ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
アプリだけで組み立て、プログラミング、学習教材が全て完結するブロックタイプのプログラミングおもちゃ「Jimu Robot Mini Kit」をご存知でしょうか?
ブロックの数が249個もあり、決められたロボットだけでなく自由な発想でロボットを作ることができます。
遊び方は簡単です。説明書通りにロボットを組み立てながら、タブレットやスマホでプログラムを作り、実行するだけです。
というわけで本記事では、「Jimu Robot Mini Kit」を遊ぶために必要なものからネット上の口コミ、類似品の比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- アプリで全て完結
- サーボモーターが4個も付属
- ブロック数が多い
- 無料の教材が豊富
- 充電式なので乾電池不要
- センサーが付属しない
- プログラムをロボットに書き込めない
- ブロックが固くて取り外しが少し大変
Jimu Robot Mini Kitの基本情報
「Jimu Robot Mini Kit」はビジュアルプログラミングができるブロックタイプのプログラミングおもちゃです。
商品名 | Jimu Robot Mini Kit |
メーカー | Ubtech Robotics Corp. |
ブランド | Jimu Robot |
参考価格(税込) | 9,000円 |
対象年齢 | 8歳以上 |
使用電池 | 内蔵バッテリー |
必要な工具 | なし |
可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
教材 | 無料のアプリに詳しい教材が付属 |
マイコン | 種類(付属/別売) | オリジナル(付属) |
プログラム書込み | 不可 | |
入力装置 | ハード | なし |
デバイス | 加速度センサー、ジャイロセンサー | |
出力装置 | ハード | サーボモーター×4 |
デバイス | スピーカー | |
デバイスとの接続方法 | Bluetooth | |
パーツ数 | 249 |
デバイス | パソコン | 不可 |
タブレット | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
スマホ | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
ブラウザ | 不可 | |
インターネット接続 | 初回のみ必要 | |
プログラミング方法 | ビジュアルプログラミング(ブロックを組み立てるタイプ) | |
プログラミングソフト | Jimu | |
プログラミング言語 | オリジナル |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「歩行ロボットのプログラミング」です。
- 四足歩行ロボットの犬と牛
- 二足歩行ロボットのダチョウ
工夫次第で他のロボットも自由に作ることができますよ。
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときは専用アプリを使います。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合:不可
Jimu Robot Mini Kitの内容物
まずはパッケージ。パッケージはスマホの箱のような質感で高級感があります。
フタを開けると簡単な説明が書いてあります。またフタには磁石があり、フタを閉じると「カチッ」と留まります。
左側には内容物が書いてあります。
内容物は小箱に入っています。
そして内容物はご覧のとおりです。
では、主要なパーツを説明しますね。
まずは、マイクロコンピュータ(マイコン)です。本商品オリジナルマイコンです。これがロボットの頭脳にあたります。
裏から見るとこんな感じです。ブロックを取り付ける突起があります。
横にはモーターを接続するためのポートや充電をするためのコネクタがあります。
反対側にもモーターを接続するためのポートがあります。
上には電源スイッチを取り付けられるコネクタと今回は使わない拡張ポートがあります。
下はブロックを取り付ける突起です。
次はサーボモーターです。
そして、電源スイッチです。
下にはマイコンとつなぐコネクタがあります。
マイコンを充電するためのACアダプターです。
最後に説明書です。説明書にはパーツの簡単な使い方やアプリでできることなどが書いてあります。図が多くてわかりやすいです。
Jimu Robot Mini Kitの遊び方・レビュー
組み立て方
組み立ては簡単です。説明書もわかりやすく、工程も少ないです。工作に慣れている私ですが、ゆっくり作っても約45分でした。
また、工具は必要ありません。
組み立てはアプリ内の3D組み立て説明書を見ながら行います。
なんと、こんな感じで回転させることができます。
そして、出来上がったものがこちら!今回は「犬」を作りました。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。まあまあの大きさです。
あと、「ダチョウ」も作れます。他には「牛」もあり、全部で3種類の作例があります。
後から見るとこんな感じです。
取り外すときに少し硬いときがありますが、付属のリムーバーを使えば大丈夫です。
あと、パーツの形を見ていると「LEGOブロックと似てるなぁ」と感じている方もいらっしゃると思いますが、残念ながら互換性はありません。大きさが違います。
スマホ/タブレットとロボットの接続
まずはロボットをスマホやタブレットとBluetoothで接続します。
その時に使用するプログラミングソフトはUbtech Robotics Corp.オリジナルのソフトで「Jimu」といいます。無料で使用できます。
接続手順は次のとおりです。
- アプリを起動する
- 説明書に沿って組み立てる
- 「アクション」or「コントローラー」を選ぶ
- 「接続」画面を開く
- ロボットの電源をONにする
ちょっと面倒です。トップ画面に「接続」画面があれば便利なんですが、各メニューを開いたあとにしか接続できません。
こんな感じで、画面を開いてロボットの電源を入れれば数秒で勝手に接続されます。
ビジュアルプログラミングでプログラムを作ってみよう!
そして、ロボットと接続できると次のことができます。
- リモコン操作
- アクション操作・設定
- プログラミング
「リモコン操作モード」では予め用意された動作を実行して遊ぶことができます。
各アイコンを押すとその命令を実行します。
「アクション操作・設定モード」では予め用意された動作を実行して遊ぶことができます。また、サーボモーターを動かしながら動作を作ることもできます。
各ボタンを押すとその動作を実行します。
また、編集画面ではロボットの手足を動かしてその動作を記録することができます。
記録ボタンを押すとこの画面になるので、この状態で実物のロボットの関節を動かします。
するとその動きを記録することができます。
そうすれば、ボタンひとつで動きを再現することができます。立てない動きになってしまいました。。。
「プログラミングモード」は、アプリでプログラムを作り、実行ボタンを押すとロボットがプログラム通りに動作します。
プログラミング画面はこんな感じで、ブロックを組み立てる様に作るビジュアルプログラミングです。
プログラムはロボットに書き込む事はできず、スマホやタブレットから実行します。
プログラミング方法についてはチュートリアルがあり、課題をクリアしながら進めていきます。一部アニメーションもあり、わかりやすいですよ。
課題はレベル1~レベル10まで全83問あります。大ボリュームです。
Jimu Robot Mini Kitの口コミ
ネット上の口コミを探しましたが見つかりませんでした。なので、私が感じたデメリットを詳しく解説します。
- センサーが付属しない
- プログラムをロボットに書き込めない
- ブロックが固くて取り外しが少し大変
それぞれ解説します。
センサーが付属しない
センサーが一つも付属しないのは残念です。
例えば、距離センサーがあればロボットが壁に近づいたらバックする、といったプログラムを作ることができます。
本商品より安くてセンサーが豊富な「Studuino Liteであそぼう!はじめてのプログラミング工作」もレビューしているので気になる方はどうぞ。
プログラムをロボットに書き込めない
プログラムをロボットに書き込むことができません。なので、ロボットを動かすときは常にタブレットやスマホと接続しておく必要があります。
ただその分、「タブレット/スマホを傾けたらロボットを前進させる」というようなタブレット/スマホの情報を使ってプログラミングできるメリットがあります。
ブロックが固くて取り外しが少し大変
ブロックをはめるときは問題ないのですが、取り外すときが少し大変です。
ブロックは小さい上に少し固いので、何個も取り外していると疲れてきます。
その時は付属のリムーバーを使えば大変さが緩和されます。
Jimu Robot Mini Kitのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。いくつか解説します。
- アプリで全て完結
- サーボモーターが4個も付属
- ブロックが豊富
- 無料の教材が豊富
- 充電式なので乾電池不要
アプリで全て完結
組み立て説明からプログラミング、そして学習教材までアプリで完結している点は便利でいいです。
アプリを一度ダウンロードすれば、学習教材を閲覧するとき以外はインターネットに接続せずに遊べるので安心してお子さんの勉強に使えますね。
サーボモーターが4個も付属
サーボモーターが4個も付属するプログラミングおもちゃは珍しいです。
なので、車タイプだけでなく、四足歩行のロボットが作れてよりレベルの高いプログラミング学習ができるでしょう。
無料の教材が豊富
無料の教材が豊富なのも自宅でプログラミング学習をする上でうれしいポイントです。
課題はレベル1~レベル10まで全83問あります。
まだ全部の課題をクリアしているわけではありませんが、課題はプログラミングの方法からプログラミングに大事な要素の分岐や反復といったことを一つずつ出題されています。
なので、挫折せずにプログラミングに取り組めるでしょう。
Jimu Robot Mini Kitと類似品の比較
同じブロックタイプのプログラミングおもちゃを比較してみるとこのおもちゃの特徴が見えてきます。
価格のわりにブロック数が多いです。
また、センサー類が付属しない代わりに、サーボモーターが4個付属します。他の2商品はDCモーターで、DCモーターよりサーボモーターの方が高機能です。
あと充電式なので乾電池を購入する必要がないのは経済的で助かりますね。
商品名 |
Jimu Robot Mini Kit | CUBROID | Studuino Liteであそぼう! はじめてのプログラミング工作 |
メーカー | Ubtech Robotics Corp. | Cubroid, Inc. | ㈱アーテック |
価格(税込) | 9,000円 (参考価格) |
19,800円 (参考価格) |
7,700円 (希望小売価格) |
対象年齢 | 8歳以上 | 記載なし | 8歳以上 |
使用電池 | 内蔵バッテリー | 内蔵バッテリー | 単3電池×3本(別売) |
必要な工具 | なし | なし | テープ |
搭載センサー | なし | 近接、ライト&タッチ | 温度、明るさ、人感 |
パーツ数 | 249 | 111 | 25 |
デバイス | 必要 (Android/iOS) |
必要 (Android/iOS/Windows) |
必要 (Windows/macOS/ Chrome OS) ※macOSはオンラインのみ |
プログラミング言語 | オリジナル | ・オリジナル ・Scratch |
Scratch |
教材 | アプリに教材が付属 |
公式サイトに豊富な教材あり (要会員登録) |
詳しいテキストが付属 |
関連「Studuino Liteであそぼう!はじめてのプログラミング工作」の詳細レビューはこちら
Jimu Robot Mini Kitをおすすめできる人
「Jimu Robot Mini Kit」は歩行タイプのロボットを作りながらプログラミングを学習したいお子さんにおすすめです。
他のプログラミングおもちゃとの大きな違いは歩行ロボットを作れることです。
サーボモーターが4個もあり、車タイプのロボット以外を作れるプログラミングおもちゃは珍しいです。
また、無料の教材が豊富なので自宅でプログラミング学習を行うには最適です。
結論:珍しい歩行ロボットでありながら教材も豊富なプログラミングおもちゃ
本記事は「Jimu Robot Mini Kit」をエンジニア目線でレビューしました。
車タイプのプログラミングおもちゃはたくさんありますが、歩行タイプのプログラミングおもちゃは珍しいのでおすすめです。
今Amazonでは売り切れているようなので購入できる機会があれば、ぜひ。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- アプリで全て完結
- サーボモーターが4個も付属
- ブロック数が多い
- 無料の教材が豊富
- 充電式なので乾電池不要
- センサーが付属しない
- プログラムをロボットに書き込めない
- ブロックが固くて取り外しが少し大変
▼おすすめプログラミングおもちゃまとめ(年齢別)