ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
パソコンやタブレットを使わないタイプのプログラミングおもちゃは多数ありますが、どれも似たりよったりで面白みにかけます。
ですが、「マイプログラミングペット いぬ」は絵本のストーリーに沿ってプログラミングを進められますし、情景パーツが豊富なので親子でごっこ遊びをしながらプログラミングを学べます。
というわけで本記事では、「マイプログラミングペット いぬ」の基本的な使い方から類似品との比較、ネット上の口コミについて、エンジニア目線でレビューしていきます!
- デバイス不要(スクリーンレス)
- ごっこ遊びをしながら自然と学べる
- 他のおもちゃには無いアクションがある
- プログラムを考える作業と作る作業が別
- 電池を取り出しやすい
- 思い通りにプログラミングしにくい
- コードを記憶できない
- 命令の区切りがわかりにくい
- 分岐処理、反復処理ができない
マイプログラミングペット いぬの基本情報
「マイプログラミングペット いぬ」は背中の矢印ボタンを操作して、スタートからゴールまで進むようにプログラミングする犬型のロボットカーです。子犬との連携もありますよ。
商品名 | マイプログラミングペット いぬ |
メーカー | LearningResources Ltd. |
ブランド | - |
希望小売価格(税込) | 6,578円 |
対象年齢 | 4歳以上 |
使用電池 | 単4電池×3本(別売) |
必要な工具 | ドライバー(電池ボックス開閉用) |
可能な基本処理 | 順次/ |
教材 | 問題集(8問) |
マイコン | オリジナル(付属) |
入力装置 | 磁気センサー |
出力装置 | スピーカー、モーター |
音量調整 | 不可 |
マップ/コース | 情景パーツで作成 |
デバイス | 不要 |
プログラミング方法 | アンプラグドプログラミング(本体のボタン操作) |
命令の種類 | 4種類(前進、後退、右折、左折) |
最大可能命令数 | 30 |
このおもちゃでできること
できることは下記のような「犬の移動とごっこ遊びのプログラミング」です。
- スタートからゴールまで進むためのプログラミング
- 絵本のストーリーに沿ってプログラミング
- ボタンを押して犬のアクションを楽しむ
- 付属品と連携して犬のアクションを楽しむ
まだ文字が読めないお子さんでも、簡単なボタン操作でプログラミングができますよ。
マイプログラミングペット いぬの内容物
まずは、パッケージから。窓から本体が見えます。
下段に付属品が入っています。説明書が折れ曲がっていたのが残念…。
内容物一覧の1枚目です。本体と子犬、ストーリーブック、説明書です。
内容物一覧の最後は情景パーツとコーディングカードです。組み立ては簡単です。
主要なパーツを説明しますね。
本体のレンジャーです。この犬をプログラミングします。
後ろから。尻尾があります。
かわいいですね。実は、鼻はボタンなんです。
上から。操作ボタンとスピーカーがあります。ボタンはシンプルなので4歳のお子さんから遊べます。
単4電池×3本(別売)が必要です。また、電池蓋を開けるにはプラスドライバーが別途必要です。
子犬のジップです。こちらはただのフィギュアです。
車輪があるので、転がして遊ぶことができます。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
情景パーツです。ごっこ遊びができるので、親子でプログラミング学習をしたい場合に向いてます。
付属のボールは約4cmなので、誤飲の心配は少ないです。
あと、木のパーツが曲がってました…。しっかり梱包してほしいです。
コーディングカードです。ロボットをプログラミングする前にどういうプログラムを作るか考える際に使います。
説明書は図が多くてわかりやすいです。ただし、ルビはありません。
ストーリーブックです。これにストーリーが書いてあるので、それを見ながらレンジャーをプログラミングしていきます。
マイプログラミングペット いぬの遊び方・レビュー
このおもちゃでは、プログラミングの概念である
- ① 人間が事前に命令を考える
- ② 人間がコンピュータに命令をする
- ③ コンピュータが命令を実行する
を体験することができます。
プログラミングはリモコンカーやビデオゲームと違い、ロボットを自分で操縦するわけではありません。ロボットに事前に命令をしておけば、ゴールまで勝手に進んでくれるというものです。
どこにプログラミング要素があるのか解説しながら、遊び方を説明しますね。
コードモード
コードモードは自由にプログラミングできるモードです。
1.スタート位置とゴール位置を決める
まずはストーリーブックを参考にスタート位置とゴール位置を決めます。
2.通り道を決める
どのように進むか考えます。通り道が複数考えられる場合はどの通り道が最適か考えるとプログラミング的思考力が養えますよ。
3.ロボットに出す命令を考える
コーディングカードを並べながらプログラムを考えます。これがプログラミングの「①人間が事前に命令を考える」作業です。
4.ボタンを押してプログラミングする
3.で考えたコーディングカードの順番通りに本体のボタンを押しましょう。これがプログラミングの「②人間がコンピュータに命令をする」作業です。
5.コースを走らせる
いよいよ、決定ボタンを押したらプログラムが動き出します。これがプログラミングの「③コンピュータが命令を実行する」作業です。
プレイモード
プレイモードはボタンを押すたびにロボットのアクションを楽しめるモードです。
マイプログラミングペット いぬの口コミ・デメリット
ネット上の口コミを見ていると次のようなデメリットが目立ちました。
- 思い通りにプログラミングしにくい
- コードを記憶できない
- 命令の区切りがわかりにくい
- 分岐処理、反復処理ができない
それぞれ検証したので詳しく解説します。
思い通りにプログラミングしにくい
「右折と左折は95度くらいだったり、一度に進む距離が9cmと中途半端なので、事前にルートを考えるのが難しい」という口コミがありました。
これは確かにそうでした。カーブさせるのは難しいですね~。厳密にプログラミングしたいお子さんより、ざっくりとプログラミングを体験したいお子さん向けです。
コードを記憶できない
「プログラムを実行すると入力したコードが消えてしまい不便」という口コミがありました。
確かに、何度も同じ命令を実行できるのがプログラミングの良いところなので、自分でリセットできると良かったかも。
命令の区切りがわかりにくい
プログラムが動いているときにどの命令が実行されているのかわからないのが不便です。
命令の区切りがわかれば、事前に考えた命令どおりに動いているのか確認しやすいんですけどね~。
分岐処理、反復処理ができない
このおもちゃは分岐処理と反復処理ができません。
このおもちゃはプログラミングに初めて触れるお子さん向けなので、複雑にならないように分岐処理と反復処理ができないようになっています。
マイプログラミングペット いぬのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- デバイス不要(スクリーンレス)
- ごっこ遊びをしながら自然と学べる
- 他のおもちゃには無いアクションがある
- プログラムを考える作業と作る作業が別
- 電池を取り出しやすい
いくつか解説します。
デバイス不要(スクリーンレス)
パソコンやタブレットを使わないでプログラミングできるので、小さなお子さんでも安心してプログラミング学習に使えますね。
ごっこ遊びをしながら自然と学べる
ストーリーブックのストーリーを見ながら遊べますし、「ボールのところまで移動させてみよう!」のように設定を作ってあげればプログラミングをする動機づけができます。
また、このおもちゃは最大30回まで命令できるので、目先のことだけでなくかなり先まで予測する力が鍛えられますよ。
他のおもちゃには無いアクションがある
レンジャーの口元には磁石が内蔵されており、子犬のジップやボールが近づくとレンジャーの動きが変わります。
プログラムを考える作業と作る作業が別
プログラムを考える作業とプログラムを入力する作業を分けてあるのは、「わかってるな」という感じです。
電池を取り出しやすい
電池を取り出しやすいように紐が付けてあります。
マイプログラミングペット いぬと類似品の比較
最後にデバイスを使用せず、車をプログラミングするタイプのおもちゃ比較です。
類似品と比べて命令の種類は少ないですが、その他のアクションが多いのは大きなポイントです。
情景パーツやストーリーブックでごっこ遊びをしながらプログラミングしたいお子さんには向いてます。
商品名 | マイプログラミングペット いぬ |
カードでピピッと はじめてのプログラミングカー |
ボットリー コーディングロボット アクティビティセット |
メーカー | LearningResources Ltd. | ㈱学研ステイフル | LearningResources Ltd. |
希望小売価格(税込) | 6,578円 | 6,578円 | 13,200円 |
対象年齢 | 4歳以上 | 3歳以上 | 5歳以上 |
使用電池 | 単4電池×3本(別売) | 単3電池×3本(別売) | 単4電池×5本(別売) |
プログラミング方法 | 本体のボタン操作 | 付属のICタグを使用 | リモコンのボタン操作 |
教材 | 問題集(8問) | 問題集(12問+α) | 問題集(10問) |
マップ/コース | 情景パーツで作成 | 4×6マス | 付属品で自由に作成 |
音量調整 | 不可 | 不可 | 可能(OFF/小/大) |
命令の種類 | 4種類 (前進、後退、 右折、左折) |
10種類 (前進、後退、右回転、左回転、 停止、ハザード、ヘッドライト、 クラクション、ゴール、ループ) |
4種類 (前進、後退、 右回転、左回転) |
最大可能命令数 | 30 | 50 | 80(120まで拡大可) |
可能な基本処理 | 順次/ |
順次/ |
順次/分岐/反復 |
特徴 | アクションが面白い | マクロ機能が使える | 物体検出が可能 |
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マイプログラミングペット いぬをおすすめできる人
「マイプログラミングペット いぬ」は親子でごっこ遊びをしながらプログラミングがどんな感じか体験したい幼児のお子さんにおすすめです。
厳密にプログラミングをしたいお子さんには向いてませんが、ざっくりと体験・理解したいお子さんには十分です。(比較的安いですからね。)
結論:意外と機能が豊富なおもしろおもちゃ
本記事は「マイプログラミングペット いぬ」をエンジニア目線でレビューしました。
プログラミングの知識も経験もない親御さんでも、プログラミングのことがなんとなくわかるおもちゃになっているので、親子でプログラミングを始めるきっかけになりますよ。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- デバイス不要(スクリーンレス)
- ごっこ遊びをしながら自然と学べる
- 他のおもちゃには無いアクションがある
- プログラムを考える作業と作る作業が別
- 電池を取り出しやすい
- 思い通りにプログラミングしにくい
- コードを記憶できない
- 命令の区切りがわかりにくい
- 分岐処理、反復処理ができない