ハロー・ワールド!おもちゃ大好きエンジニアの大之助( @daivoy_x)です!
いいお値段のプログラミングおもちゃを買っても、使い方解説が少なかったり、教材が少ないと使いこなすのが難しいです。
ですが、レゴ社の最上級プログラミングおもちゃ「レゴ エデュケーション SPIKE プライムセット」は教材が多い上に解説がかなり丁寧なので、ちゃんと理解したうえでプログラミングができるようになります。
というわけで本記事では「レゴ エデュケーション SPIKE プライムセット」の遊び方から、ネット上の口コミ、類似品の比較までエンジニア目線でレビューしていきます!
- レッスンが豊富(37レッスン、33作例)
- チュートリアルや解説が丁寧
- Pythonでもプログラミング可能
- 細かくプログラミング可能
- 超高額
- ブロック外しが付属しない
- 音が本体から鳴らない
- アプリの日本語訳が少しイマイチ
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの基本情報
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの内容物
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの遊び方・レビュー
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの作例 ~33種類~
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの教材
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの口コミ・デメリット
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットのメリット
- レゴのプログラミングシリーズ比較
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの類似品と比較
- レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットをおすすめできる人
- 結論:価格を気にしないなら最高のキット
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの基本情報
「レゴ エデュケーション SPIKE プライムセット」はレゴブロックで33種類のロボットを組み立てながらプログラミングしたり、論理的思考力や科学に対する教養を学べる最上級のSTEAM教材です。
| 商品名 | レゴ エデュケーション SPIKE プライムセット |
| メーカー | The LEGO Group. |
| ブランド | レゴ エデュケーション |
| 参考小売価格(税込) | 75,900円 |
| 対象年齢 | 10歳以上 |
| 使用電池 | 内蔵バッテリー |
| 必要な工具 | 不要 |
| 可能な基本処理 | 順次/分岐/反復 |
| 教材 | アプリに教材が付属(37レッスン、33作例) |
| マイコン | 種類(付属/別売) | オリジナル(付属) |
| プログラム書込み | 可能 | |
| 入力装置 | ハード | カラーセンサー、距離センサー、 フォースセンサー、ジャイロセンサー、ボタン×2 |
| デバイス | マイク | |
| 出力装置 | ハード | サーボモーター×3、LEDドットディスプレイ、LED×2 |
| デバイス | スピーカー、ディスプレイ | |
| デバイスとの接続方法 | ・USB-TypeA ⇔ micro USB-TypeBケーブル(付属) ・Bluetooth |
|
| パーツ数 | 528 | |
| デバイス | パソコン | 【オフライン】Windows/macOS/Chrome OS 【オンライン】不可 |
| タブレット | 【オフライン】Android/iOS 【オンライン】不可 |
|
| スマホ | 不可 | |
| ブラウザ | 不可 | |
| インターネット接続 | 初回のみ必須。以降はオンライン/オフライン可 | |
| プログラミング方法 | ・ビジュアルプログラミング (アイコンを並べる/ブロックを組み立てるタイプ) ・テキストプログラミング |
|
| プログラミングソフト | オリジナル | |
| プログラミング言語 | ・Scratch Jr.ベース ・Scratchベース ・Python |
|
このおもちゃでできること
できることは下記のような「33種類のロボットプログラミング」です。
- モーター3個を使うロボットの制作
- カラーセンサーを使って色によって動きを変える
- 距離センサーで障害物を検知
- フォースセンサーで力の強さを検知
- Scratch Jr.、Scratchで簡単プログラミング
- Pythonで本格プログラミング
- 33種類のロボットに組み換えてプログラミング
センサー類の多さも十分ですし、他のおもちゃではできないような細かい制御もできるのはさすがレゴ社が誇る最上級のプログラミング教材です!
このおもちゃで遊ぶ時の環境
このおもちゃで遊ぶときはデバイスにアプリをインストールしてオフラインでプログラミングします。
▼オフライン:アプリをダウンロードして遊ぶ場合
▼オンライン:公式サイトにアクセスして遊ぶ場合:不可
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの内容物
まずは、パッケージから。ダンボールに入っています。
中身はコンテナです。
コンテナの中身はこんな感じです。仕分けトレーがあるのはいいですね。(タップで拡大)
内容物一覧です。まずはブロック類です。全部で528ピースあります。
番号が書いてないブロックです。

本体のハブとモーター×3,距離センサー、フォースセンサー、カラーセンサーです。
注意書きの紙類とUSBケーブルです。USBケーブルはハブの充電やプログラムの転送に使います。
説明書です。と言っても紙一枚でして、ここに書いてあるURLにアクセスしてアプリをダウンロードしたり、教材を見たりします。
そして、今回は「Pythonガイド付」という商品を買ったので、Pythonでプログラミングするための教材があります。
主要なパーツを説明しますね。
まずは、ハブです。この中に小さなコンピューターが入っており、モーターやセンサーを制御します。

ハブは充電式バッテリーを内蔵しています。
バッテリーは付属のUSBケーブルをPCやスマホの充電器に接続して充電します。
モーターはサイズ違いが2種類で3個付属します。回転方向、回転数、回転角度、回転速度、回転位置を指定して動かすことができます。
そして、モーターには印があり(左)、回転位置がわかりやすいようになっています。また、モーターの裏にも軸を取り付けられる穴があり(右)、柔軟なロボット製作ができるようになっています。
センサー類はフォースセンサー、カラーセンサー、距離センサーです。

レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの遊び方・レビュー
組み立て方
組み立ては簡単です。最初に作ったモデルは15分くらいでした。
組み立ては専用アプリ内の説明書を見ながらおこないます。いつものレゴブロックの組み立て説明書でわかりやすいので、初めてのお子さんでも安心です。
それに、仕分けトレーには付属のシールを貼るようになっており、どこにどのパーツが入っているのかわかりやすいです。
組み立て完了!
そして、出来上がったものがこちら!「犬のキキ」です。ちょっと犬には見えないですね。
後ろはこんな感じ。センサーのケーブルは違う向きには挿入できないようになっているので、小さいお子さんでも遊びやすいです。
そして、ペットボトルと比べるとこんな感じです。
デバイスとロボットの接続
デバイスとロボットはBluetoothか付属のUSBケーブルで接続します。
- タブレット・スマホ:Bluetooth接続
- パソコン:Bluetooth接続/USBケーブルで接続
接続は一瞬で終わり、ストレスなく接続できましたよ。なので、挫折せずにプログラミングに取り組めるでしょう。
ロボットのプログラミング方法
プログラミング方法は大きく分けて3種類あります。
- Scratch Jr.ベース:アイコンを並べてプログラミング
- Scratchベース:ブロックを並べてプログラミング
- Python:Pythonでプログラミング
もう少し解説します。
Scratch Jr.ベース
Scratch Jr.ベースのアプリは命令アイコンを横に並べてプログラミングするタイプです。
Scratchベース
Scratchベースのアプリは命令ブロックを並べてプログラミングするタイプです。子供向けプログラミング教材ではおなじみのプログラミング方法です。
Python
Pythonは文字を1文字ずつ入力してプログラミングするタイプです。しかも、チュートリアルがあったり、命令の説明が詳しく書かれていたりと、かなり丁寧な作りです!
簡単なアイコンタイプから命令が詳しく書かれたブロックタイプ、そして文字を1文字ずつ入力するテキストタイプと3段階あるので、ちょっとずつ本格的なプログラミングにステップアップできるのは素晴らしいです!
プログラムの実行
作ったプログラムを動かす方法は2種類あります。
- アプリと接続したまま実行
- ロボットに転送して実行
どちらの方法でもサクッと実行できました。プログラムの転送もエラーが出ることなく数秒で実行できます。
実際にアプリと接続したまま実行してみた様子です。カラーセンサーで検知した色に応じて鳴らす音を変えるプログラムです。
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの作例 ~33種類~
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットは全部で33種類の作例があります。簡単な装置から複雑な機構のロボットまで様々です。
- 箱
- CNC装置
- アドバンスト・ドライビングベースのパーツ
- アドバンスド・ドライビングベースの組み立て
- ゲームマスター
- サイ
- ストリートカーリングストーン
- スマートケトルベル
- スマート自転車
- ツール
- テーブルトップゲーム
- トマトメーター
- ドライビングベース1
- ドライビングベース2
- ドライビングベース3
- トラッカー
- トレーナーのレオ
- ブレイクダンサー
- ホッパー
- マーカー
- ミッションモジュール
- モデル
- ヨガリング
- ロボットハンド
- 万歩計
- 品質検査ロボット
- 安全な金庫
- 掴み取り装置
- 気象予報士
- 犬のキキ
- 配送カート
- 金庫
- 風速計
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの教材
このキットは何と言っても、学習教材が充実しています!
- チュートリアル:6問
- レッスン:37レッスン、作例:33例
- 命令の説明
- Pythonガイド
チュートリアル:6問
チュートリアルはハブの使い方から、各センサー類でできることなどを順番に学習できます。
しかも、プログラミングはアニメーションで説明してくれるので初心者でも迷わないです。 
レッスン:37レッスン、作例:33例
全部で37レッスン、33作例あり、ロボットを組み立てながらプログラミングや論理的思考力、課題解決力を養います。
命令の説明
各命令ブロックの説明が詳しいです。この命令を使うとどういう動きになるのか仕様がしっかり書かれています。
また、Pythonを使ったプログラミング方法も詳しく書かれています。 
Pythonガイド【追加教材】
これは私が購入した「Pythonガイド付」の商品についてくる解説書です。
左は本キットの始め方がわかりやすく書いてあります。
右はオリジナルカーをPythonでプログラミングするための教材で、中央はオリジナルカーの組み立て説明書です。
アプリに付属する説明よりわかりやすく、内容は必要最低限に絞ってあるので、Pythonプログラミングの導入にちょうど良かったです。
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの口コミ・デメリット
ネット上の口コミを探してみましたが、口コミはほとんど見つかりませんでした。高額すぎて持ってる人が少ないせいかもです。なので、私が感じたデメリットを解説します。
- 超高額
- ブロック外しが付属しない
- 音が本体から鳴らない
- アプリの日本語訳が少しイマイチ
それぞれ検証したので詳しく解説します。
超高額
一番のデメリットは価格ですね~。私は77,000円で購入しました。楽天のポイントをちょこちょこ貯めてたのでなんとか買えましたが、高いですよね。
それにもう1種類の「レゴ エデュケーション SPIKE ベーシックセット」も5万円以上するので、なかなか手を出しにくいです。
ブロック外しが付属しない
これは意味不明です。このキットは作品を作っては崩し、また別の作品を作る、という流れで学習するのでブロック外しがあったほうが便利です。
音が本体から鳴らない
音を鳴らすプログラムを作れるのですが、音はタブレットやPCのスピーカーからしか鳴りません。
なので、音を鳴らすプログラムを作る場合は「デバイスと接続した状態で実行」をする必要があります。
アプリの日本語訳が少しイマイチ
アプリに付属する教材の日本語訳が直訳というか、英語的表現で若干わかりにくいです。また、動画の字幕がズレていたものもありました。
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットのメリット
私がエンジニア目線でいいなと思ったところは次のとおりです。
- レッスンが豊富(37レッスン、33作例)
- チュートリアルや解説が丁寧
- Pythonでもプログラミング可能
- 細かくプログラミング可能
それぞれ解説しますね。
レッスンが豊富(37レッスン、33作例)
簡単な車から複雑なロボットまで全部で37レッスン(33作例)があります。
このレッスンを1個1個進めながら学習していけば、自宅にいながら本格的なプログラミング学習ができます。
チュートリアルや解説が丁寧
プログラミング方法やセンサーの使い方、命令の仕様解説など、どれをとっても解説が詳しかったです。
しかも、各レッスンには作るロボットの完成形と動作の様子が動画になっているので、ゴールをイメージしながら組み立てられるのが素晴らしいです。
Pythonでもプログラミング可能
ビジュアルプログラミングだけでなく、エンジニアも使うPythonでプログラミングできるので、簡単なものから本格的なものまでステップアップできます。
細かくプログラミング可能
モーターは回転方向、回転数、回転角度、回転時間、回転位置を指定して動かせるので、ロボットを細かく制御できます。
他のプログラミングおもちゃだと角度を指定できるけど回転速度を指定できないとか、回転速度しか指定できないとか、できることが少ないですが、本キットは何でもできます笑
レゴのプログラミングシリーズ比較
レゴ社が出しているプログラミングおもちゃはいくつかありますが、今回紹介した「レゴ エデュケーション SPIKE」シリーズの違いを詳しく解説します。
概要は下記の通りで、小学校低・中学年向けがベーシック、高学年以上がプライムという感じです。
| 商品名 | ベーシック | プライム |
| 価格 | 55,770円 | 75,900円 |
| 対象年齢 | 6歳以上 | 10歳以上 |
| 教材 | 63 | 37 |
| パーツ数 | 449 | 528 |
| 入力装置 | ・カラーセンサー ・ジャイロセンサー |
・カラーセンサー ・ジャイロセンサー ・距離センサー ・フォースセンサー ・ボタン×2 |
| 出力装置 | ・サーボモーター × 2 ・3×3 カラーライトマトリクス ・LED |
・サーボモーター×3 ・LEDドットディスプレイ ・LED×2 |
| プログラミング方法 | ・アイコン型 ・ブロック型 |
・アイコン型 ・ブロック型 ・Python |
教材(作例)数はベーシックの方が多いですが、1個1個の難易度はプライムの方が高いです。
また、ベーシックの教材は紙芝居みたいな感じで進んでいくので、プライムの教材より迷わないです。
つまり、選び方は次の通り。
- ベーシック:小学校低・中学年でプログラミング初めてのお子さん
- プライム:小学校高学年以上でプログラミング初心者・経験者のお子さん
上記のとおりです。
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットの類似品と比較
同じく高価格帯のブロック式プログラミングおもちゃを比較しました。
結論から言うとレゴ エデュケーション SPIKE プライムセットは高額だけどその分優秀ということです。
概要を比較すると下記のとおりでして、センサー類が多く、プログラミング方法が多様で解説がめっちゃ詳しいです。
| 商品名 | 価格(税込) (参考価格) |
対象年齢 | 教材 | 作例数 | パーツ数 | 入力装置 | 出力装置 | デバイス | 言語 |
| レゴ エデュケーション SPIKE プライムセット ![]() |
75,900円 | 10歳以上 | アプリに かなり詳しい教材あり |
33 | 528 | ・カラーセンサー ・距離センサー ・フォースセンサー ・ジャイロセンサー |
・サーボモーター×3 ・LEDディスプレイ ・LED |
・パソコン ・タブレット |
・Scratch Jr.ベース ・Scratchベース ・Python |
| WhalesBot E7 Pro |
38,000円 |
8~12歳 | 詳しい テキストが付属 |
12 | 637 | ・赤外線センサー ・グレースケールセンサー ・タッチセンサー×2 |
・閉ループモーター×3 ・LEDディスプレイ×2 ・スピーカー |
・パソコン ・タブレット ・スマホ |
・Scratch Jr.ベース ・Scratchベース ・C言語/Python |
| Apitor Robot X |
13,900円 | 8歳以上 | アプリに 簡単な説明あり (12コース) |
12 | 600 | ・赤外線センサー ・カラーセンサー |
・DCモーター×3 ・LED×2 |
・パソコン ・タブレット |
Scratchベース |
| KOOV アドバンスキット |
64,800円 | 8歳以上 | アプリに 詳しい教材あり |
34 | 326 | ・赤外線フォトリフレクタ×2 ・光センサー ・加速度センサー ・プッシュスイッチ ・ボタン×4 |
・DCモーター×2 ・サーボモーター×3 ・LED×4 ・フルカラーLED ・ブザー |
・パソコン ・タブレット |
Scratchベース |
こうやって比べてみると、レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットはかなり優秀ですね。機能や教材の質が高いです。
とはいえ、それぞれ特徴があるのでまとめると下記の通り。
- 必要最小限で手軽に始めるにはApitor Robot X
- ロボットの機能にこだわりたいならKOOV アドバンスキット
- 一番勉強になるものがいいならレゴ SPIKE プライムセット
- 一番コスパが高い物がいいならWhalesBot E7 Pro
上記のとおりです。
レゴ エデュケーション SPIKE プライムセットをおすすめできる人
「レゴ エデュケーション SPIKE プライムセット」は高額でもいいからちゃんと勉強になるSTEAM教材で、遊びながら楽しくプログラミングやSTEAMを学びたいお子さんにおすすめです。
プログラミングできるロボットおもちゃと言うより、STEAM全般を学ぶためにブロックとプログラミングを活用している教材、という感じですね。
結論:価格を気にしないなら最高のキット
本記事は「レゴ エデュケーション SPIKE プライムセット」をエンジニア目線でレビューをしました。
価格以外は完璧でした。いきなり高額な本キットを買うのが不安という方は、このキットを使うプログラミング教室で体験して、お子さんが気に入ったら購入するという手もあります。
レゴブロックを使うプログラミング教室はこちらの記事にまとめているので、興味があればご覧ください。
これからの時代、プログラミングは必須スキルです。ぜひ、お子さんが子供の頃からプログラミングを体験させてあげてくださいね。
- レッスンが豊富(37レッスン、33作例)
- チュートリアルや解説が丁寧
- Pythonでもプログラミング可能
- 細かくプログラミング可能
- 超高額
- ブロック外しが付属しない
- 音が本体から鳴らない
- アプリの日本語訳が少しイマイチ
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