【エンジニア目線】ユカイ工学のパチパチブロックキットのレビュー

3.5
ユカイなパチパチブロックキットの箱

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ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!

ユカイ工学㈱のプログラミングおもちゃは結束バンドを使うユニークなものが多いです。

そんな中、パチパチとブロックを組み立てるだけでロボットを作ることができる「ユカイなパチパチブロックキット」が登場しました!

遊び方は簡単です。ロボットを説明書どおりに組み立てて、パソコン(PC)やタブレットでプログラムを実行するだけです。

というわけで本記事では、「ユカイなパチパチブロックキット」を遊ぶために必要なものからネット上の口コミ類似品の比較までエンジニア目線でレビューしていきます!

メリット
  • Scratchベースのプログラミングソフト
  • テキストプログラミングも可能
  • サーボモーターを使用
  • LEGOブロックと互換性がある
デメリット
  • ブロックの数が少ない
  • プログラムをロボットに書き込めない
  • センサー類が少ない
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ユカイ工学のパチパチブロックキットの価格と対象年齢などの基本情報

ユカイなパチパチブロックキット」はビジュアル/テキストプログラミングができるブロックタイプのプログラミングおもちゃです。

商品名 ユカイなパチパチブロックキット
メーカー ユカイ工学㈱
ブランド kurikit
希望小売価格(税込) 9,900円
対象年齢 記載なし
使用電池 単4電池×3本(別売)
必要な工具 なし
可能な基本処理 順次/分岐/反復
教材 公式サイトで必要最低限の使い方を解説
マイコン 種類(付属/別売) オリジナル(付属)
プログラム書込み 不可
入力装置 ハード スイッチ
デバイス なし
出力装置 ハード DCモーター×2、サーボモーター、LED
デバイス なし
デバイスとの接続方法 Bluetooth
パーツ数 39
デバイス パソコン 【オフライン】Windows/macOS
【オンライン】Windows/macOS/Chrome OS
タブレット 【オフライン】不可
【オンライン】Android/iOS ※iOSは一部機能のみ使用可
スマホ 【オフライン】不可
【オンライン】Android/iOS ※iOSは一部機能のみ使用可
ブラウザ Google Chrome
インターネット接続 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可
プログラミング方法 ・ビジュアルプログラミング(ブロックを組み立てるタイプ)
・テキストプログラミング
プログラミングソフト ・ビジュアル:kurikit
・テキスト:CodeSandbox
プログラミング言語 ・ビジュアル:Scratch
・テキスト:JavaScript

このおもちゃでできること

できることは下記のような「組み立てたロボットをモーターで動かすプログラミング」です。

  • スイッチが押されたら移動する
  • キーボードでモーターを操作する

また、全部で8種類の作例がありますよ。

このおもちゃで遊ぶ時の環境

このおもちゃで遊ぶときは基本的にWEBブラウザを使ってオンラインでプログラミングします。一部の機能が使えなくてもよければデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングできます。

▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合

ただし、「画像を新たに読み込む」と「音声認識機能」が使えません。

▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合

※iOSは一部機能のみ
一応、オフラインでも使えるので、安心してお子さんの勉強に使えますね。

ユカイ工学のパチパチブロックキットの内容物

内容物一覧です。モーターが3個もあります。

主要なパーツを説明しますね。

まずは、マイクロコンピュータ(マイコン)が搭載されているコアです。本商品オリジナルマイコンです。ブロックを取り付ける突起があります。

裏から。見にくいですが、ブロックを取り付ける穴があります。

横にはピンを取り付ける穴があります。

そして、3個あるモーターのうちの回転モーターです。グルグル回転します。タイヤを取り付ければロボットを走らせる事ができます。

残りのモーターは角度モーター(一般的にはサーボモーターと呼ばれています)です。こちらはグルグル回転するのではなく、好きな角度に回転させることができます。アームを90度曲げるというようなことができます。

次はセンサースイッチです。これは「スイッチを押したか押していないか」を検知します。

ロボットの前にスイッチを取り付ければ、ロボットが壁にぶつかったことを検知し、ロボットを後退させるということもできます。

目シールです。シールなので、貼り直すのは難しいです。

ブロック類のフレームです。ちょっと少ないですね。

接続に使うピンです。2種類あります。

最後に説明書です。図が多いのでわかりやすいです。

説明書にはモーターの動作確認方法まで載っており、ロボットの組み立てやプログラミング方法の説明は公式サイトの説明書を使用します。

動作確認するにはコアにスイッチとモーターを取り付けてスイッチを押します。

ユカイ工学のパチパチブロックキットの遊び方・レビュー

組み立て方

組み立ては簡単です。説明書もわかりやすく、工程も少ないです。工作に慣れている私ですが、ゆっくり作っても10分かかりませんでした。

なので、プログラミングを楽しむことに集中できます。

また、工具は一切必要ありません。ただ、ケーブルを束ねる用にマスキングテープなどがあるといいかもです。

ブロックを組み立てるようにパチパチくっつけるだけです。

大変だったのはタイヤに輪ゴムを取り付けるところです。滑るのでちょっと苦労しました。

単4電池×3本(別売)が必要です。カバーは工具を使わずに開けることが可能です。

そして、出来上がったものがこちら!組み立て例が8種類あり、今回はその中の「くるまくん」を作りました。

気になるブロックの精度は並です。モーターに取り付けたピンを外すときにけっこう力が必要でしたが、それ以外は不都合を感じることはありませんでした。

後ろから見るとこんな感じです。ケーブルは束ねることをおすすめします。

上と下から見るとこんな感じです。

そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。結構小さいです。

ちなみに、他の組み立て例は次のとおりです。無料の説明書が公式サイトで見れるので、よかったらどうぞ。

動作確認をしよう!

パチパチブロックキットを組み立てたらロボットの動作確認をしましょう。動作確認方法は次のとおりです。

  1. 電池を入れる
  2. 電源スイッチをONにする
  3. センサースイッチを押す

センサースイッチを押している間だけモーターが回転します。リモコンカーの様に走らせる事ができます。

サンプルプログラムの遊び方

もう少し複雑なことができるサンプルプログラムが提供されています。

サンプルプログラムは公式サイトにアクセスすると使うことができます。

また、プログラムの中身も確認することができ、変更することもできるので色々なプログラムを試すことができますよ。

次はいよいよ、本格的にビジュアルプログラミングを始めましょう!

ビジュアルプログラミングでプログラムを作ってみよう!

プログラミングソフトはユカイ工学㈱オリジナルのソフトで「kurikitクリキット」といいます。無料で使用できます。

使用するにはWebブラウザの「Google Chrome」が必要です。

こんな感じのビジュアルプログラミングソフトです。実は、言語には有名なScratchスクラッチが使われています

基本的にプログラミングを学習するための教材はありません。モーターやスイッチの使い方に関する説明はメーカーのnoteにありますが、何をどう作るかはユーザー次第です。

順番に勉強していくタイプではなく、最初から自由に作れるタイプのプログラミングおもちゃなので、自由に作りたいお子さんにおすすめです。

テキストプログラミングでプログラムを作ってみよう!

本商品はテキストプログラミングも可能です!プロのエンジニアが行うようなキーボードで一文字ずつ入力してプログラムを作る方法です。

プログラムを作って実行できるCodeSandboxコードサンドボックスというソフトで、JavaScriptジャバスクリプトというプログラミング言語を使ってプログラムを作ります。

これはプログラミングに慣れている方じゃないと扱いが難しいです。

こちらも、モーターやスイッチの使い方に関する説明はメーカーのnoteにありますが、何をどう作るかはユーザー次第です。

ビジュアルプログラミングとテキストプログラミングの両方でロボットを動かすことができるので、初心者から上級者まで学びになるように考えられています。

デバイスとロボットの接続

デバイスとロボットの接続にはBluetoothを使用します。手順は次のとおりです。

  1. ロボットの電源スイッチをONにする
  2. プログラミングソフトの「接続する」ブロックのチェックを入れる

これだけです。ストレス無く簡単に接続できました。

作ったプログラムはロボットに書き込むのではなく、デバイスから実行します。

なので、ロボットを動かすときは常にデバイス(PCやタブレット)と接続しておく必要があります。

デバイスとロボットの接続はストレスなくできるので、挫折せずにプログラミングに取り組めるでしょう。

ユカイ工学のパチパチブロックキットの口コミ

ネット上の口コミを探しましたが見つかりませんでした。なので、私が感じたデメリットを詳しく解説します。

  • ブロックの数が少ない
  • プログラムをロボットに書き込めない
  • センサー類が少ない

それぞれ解説します。

ブロックの数が少ない

価格の割にはブロックの数が少ないかなと。

ブロックはこれだけです。

ほぼ同じ価格のCUBROIDキューブロイドはブロックがこんなに付属します。

ブロックの数だけ見るとCUBROIDキューブロイドのほうが圧倒的に魅力的ですね。

ただ、CUBROIDキューブロイドはテキストプログラミングができませんが、パチパチブロックキットはテキストプログラミングができるので、その点は勝っています。

プログラムをロボットに書き込めない

プログラムをロボットに書き込むことができません。なので、ロボットを動かすときは常にPCやタブレットと接続しておく必要があります。

ただその分、「PC/タブレットのカメラに人が映ったらロボットを前進させる」というようなPC/タブレットの情報を使ってプログラミングできるメリットがあります。

センサー類が少ない

センサーはセンサースイッチしかありません。ちょっと物足りないですね~。

これだけだと光を検知して動作するとか、障害物を検知して避けるなどのプログラミングができません。

その代わり、繰り返しですがPC/タブレットのセンサー(カメラやマイク)が使えるのはいい点です。

ユカイ工学のパチパチブロックキットのメリット

私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次の4点です。

  • Scratchベースのプログラミングソフト
  • JavaScriptでもプログラミング可能
  • サーボモーターを使用
  • LEGOブロックと互換性がある

Scratchベースのプログラミングソフト

プログラミング言語にScratchスクラッチを使用している点は汎用性が高くていいです。

このおもちゃで勉強しておけば、他のプログラミングおもちゃやプログラミング教育もすぐに馴染めるでしょう。

テキストプログラミングも可能

ビジュアルプログラミングだけでなく、テキストプログラミングができるのは本格的でいいですね。

このおもちゃはWebサイトなどに使われているプログラミング言語「JavaScriptジャバスクリプト」でプログラミングすることができます。

副業として人気のWeb制作で使用するプログラミング言語なので、将来に役立つスキルも一緒に身につけられますよ。

サーボモーターを使用

サーボモーターを使用していることも特徴です。

普通のモーター(DCモーター)だとロボットを細かく制御できないので作れるプログラムも代わり映えがしません。

一方、サーボモーターなら単純なプログラムから複雑なプログラムまで作れるので長くプログラミングの勉強ができます

LEGOブロックと互換性がある

公式サイトには市販のブロックと組み合わせられると書いてあったので、LEGOブロックと組み合わせてみました。

すると、見事に組み合わせることができました!
クワガタムシをイメージ。(センスがイマイチです。。。)

ただ、ブロックのサイズ感はもう少しこだわってほしかったところ。

それでも十分遊べるでしょう。

ユカイ工学のパチパチブロックキットと類似品の比較

同じブロックタイプのプログラミングおもちゃを比較してみるとこのおもちゃの特徴が見えてきます。

パーツ数やセンサー数は他の2つに遠く及ばないですね。

ただ、テキストプログラミングができるのは唯一です。また、PCでもプログラミングができるので、PCの操作に慣れるという意味では「ユカイなパチパチブロックキット」がいいでしょう。

商品名
ユカイな
パチパチブロックキット
CUBROIDキューブロイド レゴブースト
クリエイティブ・ボックス
メーカー ユカイ工学㈱ Cubroid, Inc. The LEGO Group.
価格(税込) 9,900円
(希望小売価格)
19,800円
(参考価格)
19,980円
(希望小売価格)
対象年齢 記載なし 記載なし 7~12歳
使用電池 単4電池×3本(別売) 内蔵バッテリー 単4電池×6本(別売)
必要な工具 なし なし ドライバー(電池ボックス用)
搭載センサー なし 近接、ライト&タッチ カラー&距離、傾斜
パーツ数 39 111 847
デバイス 必要
(Windows/macOS/
Chrome OS/Android)

※iOSは一部機能のみ使用可
必要
(Android/iOS/Windows)
必要
(Android/iOS/Fire OS)
プログラミング言語 Scratch(ビジュアル)
JavaScript(テキスト)
・オリジナル
・Scratch
オリジナル
教材 公式サイトで
必要最低限の使い方を解説
公式サイトに教材あり
(要会員登録)
アプリに教材が付属

関連CUBROIDキューブロイド」の詳細レビューはこちら

関連「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」の詳細レビューはこちら

ユカイ工学のパチパチブロックキットをおすすめできる人

ユカイなパチパチブロックキット」はLEGOブロックをたくさん持っていて、ビジュアルプログラミングからテキストプログラミングまで学習したいお子さんにおすすめです。

使える装置(モーターやLEDなど)は少ないものの、各装置の使い方は詳しく丁寧なのでプログラミング学習には便利です。

また、LEGOブロックと互換性があるので、ロボット製作の幅が広げられるのはいいですね。

結論:ビジュアルとテキストでプログラミングできるおもちゃ

本記事は「ユカイなパチパチブロックキット」をエンジニア目線でレビューしました。

付属のブロックは少ないものの、ビジュアルプログラミングからテキストプログラミングまでできるので長く使えるのはメリットです。

プログラミングの知識も経験もない親御さんでも、プログラミングのことがなんとなくわかるおもちゃになっているので、親子でプログラミングを始めるきっかけになりますよ。

これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。

メリット
  • Scratchベースのプログラミングソフト
  • テキストプログラミングも可能
  • サーボモーターを使用
  • LEGOブロックと互換性がある
デメリット
  • ブロックの数が少ない
  • プログラムをロボットに書き込めない
  • センサー類が少ない

▼おすすめプログラミングおもちゃまとめ(年齢別)

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