【斬新】Apitor Robot Wheelsの口コミ・レビュー

4.5

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ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!

パソコンやタブレットを使わないタイプのプログラミングおもちゃは多数ありますが、プログラミングの基本処理である分岐処理と反復処理ができないものが多いです。

ですが、「Apitor Robot Wheelsアピター ロボット ホイールズ」は距離センサーで物体を検知して避けたり、命令を繰り返したりできる高機能なロボットです。

さらに、タブレットを使ってリモコン操縦したり、プログラミングできるので幼児期から小学校中学年くらいまで遊べます。

というわけで本記事では、「Apitor Robot Wheelsアピター ロボット ホイールズ」の基本的な使い方から類似品との比較Apitor Robotシリーズの比較、ネット上の口コミについて、エンジニア目線でレビューしていきます!

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Apitor
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メリット
  • デバイス不要(スクリーンレス)
  • デバイスでもプログラミング可能
  • プログラム設計部品が付属
  • プログラムを考える作業と作る作業が別
  • 3つの基本処理を全て可能
デメリット
  • 反復処理の仕様がイマイチ
  • アプリの挙動がイマイチ

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Apitor Robot Wheelsの基本情報

Apitor Robot Wheelsアピター ロボット ホイールズ」は背中の矢印ボタンを操作して、スタートからゴールまで進むようにプログラミングするロボットカーです。また、スマホで操縦したりプログラミングしたりもできます。

商品名 Apitor Robot Wheels
メーカー Apitor Technology Co., Ltd.
ブランド Apitor
参考価格(税込) 9,999円
対象年齢 5歳以上
使用電池 単3電池×3本(別売)
必要な工具 ドライバー(電池ボックス開閉用)
可能な基本処理 順次/分岐/反復
教材 問題集(12問)
マイコン 種類(付属/別売) オリジナル(付属)
プログラム書込み 不可
入力装置 ハード 距離センサー
デバイス マイク、ジャイロセンサー
出力装置 ハード モーター×2、スピーカー、LED×4
デバイス 画面、スピーカー
デバイスとの接続方法 Bluetooth
デバイス パソコン 不可
タブレット 【オフライン】Android/iOS
【オンライン】不可
スマホ 【オフライン】Android/iOS
【オンライン】不可
ブラウザ 不可
インターネット接続 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可
プログラミング方法 ・アンプラグドプログラミング(本体のボタン操作)
・ビジュアルプログラミング(アイコンを並べるタイプ)
プログラミングソフト オリジナル
プログラミング言語 Scratch Jr.

このおもちゃでできること

できることは下記のような「ロボットカーを移動させるプログラミング」です。

  • スタートからゴールまで進むためのプログラミング
  • 問題集に沿ってプログラミング
  • タブレットでロボットカーをリモコン操縦
  • タブレットでロボットカーをプログラミング

タブレットやパソコンを使わないでプログラミングできるだけじゃなく、タブレットやスマホを使ってもプログラミングできるので、幼児期から中学年くらいまで長く遊べます!

Apitor Robot Wheelsの内容物

まずは、パッケージから。コンパクトです。

内容物一覧です。本体と命令カード、説明書です。

主要なパーツを説明しますね。

本体のロボットカーです。デザインはかなり微妙です…。何モチーフなんだろう?

ちなみに、目と車輪は光ります。

後ろから。

上から。操作ボタンとスピーカーがあります。ボタンはシンプルなので5歳のお子さんから遊べます。

赤外線センサーを使えば障害物を検知できます。デバイスを使わないでプログラミングできるおもちゃにしてはかなり珍しく、高機能です!

底面から。実は左右の車輪はダミーでLEDが光るだけです。本当の車輪は別にあります。

このロボットのデザインを見ると青い車輪で走ると思いますよね?でも違います笑。手動で回転させることはできますけどね。

遊ぶには単3電池×3本(別売)が必要です。また、電池蓋を開けるにはプラスドライバーが別途必要です。

そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。

結構小さいですが、大人の私が片手で持つとちょっと大きく感じます。なので、小さなお子さんにはけっこう大きく感じると思います。

マップです。この上でプログラミングします。82cm×82cmです。また、裏面は枠線だけあるので自由にマップを作れます。

ダイニングテーブルのような大きなテーブルが必要です。基本は床で遊ぶことになりそうですね。

命令カードです。ロボットをプログラミングする前にどういうプログラムを作るか考える際に使います。

これがあるとプログラミング的思考力を養いやすいです。これが付属するおもちゃは少ないので、このおもちゃは優秀です!

問題カードです。スタートとゴール、中継地点が描かれています。また、裏には解答例が載っています。

12枚12問あります。

説明書は詳しく書いてあってわかりやすいです。それに図も多いです。

Apitor Robot Wheelsの遊び方・レビュー

このおもちゃでは、プログラミングの概念である

  • ① 人間が事前に命令を考える
  • ② 人間がコンピュータに命令をする
  • ③ コンピュータが命令を実行する

を体験することができます。

プログラミングはリモコンカーやビデオゲームと違い、ロボットを自分で操縦するわけではありません。ロボットに事前に命令をしておけば、ゴールまで勝手に進んでくれるというものです。

どこにプログラミング要素があるのか解説しながら、遊び方を説明しますね。

基本的な遊び方

1.スタート位置とゴール位置を決める

まずは問題カードを参考にスタート位置とゴール位置を決めます。

2.通り道を決める

どのように進むか考えます。通り道が複数考えられる場合はどの通り道が最適か考えるとプログラミング的思考力が養えますよ。

遠回りしてもいいですよ。

3.ロボットに出す命令を考える

命令カードを並べながらプログラムを考えます。これがプログラミングの「①人間が事前に命令を考える」作業です。

これができない(それをするための物が付属していない)プログラミングおもちゃが結構あることを考えるとこのおもちゃは優秀です。

4.ボタンを押してプログラミングする

3.で考えた命令カードの順番通りに本体のボタンを押しましょう。これがプログラミングの「②人間がコンピュータに命令をする」作業です。

プログラムを考える作業とプログラムを入力する作業を分けるとプログラミング的思考力を養いやすいです。

5.コースを走らせる

いよいよ、決定ボタンを押したらプログラムが動き出します。これがプログラミングの「③コンピュータが命令を実行する」作業です。

シンプルなおもちゃですが、プログラミングに必要な考え方を学べるようになってるので、プログラミングの導入としてバッチリです。

応用的な遊び方

このロボットの特徴はタブレットを使わなくても遊べるけど、タブレットを使っても遊べる点です。できることは下記の通り。

  • アプリでリモコン操縦
  • アプリでシミュレーション
  • アプリでプログラミング(2種類)

それぞれ解説します。

アプリでリモコン操縦

ロボットカーとタブレット/スマホをBluetoothで接続するとアプリで操縦できます。

ただ、コントローラーのスティックが画面中央にあるので、タブレットを両手で持って親指で操縦するのが難しいです。指が届かないです…。これはスマホでも同じですね~。小さなお子さんだとより扱いにくそうです。
あと、操縦はやりにくいです。操縦はアナログスティックなんですが、傾け具合に応じて速さが変わるわけではありませんし、斜めに入力しても直進か回転のどちらかになってしまいます。(デジタルな入力)

アプリでシミュレーション

実はアプリ画面だけでロボットカーをプログラミングして遊べます。

これは問題を解くとどんどん新しい問題に挑戦できます。パズルみたいなイメージです。ただし、障害物検知機能はありません。

アプリでプログラミング(2種類)

アプリでは2種類のプログラミング方法があります。

1つ目はロボットカーのボタンを再現したプログラミング方法です。

これは本体のボタンをそのままアプリで再現した操作感です。タブレットのプログラミングに慣れるのに便利です。

2つ目はScratch Jr.を使う方法です。命令アイコンを並べてプログラミングする方法です。

これはダメです。操作感が悪いです。アイコンが小さいのでアイコンをタップしても違うところをタップしてたり、プログラムを実行中に操作しようとしても警告がでなかったりと、操作感はイマイチでした。

警告が出ないせいでフリーズしたかな?とずっと迷っていました。WhalesBotのアプリはちゃんと警告がでたので、すぐにプログラムを停止しないといけないことに気づけたんですけどね。

あと、物体検出をしたあとの動きが本体ボタンでプログラミングしたときと違います。細かい説明は省きますが、これはアプリの仕様が悪いですね。

アプリでプログラミングはおまけ程度です。今後のアップデートに期待です。
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Apitor Robot Wheelsの口コミ・デメリット

ネット上の口コミを探しましたが見つかりませんでした。発売して間もないからでしょう。なので、私が感じたデメリットを詳しく解説します。

  • ループ処理の仕様がイマイチ
  • アプリの操作感がイマイチ

それぞれ検証したので詳しく解説します。

ループ処理の仕様がイマイチ

複数の命令を繰り返す「ループ」処理の仕様が直感的じゃないです。

ループ命令を使うと例えば次のような挙動になります。

これはループ命令の開始と停止で挟んだ間の命令を繰り返すわけですが、本ロボットの仕様だと開始命令で1回、停止命令で1回、ループ命令で1回、計3回の命令を実行します。

ですが、私は下記のほうが直感的だと思うんですよね。

これは 開始命令と停止命令であわせて1回、ループ命令で1回、計2回右折命令を実行します。普通のプログラミング言語だとこっちに近いですし、他のプログラミングおもちゃもこういう動きが多いです。

ちなみに、この命令はループ(反復)と書いてありますが、どちらかというと関数に近いです。

アプリの挙動がイマイチ

これは前述したとおりです。操作感がイマイチなのは許容範囲ですが、プログラミングの挙動がロボット本体のボタン操作と異なるのはイマイチですね。

「ロボット本体のボタン操作をアプリでプログラミングするとこうなるよ」と示せた方がプログラミングを理解しやすいと思うので。

Apitor Robot Wheelsのメリット

私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。

  • デバイス不要(スクリーンレス)
  • プログラミング的思考力を養いやすい
  • プログラムを考える作業と作る作業が別
  • 分岐処理・反復処理が可能
  • タブレットでもプログラミングできる

いくつか解説します。

デバイス不要(スクリーンレス)

パソコンやタブレットを使わないでプログラミングできるので、小さなお子さんでも安心してプログラミング学習に使えますね。

知育玩具を買うならプログラミングできるものが一石二鳥ですよ。

プログラミング的思考力を養いやすい

事前に考えた動きと実際の動きが一致するとプログラミング的思考力を養いやすいです。

このおもちゃは迷路がマス目になっており、ロボットは直角に曲がることができるので、どのコースを通るか考えやすいです。

マイプログラミングペット いぬ」のように前輪があるタイプだとカーブしないといけないので、どれくらい進み、曲がるのかわかりにくです。

そういう意味では類似のおもちゃよりプログラミング的思考力を養いやすいです。

プログラムを考える作業と作る作業が別

プログラムを考える作業とプログラムを入力する作業を分けてあるのは、「わかってるな」という感じです。

命令カードを並べながらプログラムを考える作業というのは、頭の中を言語化する能力が鍛えられるので、お子さんとの会話も楽しくなりますよ。

分岐処理・反復処理が可能

パソコンやタブレットを使わないおもちゃで、分岐処理と反復処理ができるのはかなりポイントが高いです。

というのも、世の中のプログラムはすべて、下記の3つの処理の組み合わせでできています。

  • 順次処理・・・決められた順番に命令を実行する
  • 分岐処理・・・条件によって命令を分岐する
  • 反復処理・・・同じ命令を指定する回数だけ繰り返す

パソコンやタブレットを使わないおもちゃの多くは順次処理のみなので、このおもちゃは優秀です!

なので、このおもちゃでプログラミングを体験しておけば、今後の本格的なプログラミング教育を受けるときもすんなり受け入れられますよ

タブレットでもプログラミングできる

アプリの使い勝手がイマイチと前述しましたが、それでもタブレットやスマホでプログラミングできるのはかなり良いです!これまでレビューしたものの中にはないです。

未就学児向けのプログラミングおもちゃってできることが少ないので遊べる期間が短いんですよね。

ですが、このおもちゃならアプリで操縦とプログラミングができるので、長く遊べます

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Apitor Robotシリーズの比較

Apitor Robotシリーズは全11種類あります。全種類まとめは下記の記事をご覧ください。

ここでは、その中でも同時期に発売された未就学児向け商品を比較します。概要は下記のとおりです。

商品名 Apitor Robot Bear Apitor Robot Panda Apitor Robot Wheels
参考価格(税込) 5,999円 7,999円 9,999円
対象年齢 3歳以上 4歳以上 5歳以上
可能な基本処理 順次/分岐/反復 順次/分岐/反復 順次/分岐/反復
教材 なし 問題カード12枚 問題カード12枚
センサー類 なし 距離センサー 距離センサー
命令カード なし あり あり
タブレット/スマホ 不要 不要 不要
(ただし、利用可能)
プログラミング方法 本体のボタン操作 本体のボタン操作 ・本体のボタン操作
・Scratch Jr.
リモコン操縦 不可 不可 可能
ニーズにあわせて3段階になってます。価格差は2,000円ずつです。

Bearは最低限の内容で問題カードすら付属しません。なので、自分でスタートとゴールを決めて遊ぶ必要があります。

Pandaは問題カードも付属しますし、障害物を検知できる距離センサーもあります。パソコンやタブレットを使わないタイプでセンサーがあるのはかなり珍しいです。

WheelsはPandaにタブレットでプログラミングできる機能を加えた最上位モデルといった感じ。なので、未就学児のお子さんから小学校中学年くらいのお子さんまで長く遊べます。

上記を簡単にまとめると下記の通り。

  • プログラミングの概念を体験できればいい・・・Bear
  • 高機能だけどタブレットはまだ使わせたくない・・・Panda
  • 小学校中学年まで長く遊べる物がいい・・・Wheels

買うならPandaWheelsかなと。

Apitor Robot Wheelsと類似品の比較

デバイスを使用せず、車をプログラミングするタイプのおもちゃ比較です。

問題集は若干少ないものの、価格や分岐処理、反復処理ができる点など、多くの面で「Apitor Robot Wheels」は勝っています。

このタイプのプログラミングおもちゃを探しているなら「Apitor Robot Wheels」が一番いいですよ。

商品名 Apitor Robot Wheels ボットリー
コーディングロボット
アクティビティセット
ロボットマウス
コーディング
アクティビティセット
メーカー Apitor Technology Co., Ltd. LearningResources Ltd. LearningResources Ltd.
参考価格(税込) 9,999円 13,200円 11,880円
対象年齢 5歳以上 5歳以上 4歳以上
プログラミング方法 ・本体のボタン操作
・Scratch Jr.
リモコンのボタン操作 本体のボタン操作
教材 問題集(12問) 問題集(10問) 問題集(20問)
マップ/コース 6×6マス 付属品で自由に作成 付属品で自由に作成
音量調整 不可 可能(OFF/小/大) 不可
命令の種類 7種類
(前進、後退、
右回転、左回転、
物体物検知反復
アクション)
6種類
(前進、後退、
右回転、左回転、
物体検知反復)
5種類
(前進、後退、
右回転、左回転、
アクション)
最大可能命令数 64 80(120まで拡大可) 40
可能な基本処理 順次/分岐/反復 順次/分岐/反復 順次/分岐/反復
特徴 デバイスでも
プログラミング可能
物体検出が可能 コースを作りやすい

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Apitor Robot Wheelsをおすすめできる人

Apitor Robot Wheelsアピター ロボット ホイールズ」は未就学児から小学校中学年まで段階的にプログラミングを学びたいお子さんにおすすめです。

デバイスを使わないアンプラグドプログラミングだけでなく、デバイスを使ってリモコン操縦やプログラミングができるのはプレイバリューが高くて良かったです。現状では唯一無二くらいの存在です。

結論:商品コンセプトが良かったロボット

本記事は「Apitor Robot Wheelsアピター ロボット ホイールズ」をエンジニア目線でレビューしました。

アンプラグドプログラミングタイプのおもちゃでもタブレットで操縦したりプログラミングしたりできたら面白いのになぁと思っていたらドンピシャのロボットを出してくれました。

アプリの仕様に不満は残るものの、商品コンセプト自体は完璧でした!

これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。

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  • デバイス不要(スクリーンレス)
  • デバイスでもプログラミング可能
  • プログラム設計部品が付属
  • プログラムを考える作業と作る作業が別
  • 3つの基本処理を全て可能
デメリット
  • 反復処理の仕様がイマイチ
  • アプリの挙動がイマイチ

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