って走ってます。
プログラミング方法
プログラミング方法は2種類あります。
- ビジュアルプログラミング:Scratchでプログラミング
- テキストプログラミング:Pythonでプログラミング
ビジュアルプログラミング
ビジュアルプログラミングはあらかじめ用意されたブロックをつないでプログラムを作る方法です。Scratchをベースにしたソフトです。
テキストプログラミング
テキストプログラミングはキーボードで一文字ずつ入力してプログラムを作る方法です。AI開発などに使われるPythonというプログラミング言語を使用します。
ただ、サンプルプログラムはかなりたくさんあるのですが、チュートリアルのような説明がないので、自分でプログラムを動かしながら勉強しないといけません。
デバイスとロボットの接続方法
PCとロボットの接続には付属のUSBケーブルかBluetoothを使用します。
繰り返しですが、BluetoothでPCと接続するには専用のBluetoothドングルを購入する必要があります。
セット品がお得です。↓
プログラムの実行方法
作ったプログラムを動かす方法は2つあります。
- デバイスから実行する
- 書き込んで(アップロードして)実行する
デバイスから実行する
これはデバイスとロボットをつないだまま、プログラミングソフトの実行ボタンを押してロボットを動作させることです。
書き込んで(アップロードして)実行する
これはプログラミングソフトで作ったプログラムをロボットに転送・保存し、PCから切り離して実行することです。
以上が、基本的な遊び方です。
mBot2の口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- プログラミング方法の説明が不親切
- 電池が切れたら遊べない
- プログラミングソフトの起動に約10秒かかる
それぞれ検証したので詳しく解説します。
プログラミング方法の説明が不親切
プログラミング方法が難しい点については、私も感じました。
サンプルプログラムはたくさんあるのですが、解説がないので自分でプログラムを動かしながら勉強しないといけません。
せっかく19,000円近くも出して購入したロボットを無駄にしないために、ガイドブックを購入することもアリです。
メーカー公認のガイドブックが出ており、簡単な内容から順番にステップアップできるようになっていて、わかりやすいですよ。
電池が切れたら遊べない
mBot2は充電式の内蔵バッテリーなので、電池が切れたら充電しないといけません。
ただ、モバイルバッテリーで充電しながら遊ぶこともできますし、プログラミングの間にPCと接続しておけば充電されるのでそんなに気にしなくてもいいでしょう。
プログラミングソフトの起動に約10秒かかる
これはそんなにデメリットではないかもですが、プログラミングソフトの起動に毎回10秒位かかります。
とはいえ、何度も起動するわけではないので問題ないです。
mBot2のメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- 機能が豊富
- Scratchベースのプログラミングソフト
- Pythonでもプログラミング可能
- エンコーダモーターを使用
それぞれ解説します。
機能が豊富
機能が豊富です。ロボットを走らせるだけではありません。
CyberPiはフルカラーディスプレイとジョイスティック、2つのボタンを搭載しているので、ビデオゲームを作って遊ぶこともできます。
また、WiFiでインターネットに接続すれば、クラウドの情報を活用したプログラムも作れます。
Scratchベースのプログラミングソフト
プログラミング言語にScratchを使用している点も汎用性が高くていいです。
mBot2で勉強しておけば、他のプログラミングおもちゃやプログラミング教育もすぐに馴染めるでしょう。
Pythonでもプログラミング可能
今、流行りのプログラミング言語「Python」でプログラミングすることができるのもいいですね。
これからの社会で重要になってくるAIの開発に利用されているプログラミング言語です。
エンコーダモーターを使用
最後に、エンコーダモーターを使用していることも特徴です。
普通のモーター(DCモーター)だとロボットを細かく制御できないので作れるプログラムも代わり映えがしません。
一方、エンコーダモーターなら単純なプログラムから複雑なプログラムまで作れるので長くプログラミングの勉強ができます。
mBotとmBot2の違い・比較
旧モデルのmBotとの比較です。mBot2はmBotの上位モデルです。
なぜなら、圧倒的に機能が多いからです。それに乾電池→内蔵バッテリーに変更されているのも経済的で助かります。
mBot2が発売されたことでmBotの価格が下がっていますが、mBot2は機能に見合った価格だと言えるでしょう。
| 商品名 | mBot |
mBot2 |
|
| 価格(税込) | 12,500円 (参考価格) |
18,590円 (希望小売価格) |
|
| 対象年齢 | 8歳以上 | ||
| 使用電池 | 単3電池×4本(別売) | 内蔵バッテリー | |
| マイコン | mCore | CyberPi | |
| 超音波センサー | 超音波センサー | 超音波センサー | |
| ライントレース センサー |
光センサー(白黒)×2 | 光センサー(RGB)×4 | |
| その他の入力 | ボタン、 赤外線リモコン |
HOMEボタン、 ジョイスティック、 ボタン×2、 光センサー(輝度)、 マイク、 ジャイロセンサー、 加速度センサー |
|
| モーター | DCモーター | エンコーダモーター | |
| LED | フルカラーLED×2 | フルカラーLED×5 | |
| その他の出力 | ブザー | スピーカー、 フルカラーディスプレイ |
|
| デバイス | Windows/macOS/Chrome OS/Android/iOS | ||
mBot2と類似品の比較
mBot2と似たおもちゃを比較します。
結論から言うと、自由度を求めて長期的に遊びたいのであればmBot2が良いです。
シンプルで良いから少し安いものがよければRockyもありです。初心者に優しいのはこちらです。
| 商品名 | mBot2 |
Rocky |
|
| 価格(税込) | 18,590円 (希望小売価格) |
15,000円 (参考価格) |
|
| 対象年齢 | 8歳以上 | 8歳以上 | |
| 使用電池 | 内蔵バッテリー | 内蔵バッテリー、 単4電池×3本(別売) |
|
| デバイス | Windows/macOS/ Chrome OS/Android/iOS |
Windows/macOS/ Android/iOS |
|
| プログラミング方法 | ・Scratch ・Python |
・Scratch Jr.ベース ・Scratchベース ・C言語 ・Python |
|
| 教材 | なし | チュートリアルあり | |
| 入力装置 | 超音波センサー、 光センサー(RGB)×4、 HOMEボタン、 ジョイスティック、 ボタン×2、 光センサー(輝度)、 マイク、 ジャイロセンサー、 加速度センサー |
超音波センサー、 グレースケールセンサー、 赤外線受信機、 マイク、 ボタン×3、 環境光センサー |
|
| その他の出力 | モーター×2、 フルカラーLED×5、 スピーカー、 フルカラーディスプレイ |
モーター×2、 RGB LED、 赤外線送信機、 ブザー |
|
mBot2の総合評価
ダイボイの評価基準でまとめると下記の通りです。
想像していた以上にできることが多く、その点を高く評価しています。
評価軸①:完全初心者でもプログラミングを理解できるか
完全初心者には難しいです。ある程度子供向けプログラミングをやったことがあるお子さん向けです。
サンプルプログラムはたくさんあるのですが、プログラミングソフトの使い方やプログラミングの考え方などの解説はありません。
評価軸②:思いついたことを実現できるか(好奇心を伸ばせるか)
かなりできます!センサー類も出力装置もかなり多いのでいろんなプログラムを作って楽しめます。
プログラミングおもちゃの中でもかなり高機能です。
評価軸③:高い買い物が無駄にならないか
なりません。価格以上です。
機能はめちゃめちゃ多いですし、拡張キットもあります。また、プログラミング方法もビジュアルプログラミングからテキストプログラミングへステップアップできるので大人でも十分楽しめます。
mBot2をおすすめできる人
「mBot2」はパソコンを使うプログラミングは初めてだけど、せっかくなら色々できて長期的にプログラミングを学習したいお子さんにおすすめです。
完全初心者には少し難しいかもですが、Scratchを使うビジュアルプログラミングだけでなく、Pythonを使うテキストプログラミングもできるのでので、初心者から上級者まで長期的にプログラミング学習ができるでしょう。
価格は若干高いですが、お子さんが成長しても使い続けられますし、遊びながら本格的なプログラミングもできるので、後悔しにくいですよ。
結論:高機能で最先端のプログラムまで体験できるプログラミングおもちゃ
本記事は「mBot2」をエンジニア目線でレビューしました。
実際に使ってみて一番想像を超えてきたのは機能が豊富な点です。液晶ディスプレイを搭載したロボットカーなんて見たことありません!
最初は車を走らせるぐらいしかできないと思っていましたが、いろんなセンサーを組み合わせることで、お子さん自身が「次はこうしてみたい」と試行錯誤できる余地がかなりありました。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- 機能が豊富(ライントレース、ビデオゲーム、AI)
- Scratchベースのプログラミングソフト
- Pythonでもプログラミング可能
- エンコーダモーターを使用
- PCと無線接続するには専用ドングルが必要
- プログラミング方法の解説がない
- ソフトの起動に約10秒かかる
▼おすすめプログラミングおもちゃまとめ(年齢別)




