本記事では2025年8月23日にお台場で開催された「embot大展覧会」の様子をレポートします。
- 【レポート】embot大展覧会2025に行ってきました!
「embot大展覧会」はプログラミングおもちゃ「embot」と「embot+」を使った小中学生による作品コンテストで、2023年に第1回が開催され、今年は第3回目の開催です。
結論から言うと、年々レベルが上ってます。スライダ-クランク機構などのテクニックを用いた作品が増えていました!それに、誇らしげにプレゼンするお子さんの姿も印象的でした。
今回は全24点の展示で、見学者も含めると100名以上が参加する大盛況のイベントでした!
というわけで、本記事ではイベントの概要から作品紹介まで詳しく紹介します!
【レポート】embot大展覧会2025に行ってきました!
そもそもembot(エムボット)とは?
embotはロボットのボティをダンボールで作るプログラミングおもちゃです。
ダンボールで作った腕をタブレットでプログラミングして動かします。
なので、他のプログラミングおもちゃと違って小学校低学年のお子さんでも気軽に取り組める点が人気です。
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イベントの概要
プログラミングおもちゃのembotを使った作品コンテストは今年で7回目です。第5回から新しい形式のイベントに変わり、今年で3回目です。
イベントは参加者それぞれに展示ブースが与えられ、自分のブースに来た見学者にプレゼンするスタイル。
また、司会者と審査員が順番に全ブースを巡り、質問やコメントをしながらイベントが進みます。
見学の経緯
今年も㈱e-Craft様にご招待いただきました!
といっても、昨年から参加者の家族だけでなく、誰でも見学できるようになったので、招待されなくても参加を申し込めば見学できます。
開催概要
開催概要は次のとおりです。
- 選考応募:2025年5月20日(火) ~ 7月13日(日)
- 応募期間:2025年7月14日(金) ~ 8月18日(月)
- 応募資格:6歳~15歳
- 応募方法:公式サイトより応募
- 展覧会日:2025年8月23日(土)13時 ~ 17時
- 会 場:東京都港区台場2-3-2 台場フロンティアビル12F docomo R&D OPEN LAB ODAIBA
- 参加費用:無料
- 発表形式:個別展示
- 投票形式:来場者による投票
今年は選考エントリー期間が設けられ、作品を作らなくてもエントリーすることができました。
司会者の紹介
今回の司会者は下記の2名でした。
- 額田一利さん・・・e-Craft社CEOでembotの生みの親
- 佐藤蕗さん・・・手作りおもちゃ作家
この2人はembotの公式YouTube番組「embotでお題に答えまShow!」で司会を務められているお二人です。
昨年に引き続き、番組の延長線上で今回のイベントの司会をすることになったとのこと。
応募数
応募数は26点で、当日は24点の作品が展示されていました。(当日、都合が悪くなった方がいたようです。)
展示作品
展示されていた作品を紹介します。
※画像クリックで拡大します。
また、すべての作品は公式サイト(embot図鑑)に掲載されているので、ぜひご覧ください。
特別作品の展示
今回もおもちゃ作家の佐藤蕗さんの作品が展示してありました!
これらの作品はembotのYouTube番組「embotでお題に答えまShow!」で佐藤蕗さんが作ったものです。(タップで拡大します)
賞の一覧
今回も参加者による投票で賞が決まります。その賞は次のとおりです。
- 最優秀賞(総合)
- Good!アイデア賞:独創的なアイデアがGood!
- Good!デザイン賞:ハイレベルなプログラミングやギミックがGood!
- Good!テクニック賞:ロボットの見た目がGood!
- 審査員特別賞:各審査員による選出
大之助の投票先
僭越ながら、私も投票させていただいたので、その作品と私が評価したポイントを紹介します。
▼Good!アイデア賞:2way箱DX時計タイマー@富士コッペさん
時計の針は1回転しますが、embotに付属するサーボモーターは半回転しかしません。
そんな中、付属のサーボモーターでアナログ時計を再現した作品です。時針と分針を別々にすることで付属のサーボモーターでも時計機能を実現しています。
また、タイマー機能もあり、測りたい時間を入力すると指定した時間を計測します。
▼Good!テクニック賞:くるまのがっこう@れいかさん
タブレットの傾きで操縦する車です。ハンドルを切ることができるので、曲がることもできます。
また、追加でコアとLEDを使って信号機を再現していますし、テープで白線や駐車スペースを描いています。
しかも、作品を作ったのは6歳の未就学児のお子さんです!
▼Good!デザイン賞:トリケラボット@ようさん
トリケラトプスを段ボールで再現した作品です。後ろ脚が動きます。
胴体の段ボールには標準のくまちゃんembotを活用しています。
賞の受賞者
そして、それぞれ受賞した作品は次のとおりです。
- 最優秀賞(総合):EM-R@KAIRU-RTさん
- Good!アイデア賞:バトルシッポテチ@ゆうりさん
- Good!デザイン賞:トリケラボット@ようさん
- Good!テクニック賞:くるまのがっこう@れいかさん
- 審査員特別賞(安藤様):2way箱DX時計タイマー@富士コッペさん
- 審査員特別賞(齋藤様):天気が分かる家@ゆうボットさん
- 審査員特別賞(笹原様):サメボット@さめすけさん
- 審査員特別賞(土肥様):クレーンゲーム@そうまさん
- 審査員特別賞(土肥様):コロコロボール@nana0655さん
なんと、タカラトミーの土肥さんは賞をあげたい作品が2つあるということで、急遽、追加でもう1作品が表彰されることになりました。
▼最優秀賞:EM-R@KAIRU-RTさん
レーシングカーを再現した作品です。前進・後退だけでなくその場回転もできます。
また、ワイパーも動きますし、ハンドルなどのデザインをカスタマイズできます。
▼Good!アイデア賞:バトルシッポテチ@ゆうりさん
ロボットにつながったチェーンを巻き取ることでロボットの本体を操縦し、ポテチを取り返すゲームです。
ロボットの本体にはアームが搭載されており、スライダ-クランク機構でアームが伸びます。
また、ゲームのストーリーが細かく設定してあります。
▼Good!デザイン賞:トリケラボット@ようさん
▼Good!テクニック賞:くるまのがっこう@れいかさん
▼審査員特別賞(安藤様):2way箱DX時計タイマー@富士コッペさん
▼審査員特別賞(齋藤様):天気が分かる家@ゆうボットさん
APIを使ってネットニュースや天気情報を取得し、スピーカーから流す作品です。
▼審査員特別賞(笹原様):サメボット@さめすけさん
サメをリアルに再現した作品です。モーターを使って前進します。
また、口の中には小さな魚が食べられています。
▼審査員特別賞(土肥様):クレーンゲーム@そうまさん
クレーンゲームを再現した作品です。
ボタンを押すまでアームが移動し、ボタンが押されるとアームの先端が開閉します。
▼審査員特別賞(土肥様):コロコロボール@nana0655さん
タブレットの傾きでボードを操作して、ボールをゴールに入れるゲームです。
入りにくいゴールほど得点が高いです。
物販もあり
今回は物販ブースもありました!
まだ公式ショップでも販売されてないセンサー類や拡張パーツがありました。
今後もembot拡張性に期待できます!
まとめ:夢中になれることが成長させる!
今回のコンテストも、大人では思いつかないような発想の作品が沢山ありました。
小学校のプログラミング学習はまだまだ増えてないという印象でしたが、今回の展覧会のために1ヶ月以上を費やして作品を作ったお子さんもいました。
embotは自宅で手軽に始められるプログラミングおもちゃです。他のプログラミングおもちゃと違って段ボールでロボットを作るので、ロボットプログラミングのハードルが低いです。
詳しくは下記の記事でレビューしているので、興味があればご覧ください。
夏休みも残りわずかです。これを期にプログラミングに挑戦してみてはいかがでしょうか?