
ロボット教室とプログラミング教室の違いはなんだろう?子どもに通わせるなら、どっちがいいかな?それぞれ、向き不向きがあれば教えて下さい。
こんな疑問にお答えします。
- ロボット教室とプログラミング教室の違い【結論:学習内容と費用】
- ロボット教室とプログラミング教室はどっちが良い?【興味があるほう】
結論から言うと、大きな違いは学習内容とかかる費用です。
ただ、細かい違いもけっこうありますし、ロボット教室とプログラミング教室の間にロボットプログラミング教室もあるので、それぞれの定義とともに細かい違いを解説します。
そんな私は高専→大学→大学院→大手メーカーと進んだソフトウェアエンジニアでして、流行りの子ども向けプログラミング教室を35校以上調べて、違いを分析しました。
ロボット教室とプログラミング教室の違い【結論:学習内容と費用】
ロボット教室とプログラミング教室の違いは主に下記の5点です。
それぞれ解説します。
1.学習内容の違い
学習内容には次のような違いがあります。
- ロボットの組み立てや動作の仕組みを学ぶ
- センサーやモーターの使い方を理解する
- プログラミングはしない
- ゲーム開発やアプリ制作など、プログラムの作り方を学ぶ
- ソフトウェアの動作やアルゴリズム(問題解決手順)を学ぶ
- プログラミングの基礎や論理的思考を鍛える
上記のとおりです。
これとは別にロボットを組み立てて、ロボットを動かすためにプログラムを作りながらプログラミングを学ぶ、ロボットプログラミング教室もあります。
つまり、まとめると次の3種類があります。
- ロボット教室・・・ロボット製作のみ
- ロボットプログラミング教室・・・ロボット制作とプログラミング
- プログラミング教室・・・プログラミングのみ
「え~、ロボットを作るだけの教室なんてあるの?」と思われるかもですが、実はあります。
ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室では、初めの4年間はロボット製作のみです。小学3年生くらいからプログラミングも始まります。
なので、子ども向け教室はロボット教室、ロボットプログラミング教室、プログラミング教室の3種類があり、それぞれ学習内容がちょっとずつ違います。
2.教材やツールの違い
学習内容が異なるので、教材や使用するツールは異なります。
教室タイプ | 教材・ツール |
ロボット教室 | LEGOブロック、ブロック教材、ロボットキットなど |
ロボット プログラミング教室 |
LEGOブロック、KOOV、micro:bitなどの プログラミング可能なロボット教材 |
プログラミング教室 | Scratch、マインクラフト、Pythonなどの パソコンやタブレットだけで使用可能な教材 |
ロボット系教室はブロックでロボットを作る教材が多いです。組み替えればいろんなロボットの勉強ができますからね。
プログラミング教室はゲームを作ることが多いので、「Scratch」という子供でも簡単にプログラミングできる教材を使うことが多いです。
これはパソコンやタブレットだけあれば使える教材です。
3.費用の違い
一番の違いは教材費です。ロボットキットを買わないといけないので結構大きな差です。また、受講料はほとんど変わりません。
相場は下記のとおりです。35以上の教室を調査しました。
費用(税込) | ロボット系教室 | プログラミング教室 | |
初 期 費 用 |
入会金 | 11,000円か16,500円が多い | 11,000円が多い |
教材費 | 55,000円~が多い | 0円が多い | |
その他 | 0円が多い | 0円が多い | |
月 額 費 用 |
授業料 | 11,000円前後が多い | 11,000円前後が多い |
教材費 | 0円が多い | 0円が多い | |
PC代※ | 0円が多い | 0円が多い | |
その他 | 0円が多い | 0円が多い |
4.対象年齢の違い
対象年齢はロボット系教室の方が低いです。なぜなら、目の前でロボットが動いてわかりやすいからです。
なので、
- ロボット系教室・・・年長~
- プログラミング教室・・・小3~
から通えますし、それくらいの年齢を対象にしている教室が多いです。
5.受講形態の違い
受講形態とは「どのように受講するか?」ということです。次の3種類があります。
- 1.通学・・・実店舗の教室に通って学習する
- 2.オンライン・・・ビデオ通話を利用して自宅に居ながら学習する
- 3.通信・・・毎月送られてくる教材を見ながら一人で学習する
ただ、ロボット系教室とプログラミング教室では対応している教室の数が変わります。
通学 | オンライン | 通信 | |
ロボット系教室 | 多い | 少ない | 極めて少ない |
プログラミング教室 | 多い | 多い | 少ない |
ロボット系教室はロボット教材を使うため、どうしてもオンライン受講や通信教育は少ないです。
一方、プログラミング教室は通学、オンラインともに充実していますし、オンラインのみの教室も多いです。
まとめ:学習内容と費用の違いが大きい
ロボット教室、ロボットプログラミング教室、プログラミング教室の違いを比べてみると、学習内容と費用の違いが大きいことがわかっていただけたかなと。
ロボット教室とプログラミング教室はどっちが良い?【興味があるほう】
「どっちの教室に通わせたらいい?」と聞かれたら、お子さんの興味・関心がある方を選べばいいと答えますね。
将来に有利・不利はないから
なぜなら、ロボット系教室の方が将来に有利とかはないですし、何事も興味や関心がなければ学習したことが身につかないからです。
私の経験談
私は年中から中3まで英会話教室に通っていましたが、いまだに英語を話せません(笑)。なぜなら、興味がわかなかったからです。
ですが、たまたま立ち寄った工作教室とは相性が良く、その後は高専→大学→大学院でロボットを研究したのち、大手メーカーに就職しました。
興味を見極める方法
「じゃあ、興味がある方をどうやって見極めればいいの?」と思われるかもです。その時は下記を参考にしてみてください。
- おもちゃで遊ぶのが好き ロボット系
- ゲームで遊ぶのが好き ゲーム系(プログラミング教室)
周りのエンジニアを見ていると結構当たってる気がします。(私は断然ロボット系です!)
一応、学習内容が良くて費用が比較的安い教室を厳選しているので、興味があれば下記の記事をご覧ください。
それではプログラミングを楽しんでください(^_^)/~